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リベンジマッチ!宇都宮ブレックスが戦う川崎ブレイブサンダースの特徴まとめ

こんにちは、hiroです。
2月8日、9日にブレックスが対戦する、川崎ブレイブサンダースについての特徴なんかを5500文字くらいで書きました。いつもより長くなりましたが内容はちゃんとしてるはず。ご感想などあればよろしくおねがいします。

第22節 vs川崎ブレイブサンダース(H)

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宇都宮ブレックス:27勝8敗 .771 東地区1位(全体勝率1位タイ)
vs
川崎ブレイブサンダース:27勝8敗 .771中地区1位(全体勝率1位タイ)

川崎は皆さんご存知の通り中地区断トツの首位。ほぼほぼ地区優勝は決まっているようなもんです。個人的にはシーズン始まる前から全体1位も狙えるなと思っていたのであまり驚かないですね。あくまでもリーグ戦全体1位の話です、リーグ戦の話。
川崎とは初年度のファイナルで対戦し優勝、17-18シーズンはイーブン。昨シーズンは予想外と言っても良い合計6試合全勝という結果でしたが、今シーズンは川崎がブレックス相手に3戦全勝。そろそろやり返さないと気がすまないですね。
そんな皆さん朗報です!ブレアリでの連勝すればブレアリは全体首位に立ちます!ブレアリで連勝すればいいのです。シンプルですね。

欠場の可能性ありの選手(あくまで前節を見ての個人的見解)
宇都宮ブレックス:なし     IL登録:田臥
川崎ブレイブサンダース:篠山     IL登録:カルファニ

ブレックスはインジュアリーリストに登録されている田臥以外の怪我人が全員復帰。コンディションはCSに向かって右肩上がりで行って欲しいところ。
一方の川崎は篠山の怪我がもう少し掛かりそうで、カルファニは今シーズン絶望。前節欠場だった青木は戻ってくるかな?全治2〜3週間程度の怪我とリリース出しておいて1週間で戻ってきたヒースはよくわからないっす(笑)

今シーズンのスタッツ

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川崎のスタッツを見てみると昨シーズンよりも軒並み上昇なのですが、一番の特徴はブレックスと同じようにスリーポイント。今シーズンリーグ一位で昨シーズンよりも8.4本多く打ち(17.9→26.3)、3.6本以上多く決めていて(6.6→9.9)、尚且パーセンテージも2.3%上昇(35.3→37.6)という具合です。その分ペイントエリアの得点が減っていますね(40.9→33.3)。ターンオーバーは少し多いのは気になるところで、1試合通して6個と少ない試合もあれば20個以上と多すぎる試合もあります。あとはスティールとファウルが昨シーズンから増えているということからも昨シーズンよりもディフェンスの強度が上がっているということが言えると思います。
ブレックスと同じくリーグトップの勝率をもつ川崎は、前半リードで折り返した試合は18勝2敗と9割の勝率を誇っています。ですが、負けた2試合は島根と横浜という下位チームに捲られているというのも少し気になりました。どちらもアウェイでしたね。

今シーズンのスタッツ以外のこと

昨シーズンと殆ど変わらない平均得点を記録している川崎のエースファジーカスですが、彼の使い方が昨シーズンと大きく変わっているので簡単に触れておきます。

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▲昨シーズンのCSブレックスvs川崎より

上の画像は昨シーズンブレックスが圧勝したCSの1試合の一コマ。この試合に限らず昨シーズンの川崎ではよく見られたシーンです。エルボーやローポストからの1on1。きっと見覚えがある人も多いのではないでしょうか?ライアンもズレを作られていない状態の1on1なら止めていることが多かったですね。ファジーカスに慣れていない相手であればこれでも無双できてたのですが、ここ近年は日本で長くプレーする外国籍選手が増えたこともあり厳しくなってきた印象です。
▼昨シーズンこんな動画を編集しました。

今シーズンはどうなのか?というところですが、ファジーカスのローポスト1on1がほとんどありません。先週やっていた3試合を確認したのですが、アルバルク戦では譲次相手にポストアップを仕掛けるシーンはありましたが、ジョーンズ相手にポストアップを仕掛けて得点したシーンは、ファウルトラブルに陥っていた時に二度ほど。それ以外でポストアップで得点したシーンは、アンドワンを奪った一つだけだったはずです。ヒース欠場が欠場だった三河戦でもほとんど無く、苦しくなった時に使っていた印象です。基本的にはイニシアチブを握れる時に選択するプレーなのかなと思います。

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▲1月29日の三河vs川崎の一コマ

では、どのようにして点を獲っているのか?PnRでズレを作ってからのダイブだったり、動きながらボールをもらってフィニッシュしたり。リングに背を向けてボールを貰うのではなく、リングに正対してボールを貰うシーンが非常に多い。ズレた状態でイージーに得点するシーンが多いのです。画像の三河vs川崎の一コマのようなシーンはたくさん見られました。週末のアルバルク戦でも。藤井や辻とのピックアンドロールからズレを作った状態でファジーカスはパスを貰い巧みに得点していく。少しでもズレの出来た状態でパスを貰えれば、ペイント内の得点は彼にとって朝飯前なのです。更に巧みにファウルを貰う術を持っているのもファジーカスの素晴らしいところで、フリースローの成功率もここまで81.4%と高確率。更に更に、スリーの確率はリーグ3位の41.3%で、トップでパスを貰って躊躇なくスリーも放ってきます…打つ本数、決める本数も昨シーズン以上に増えていますね。ファジーカスが直近の3試合で108得点の荒稼ぎをしていた理由がここにあります。

おもしろデータをご紹介します。ファジーカスが108得点を荒稼ぎした先週の3試合で主にハンドラーを務めていた藤井と辻のアシストとそれ以外の選手たちの合計アシストと、アシストした相手がファジーカスだった本数をまとめてみました。

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すごくないですか?2人のアシストがこれほどまでにファジーカスに対して多いとは。ファジーカスの得点が多いんだからそうなるでしょ?というのもわからなくもないですが、アシストが記録されるということはパスを貰ってすぐにシュートが打てているということです。ファジーカスの得点量産は藤井と辻のおかげと言っても過言ではないのです。

宇都宮vs川崎 直近の対戦結果

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前回対戦は天皇杯。川崎は篠山とカルファニが怪我、試合当日に藤井がインフルエンザという窮地に陥りながらもブレックスをフルボッコにしました。長年ブレックスを応援していた人でさえ過去最低レベルの試合と言うほど良いところは全く見られずで『Brex Mentality』も出せなかった屈辱的な敗戦という試合でした。この試合を良いレッスンとして今週の試合に臨みたいところ。

川崎 前節の試合

川崎は前節ホームでアルバルクと対戦です。ちなみに川崎はアルバルクと4試合やります。

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GAME1は序盤お互いにミスマッチを作りながら攻めるもアルバルク優勢で進む。大塚ヒースのスリー、セカンドチャンスからアリウープで逆転するも、アルバルクが11-0のランで逆転し前半終了。
3Q川崎は藤井がファウル4つになるも、スリー攻勢を皮切りにツジーカスが躍動。後半アルバルクのディフェンスが崩壊し後半51点を奪った川崎が完勝でした。だけどアルバルクらしくないなとも思えた一戦。

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GAME2も止まらないファジーカス。でもアルバルクも我慢強く付いていき2Qにディフェンスから一気に突き放した。
この日はジョーンズがファウルトラブルで3Qでファウル4つに。そこに付け入りファジーカスがイージーに得点を量産し川崎が逆転。リードしても離しきれない川崎はビッグマンに疲労が見え休ませるも、その間にアルバルクが逆転しフリースローも大量にゲット。これが結果的には効いてアルバルクがアウェイで勝利。佐藤HCがビッグマンを休ませるタイミングを見誤り、ルカの強気の采配に選手たちが応えたという印象でした。あと、一週間を通してリーグ勝率トップ2チーム相手にアルバルクの津山は課題を突きつけられたなぁと。

ピックアップ選手

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試合前は仲良しだけどバチバチやりあってくれそうな2人をまずは。

藤井 祐眞
人の3倍動いてディフェンスをする藤井祐眞ですが、オフェンスでも人の3倍動いているのではないかという働きを特に最近は見せています。篠山離脱後の8試合のアベレージは27分12秒出場の14.4得点6.5アシスト3.3リバウンド3P成功率は40.0%と1月の月間MVPも納得のスタッツを残しています。ファウルの数が3.1個で4ファウルの試合が8試合中3試合もあるのは少し気になるところなのでファウルトラブルに陥ってくれたらなぁと思ったり。とにかく彼を止めなければ川崎は止まらないです。

遠藤 祐亮
昨シーズン川崎戦6試合で平均15.7得点し、川崎からは要注意人物として警戒されてるであろう遠藤。彼の復帰以降ブレックスの持ち味であるディフェンス強度が戻ってきましたが、遠藤自身にはオフェンスでも調子を取り戻して欲しいところです。復帰後平均7.8得点という状況で、とりわけ持ち味の3P成功率が20.8%と怪我前から比べると信じられないようなスタッツ。ちなみに2度目の捻挫をする前までの15試合で平均10.8得点の46.0%の3P成功率。今回は藤井か辻にマッチアップすると思いますが、そこを止めつつオフェンスでも力強くペイントアタックする姿を期待したいところです。

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洛南と青学で黄金時代を築き上げてきた日本代表2人もピックアップ。

辻 直人
敵として嫌らしかった辻直人が復活してきたんじゃないかなと感じています。昨シーズンは脱臼に苦しみオフに左肩の手術し引退も考えたと語っていた彼ですが、辻が中心となって強かった川崎時代のようなプレーが出てきたのかなぁと思っています。得意のスリーは当たり外れにムラがあるものの、当たりだしたら怖い怖い。天皇杯では彼のスリーでチームが何度も蘇りました。辻の役割はそれだけでなくオフェンスを動かす役割。篠山離脱後の平均アシスト数は4.9個とスタッツにも現れています。アルバルクもGAME1ではやられていましたが、GAME2では抑えていたのでブレックスも抑えられるはず。アリウープとかホント嫌だ。(だけど▼のプレーは凄かった)

比江島 慎
今回ピックアップした4人で唯一今シーズン全試合出場している比江島はここ最近疲労が溜まっているのでしょう。昨シーズン終了後はアメリカ挑戦から日本代表でワールドカップ、その後アーリーカップにバンコクでテリフィック12と全く休んでいないオフシーズンを過ごしました。更に今週から代表合宿も入ってきました。今年に入って調子を落とし気味で、大変だと思いますがコンディションを上げて欲しいですね。今年に入ってからのリーグ戦のスリーのアベレージが33.3%なのが気になるところですが、三遠戦で温存することが出来たことがいい方向に出れば良いなぁと。遠藤にも言えることですが。ヒースの高さにビビらず果敢にアタックするシーンを多くみたいですね。天皇杯では全く見れなかったので。こういうシーン▼

気になるポイントと展望

天皇杯でやられたことは根本的にやられるなっていうのは言うまでもなくですが、気になるところは以下の通り。ツジーカスとフジーカスにやられるな!

ビッグマンを走らせたい
川崎はファジーカスとヒース、ソープの3人でインサイドを回すことが多いです。実力の劣るソープの平均プレータイムは12分強でアルバルク戦でも10分程度のプレーでした。つまり、ファジーカスとヒースは35分程度プレーしています。いかに彼らを疲れさせることが出来るか。特に川崎のディフェンス時に苦労させたいのが本音です。ボールプッシュを早くしてトランジションも増えていくのが理想ですが、80分トータルで考えてたくさん走らせたいところです。

スリーポイント

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毎回言っているような気がしますが、この試合はスリーポイントが本当に重要です。
まずは守備面での話。今シーズン対戦した川崎との3試合でブレックスは平均の試投数よりも少ない本数に抑えてはいますが、2試合で10本以上40%オーバーの高確率で決められています。
攻撃面では、ブレックスも2試合は平均以上の試投数を記録していますが、確率も低く本数も決められていません。打ててはいるけど入らないという状態。なので、今シーズン対戦した3試合全てで成功率も決まった本数も川崎に上回られているのです。スリーを高確率で決められるのはブレックスのディフェンスが出来ていない証拠なので何とかしたいところです。オフェンスはいい形で打ち続けるのみ。

川崎戦で達成しそうなブレックスの記録

日本トップリーグ通算1000アシスト
ジェフ・ギブス:996アシスト(残り4アシスト)

三遠で計5アシストを記録して残り4アシスト。川崎相手にギブスからのアシストが増えないと連勝するのは厳しい気がするので、チームを引っ張って欲しいです。

B1リーグ通算100試合出場
ジャワッド・ウィリアムズ:99試合(残り1試合)

アルバルクで85試合、ブレックスで14試合に出場しているジャワッドが土曜日の川崎戦GAME1に出場するとB1通算100試合出場達成です。この日もジャワッド砲が炸裂して欲しいです!

第22節の日程

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個人的に気になるカードは京都vs渋谷です!ただ、一番はブレックスvs川崎戦ですよね。

おわりに

今シーズン好成績を収めているにも関わらず3連敗もしている相手です。ましてや相手は主力メンバーが怪我で欠けている状況。この週末はなんとしても連勝したい。今回も読んで頂きありがとうございました。楽しみ方の一つとして捉えて頂けたら幸いです。やられたらやり返す。

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