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Illustratorでのescキーの使い道(意外に使えるんです!)

すっごく地味な内容ですが、escキーに注目します。
escは「escape」に由来しますが、パソコン操作では何かを「やめる」ときに使います。



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テキスト編集(編集モード)の終了

Illustratorでテキストを編集中、escキー(または⌘ + returnキー)を押すことによって次のようになります。

 • テキスト編集が終了し、テキスト全体が選択される
 • 自動的に[選択ツール]に切り替わる

Photoshop、InDesignでも共通のキーボードショートカットです。

Illustratorでスクリプトを使うとき、テキスト編集中では実行されないことがありますので、「テキスト編集中か、テキスト全体を選択しているか」をスピーディに切り替えることは重要です。

なお、テキスト上でダブルクリックすれば、自動的に[文字ツール]に切り替わります。

これらの操作を身に着けると、ツールボックス上で[選択ツール]や[文字ツール]に切り替えることから解放されます。

なお、[文字ツール]を選択したまま、テキスト入力を終了するには、余白で⌘ + クリックします。



ペンツールでの描画の停止

[ペンツール]で描いているとき、Escキーでいったん終了できます。[ペンツール]は持ったままですので、新しいパスを描き始められます。

「やっぱり、さっきのパスを続けたい」ときには、そのアンカーポイントをクリック(ドラッグ)すればOK。



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選択やズーム、ルーラーガイドのキャンセル(ドラッグ中に「やっぱ、やめとこ!」)

選択やズーム、ルーラーガイドなど、ドラッグ中に「やっぱ、やめとこ!」となることがありますが、このときにescキーが使えます。


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[保存]ダイアログボックスでの[キャンセル]ボタン

[保存]ダイアログボックスで[キャンセル]ボタンを押す代わりにescキーを使えます。これはIllustrator以外でも使えます。

なお、[保存しない]ボタンは⌘ + D(Don't Save)です。

ご参考までに、[保存]ボタンなどのデフォルトボタンを押した瞬間にやめたい!と思ったときは、そのままドラッグして離します。正確にいうと、マウスクリック(やキー入力)は「button down」と「button up(release)」の2つの挙動がセットになっています。

多くのボタンは、「button up(release)」でトリガーが発生しますので、ボタンの外で行えば実行されません。


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遠近グリッドを非表示に

忌み嫌っている方が多い遠近グリッド。出てしまった場合にはescキーで消せます。



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物理的にescキーがない場合には、「キーのリマップ」を

2016年、Touch Barの搭載にともない、MacBook Proではescキーが廃止されてしまいました。不評を受け、3年後の2019年にはescキーのみ復活。

アップルのサイトでは「専用のEscキーがあるので」と書かれていて、「自分でなくしたんじゃん!!」と笑ってしまいます。

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なお、次期MacBook Proでは、Touch Barが廃止されるという噂が出ています。

それはともかく、Escキーがないと仕事になりませんので、該当するモデルの方は、Caps Lockキーなどをescキーに割り当てておくとよいでしょう。

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私(鷹野 @swwwitch)はと言えば、出先ではMagic Keyboard(外付け)を上において使っています。

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