画像、ベクターアートワーク、テキスト、それぞれマスクしたものにフチを付けるアピアランス
非常に地味なのですが、「うっすらと枠を付けたい」ことが多々ありまして、これについてまとめてみました。
配置画像(⾓版)
線属性に[オブジェクトのアウトライン]効果を適用します。
[パスファインダー(追加)]効果を付けるとオブジェクトのエッジを基準に内側・外側に太り、合計すると指定した線幅になります。
[パスファインダー(追加)]効果がないと、内側のみに表示され、指定した線幅の半分の太さになります。
長方形でマスクを設定した場合
線属性に[パスファインダー(中マド)]効果を適用します。
[角を丸く]効果を適用すると、画像を含め、角丸にトリミングされます。
多角形でマスクを設定した場合
線属性に[パスファインダー(中マド)]効果を適用します。
[角を丸く]効果を適用すると、長方形の場合と異なり、線の外側のみが丸くなります。
マスク領域に画像が満たない場合
当然ながら、画像のない部分は透けます。
透過させたくない場合(1)
線属性を使う場合には、次を適用します。
[パスファインダー(中マド)]効果
[パスのアウトライン]効果
[パスファインダー(合流)]効果
[パスファインダー(追加)]効果
円であっても同様です。
透過させたくない場合(2)
塗り属性を使う場合には、次の2つを適用します。
[パスファインダー(中マド)]効果
[パスファインダー(追加)]効果
グラデーションにも対応できる塗り属性がよさそうです。
ベクターアートワークの場合
ベクターアートワークは、ビットマップ画像へのマスクと同様です。
ただし、[角を丸くする]効果を適用すると、アートワークが狂ってしまうので注意しましょう。
テキストの場合
線属性の上に[パスファインダー(分割)]効果が必要です。
透過に関しては、ビットマップ画像へのマスクと同様です。
“大は小を兼ねる”式
毎回アピアランスを設定するのは面倒ですし、「この場合は〜」の管理も気が重いです。そこで、“大は小を兼ねる”式で1つのグラフィックスタイルで使い回します。
覚えておくべきポイントは次の3つです。
マスクを適用していない配置画像のみ、線属性+[オブジェクトのアウトライン]効果
ベクターアートワークのときには、[角を丸くする]効果はNG
テキストのときには、[パスファインダー(分割)]効果を適用
副産物
[オブジェクトのアウトライン]効果を適用した線属性は、マスクの非対象の形状を描画します。
これを利用して、「マスクの結果、画像のここだけを表示している」を示すときに使えそうです。
備考
もう少し凝ったものを追求されたい方は、とよとよさんのクリッピングマスクフレームセットをご覧ください!
ダウンロード
練習素材とグラフィックスタイルです。
2023年4月18日、11:50にアップデートしました。
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