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アピアランスで作る、後から編集しやすい「斜線の額」

作るのも面倒だし、メンテもしにくい「斜線の額」。アピアランスで実装すればラクです。

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長方形を描き、塗りを設定します。この塗りが斜線のカラー部分になります。

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[スウォッチ]パネル下部から[パターン] → [ベーシック] → [ベーシック_ライン]をクリックします。

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「ベーシック_ライン」パネルが開きます。新しい塗りを追加し、「ベーシック_ライン」パネルからパターンスウォッチを適用します。

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[変形]効果で次のように設定すると、パターンのみが45°回転します。

• [角度]を「45」(°)に
• [オブジェクトの変形]オプションをオフに

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線のカラー、線幅を設定し、[線の位置]を「内側」に設定します。

線幅は「額」になる領域です。線のカラーは消えてしまうので、使わないカラーを設定しておくとよいでしょう。

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線をパスとして扱うために、[パスのアウトライン]効果を適用します。

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最背面に[パスファインダー(切り抜き)]効果を適用します。これによって、[パスのアウトライン]効果を適用した線の領域のみが表示されます。

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斜線を設定している「塗り」の描画モードを「スクリーン」に設定すれば、白抜きになります。

パターンの密度を変更する

パターンの密度を変更するには、[変形]効果を呼び出し、[拡大・縮小]の値を調整します。

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パターンの位置を調整したい場合には、[移動]の値を調整します。

バリエーション

[角を丸くする]効果を加えたり、グループの抜きを使ってパターン部分を透過させるなどの応用してみてください。

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備考:

[パスファインダー(切り抜き)]効果を使わなくても、2つの線アピアランスでできるじゃん、と思うのですが、額の幅を変更したい場合、線幅を2回変更しなければなりません… これは面倒です。

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もちろん、次のような場合には、線アピアランスのみがラクです。

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ご参考:

自分でパターンを作らなくても、デフォルトで用意されているスウォッチが結構使えます。

パターンスウォッチの色変更に関しては、鈴木メモさんの記事を参照。

Illustratorでパターンにスキマ(継ぎ目)が生じる場合には[分割・拡張]、[パスファインダー:合流]効果で解決。

ラインパターンの場合には、もうひと手間必要です。

ダウンロード

Illustrator 2020形式です。

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