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たまの旅日記 オランダ花巡り編その1 オランダといえばチューリップ?


上空から見たお花畑。ピンク、白、紫の畑はヒヤシンス

みなさん、やっと春ですね。猫のたまも、やはり猫の習性か、春になるとソワソワ、ウキウキしますよ。ところで、春といえばチューリップ。チューリップといえばオランダですね。という訳で、今月はオランダの花に関する記事をお届けします。

オランダのチューリップ畑はとても有名で、4月から5月初めにチューリップ畑が咲き始めると世界中から観光客がやってきます。でも、お花畑って、チューリップだけではないのですよ。3月になって暖かい日が続くようになると、まず、水仙の畑が開花、その後、ヒヤシンス、そして、4月中旬頃になるとチューリップの畑が開花していきます。紫やピンクなどの色合いがはっきりしていて、遠目から見ても綺麗なのは、ヒヤシンスの畑です。水仙やヒヤシンスの畑は匂いも強いですね。

チューリップの球根は、17世紀にオランダの植物学者だったクルシウスが現在のトルコから持ち帰りました。オランダ西部の低地に広がる砂地が球根栽培に適した土壌だったため栽培が始まり、その愛らしい姿と当時のオランダの好景気も相まって、チューリップは人々の間でもてはやされたのです。球根は高値で取引されるようになり、球根1個が馬車1台分の値段と同等になるほどの熱狂ぶり。しかし、そんな時期は当然、長続きせず、ある時、バブルが弾けて先物取引で投機をしていた人たちは一夜にして大損。これが、謂わゆる、チューリップバブルです。そんな黒歴史とは裏腹に今でもチューリップはオランダを代表するお花で人々の生活に潤いを与えています。

オランダの球根畑は観光客の観賞用ではなく、球根栽培用なので、花が開花して色が確認できると球根に養分を蓄えやすくするため、花の部分をチョキチョキと切ってしまいます。昨日まで一面の花畑だったところが、一夜にして丸坊主に、、、なんて光景もオランダでは珍しくありません。また、球根畑に勝手に入って写真を撮るのは球根栽培農家には大迷惑なので、絶対にやめましょうね。

でも、やっぱりあのお花畑の真ん中で写真を撮りたーい!という女子は多いはず。観光客向けに開放している農園もいくつかあります。

Fam Flower Farm
家族経営のファム・フラワーファームでは、3月下旬から4月中旬までは水仙、4月中旬から4月末まではチューリップ、8月末から9月中旬まではダリア、と3種類の球根花の畑を訪問できます(有料)。花の開花状況によって正確な日時を決めるので予約が必須です。

満開のお花畑で写真撮りたい!
オランダ鉄道(NS)は黄色とブルーの車体が色鮮やかなチューリップ畑によく合います。

鉄道好きな猫のたまとしては、車窓から眺めるお花畑も萌えます。猫のたまの一押しは、ホールンからメーデンブリックまでを走るミニSLに乗って眺めるお花畑。このミニS Lは約20キロの道のりをゆっくり走る観光用のレトロなS Lで、途中、小さな村々を通り抜けながら、春にはお花畑が広がる風景が楽しめます。ミニSLは4月から10月の運行で予約が必要です。
ホールン メーデンブリック ミニS L

ホールンからメーデンブリックまでの約20キロを1時間半かけてゆっくり走ります。

たまのプロフィール
船橋にあるトラベルサロンの飼い猫で、親切な社長に拾ってもらいました。前職はヨーロッパのとある国の観光プロモーションの仕事を30年以上続けていた旅好き猫。ブログで旅日記を掲載中。

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