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子どもの市販カゼ薬解説【使い分け方法】

こんばんは、慢性鼻炎で鼻カゼとの区別がつかないケイタです。


子ども用市販薬解説シリーズ第3回、今日は「カゼ薬」です。


解熱剤と違って軽いカゼ症状の時はカゼ薬を使えば子どもも楽になりますし、後述するように今のカゼの治りは変わりませんが次のカゼをひきにくくする可能性があります



ではいきましょう。



▼カゼ薬の仕組み


カゼ薬の仕組みは大人用も子ども用も同じです。


「解熱鎮痛剤」+「抗ヒスタミン剤(鼻炎薬)」+「咳止め」

この3つです。


もちろんこの3つの他にもプラスで入っているものもたくさんあります。


ですが、あくまでも「対処方法」です。


カゼ薬を使っても「カゼは治りません」。


カゼ薬を使っても使わなくても、基本的に「5~7日で治ります」。


それ以上症状が続いている場合は

・そもそもカゼではない

鼻ならアレルギー、熱なら流行性の感染症を疑ってください。どちらも受診勧奨です。


・2つのカゼをひいた

カゼをひいて抵抗力が落ちたところに、別のカゼを橋渡し的にひくと長引きます。カゼのウイルスだけでも数百種はあるので、カゼをひいた時は抵抗力を付ける食事とたっぷりの睡眠を取りましょう。


食事はタンパク質が多く消化に良いものがオススメです。


おかゆやうどんは昔から良いと言いますが、先人の知恵ですね。



▼子ども用と大人用の違い


では大人用と子ども用の違いって何でしょう。


違いは2つあります。


・子どもに使えないor使わない方が良い成分がある
・子どもにも使える成分でも大人用のカゼ薬に入れると、子どもの1回分としては上限オーバーしてしまう


なので、カゼ薬は3パターン存在します。


大人用カゼ薬

子どもも飲めるカゼ薬

子ども用カゼ薬


この中で②と③、どちらかの薬でお子さまが飲めるものを使って下さい。


▼カゼ薬を使う事でのメリットデメリット


カゼ薬を使う際にはメリットとデメリットがあります。


まずメリット


・辛い症状を抑える事ができる
・飲食ができるようになる
・早く寝る事ができる(鼻の成分が入っている場合)


逆にデメリットはどうでしょう

・副作用がある
・鼻腔内が乾燥したりして悪い環境になる事がある
・早く治るわけではない


などが挙げられます。


▼症状に合わせて選ぶ


なので、ポイントは「出ている症状の成分が入っている薬を選ぶ」となります。


鼻だけだったら鼻炎薬、熱だけor喉の痛みだったら解熱鎮痛剤…等ですね。


喉が痛いから…といって総合タイプのカゼ薬を使うと、症状が出てもいない鼻水を抑える成分の副作用で「眠気」「だるさ」「口の乾き」などが現れます。


次の項で症状別のカゼ薬を紹介しますね。



▼症状別のオススメ


まずは熱だけの場合。


これは前回の記事で詳しく解説してあります。
下記を参考にして下さい。


解熱鎮痛剤は「発熱」「喉の痛み」「頭痛」「関節の痛み」に効き目があります。


咳や鼻の症状が無かったら、解熱鎮痛剤だけでOKです。


総合を使うと出ていない症状の成分を使うため、いらない副作用が付いてきます。



次に鼻だけの場合。


この場合は鼻炎薬を使います。


カゼなのに鼻炎薬?と思われますが、同じです。理由は何であれ、鼻水を止めるのが鼻炎薬(抗ヒスタミン剤)です。


7歳未満は「ムヒこども鼻炎シロップ」




7歳以上は「パブロン鼻炎速溶錠EX」



ただパブロン鼻炎速溶錠は「血管収縮剤」が入っているためキツ目の薬です。


7~14歳の薬は少ないので、弱めが良いなら下の総合でも問題ありません(抗ヒスタミン剤が最も目立つ副作用があるため)。




2種類以上の症状が重なった時は、総合を使います。



これは服用しやすいチュアブルタイプで、美味しいのでオススメです。


他にも総合の子ども用カゼ薬はありますが、使える成分に限りがあるため、服用しやすいものを使って構いません。


例えばムヒのカゼ薬ならイチゴ味です。

お子さまの好みで選んで下さい。


▼家族で使えるカゼ薬


ほぼ全年齢で使えるカゼ薬は去年まで存在していましたが、咳止め成分で12歳未満は使えないものが新たに決められたため、イッキに少なくなりました。


以前は幼児から使えたパブロンゴールドAやルルAが「12歳以上」となっています。


以下の薬が幅広く使えるので参考にして下さい。



パブロンSa錠



5歳から使えます。錠剤の他にも粉剤もあります。


改元




こちらは粉剤のみで、1歳から使えます。


ただ改元は鼻の成分は入っていないため、痛みと熱や咳を抑えるだけとなります。


鼻の症状が無くて飲めるのであれば改元がオススメです(ただしマズい)。



今日はここまでにしますね。



明日は「子どもの下痢」解説です。



ではまた。




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