見出し画像

アピアランスで「シアー」(ナナメにする)

[変形]効果は、[オブジェクト]メニューの[変形]の各コマンドを仮の状態で適用するものです。

画像1

例外がオブジェクトをナナメにする「シアー」。
今回は、非破壊の状態でナナメにする方法ついてまとめてみます。

①パスの自由変形を使う

ぱっと思い付くのが[パスの自由変形]効果を使う方法。

画像2

しかしながら、私は次の理由からあまり使いたくありません。

  • プレビューが(線画でしか)見えない
    (上記のスクリーンショットは合成。実際にはアートボード上のオブジェクトのプレビューはオフ)

  • 正確でない。スナップさせたり、2つのアンカーポイントをつかんだりすることができないので精密さに欠けます。なんとも気持ちが悪い。

②3D回転を使う

3D回転を使い、次のように設定します。茄子川 導彦さんが考案したものです。これはこれでいいのですが、処理として“重い”という難点があります。

画像3


③ワープ+ジグザグ

[ワープ(上昇)]効果と[ジグザグ]効果でナナメにします。

画像4

「お!いいじゃない!! 」と思いますが、全体に適用するとテキストが崩れてしまいます。背面の座布団に設定するならOK。

画像5


④スクリプトで変形の重ねがけ

ぼんぷろぐさんのスクリプトを使います。

スクリプトを実行すると、次のようなダイアログボックスが表示されます。

画像6

角度を入れて実行すると、2つの[変形]効果が適用されます。

画像7

修正のときには、2つの[変形]効果を捨ててやり直します。

結論

次のようなポイントを考慮すると、総合的にスクリプトで変形の重ねがけ(ぼんぷろぐさんのスクリプト)を使う方法がベストプラクティスだと考えています。

  • 精密か

  • テキストにも適用できるか

  • アピアランスを分割したときにパスがキレイか

  • 処理が軽いか

オマケ

最近「太罫+ナナメ」の表現をよくみかけます。

画像8


オマケ2

画像10


「伸びるバー」部分は右下に基準点を置いて、反転コピーで実装。2回行っている[変形]効果は、まとめられる。

画像11

もそも背面の長方形と下部のバーは、1つの塗りアピアランスで可能ですが、斜め部分の角度がズレる。

画像12

ぼんぷろぐさんのスクリプトをつかえばOK。

4つある[変形]効果、上から次のように適用します。

  • 高さ10%、左右反転コピー

  • 2つ目+3つ目:シアー

  • テキストの位置調整

画像13

ここまでのまとめ

画像10


ダウンロード

Illustrator 2020形式です。

ここから先は

9字 / 2ファイル

¥ 100

定期マガジンを購読されるとサンプルファイルをダウンロードいただけます。 https://note.com/dtp_tranist/m/mebd7eab21ea5