中学時代

高校に進学して数ヶ月経ったあたりから、中学生の頃の自分に戻りたいと思うことが増えた。今でもそう。それだけ充実した時間だった。

入学して、さっそく学ラン濡らして、大道芸が新聞にのって、先輩から声を掛けられて、出演の依頼もあって、いろんなところ行って、名古屋にも行って、吹奏楽部に入って、夏の練習があつすぎて、面白い先輩がいて、自由研究して、公園をめぐって、点数付けて、半分しか公園回れなくて、宿題溜めて、徹夜して、夜まで大道芸を練習して、公園に行くようになって、木登りを知って、木の実の食べ方を知って、秘密基地作って、段ボール敷いて、火事がおきかけて、川で粘土集めて、水切りして、鯉をつかまえようとして、つりをして、イルミネーションに参加して、週末イルミネーションつくって、テレビの取材があって、集会で宣伝して、友達にモーニングコールをして、吹奏楽部の朝練に行って、描いた絵を友達と見せ合って、交換日記を書いて、家に帰ったらすぐ公園に行って、ケイドロをして、ポコペンして、木登りをして、チャイムが鳴って公園から人がいなくなったら団地のほうに行って、団地の子とふざけあって、遠くの公園に行って、公民館に行って、掲示板で祭りの情報を集めて、家に帰って高校入試の練習問題を解いて、ももクロの音楽を聴いて、夜遅くに寝て、朝早く起きて、自転車に乗って祭りに行って、カメラで写真撮って、現地の人と仲良くなって、おにぎりやお茶をもらって、アマチュアの研究者にも出会って、また家に帰って、ゴミ捨て場から家電を拾って、秘密基地に持ち込んで宿題やって、石を積み上げてダムを作って、ペットボトルでいかだを作って、近所のスーパーから氷を拝借して、公園の木の実を食べて、遊具の遊び方を開発して、ナンプレを作って、劇の台本を考えて、ホラー映画を作って、雨の日も濡れながら遊んで、貯水池でボールを拾って、サッカーゴルフを開発して、映像制作にはまって、一発撮りに憧れて、目指す高校が決まって、変わらず祭りには行って、青年団を作ろうとして、太鼓をたたこうとして、イルミネーションの手伝いは出来なくて、少し遠い存在に感じて、見に行くことは出来て、他校の子と対立して、仲良くなって、長距離大会でライバルに勝って、11月まで部活にいて、囲碁部は2月までいて、行きたい高校が決まって、卒業式で号泣して、ライバルと握手を交わして、幅跳びは優勝できなくて、合格発表を友達と見に行って、二人とも受かって、ミニバスでゲーセンに通って、メダル溜めて、ゲーセンの友達とおにごして、夏祭りを荒らしに来たやつがいて、もちなげで無双して、花火の点火をさせてもらって、盆踊りの楽しさを知って、興奮でおかしくなって、青年団も知って、英語が全然できなくて、仲の良い後輩ができて、帰り道のグループができて、電柱を蹴って、鳥を驚かせて、半袖耐久に挑戦して、文化祭でピアノひいて、祭りのポスターをつくって、毎夜ランニングして、運動会で無双して、景品で遊んで、市の運動会にも行って、公園に新しくくる子がいて、来なくなる子がいて、なついてくれる子がいて、泣かせてしまった子がいて、たまに他の公園と対決して、トイレの上にのぼって、プラネタリウムに行って、観望会に行って、天文の魅力をしって、天体観測をして、流星群を見て、理科便覧しか読まなくて、文化祭に写真をだして、自転車でスイミングにいって、終わったらそのまま公園行って、ドクターイエローを撮ろうとして、夕日がきれいで、日没後の数十分が好きで、空のグラデーションに見とれて、くつとばしをして、家に帰った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?