「カーテン付けへんの?」


寝室を覗いた先輩の、至極真っ当な普通の質問。


リビングには付けた。

でもそのリビングにつけたその時
寝室には付けんとこう と思った。

僕はその時こうも思った。

「カーテンってムズいわ」




洋服において「生地」ってのは
その魅力を形成する上で、とても大きな要素やと思う。

装飾無しのシンプルなアイテムなら、尚更。

オーバーコート、テーラードジャケット、トラウザーズ……、果てはストールとかかな。

そんな最果て、
“生地の魅力”がそのまんま“プロダクトの魅力”
に置き換わるストールというアイテム……、よりもさらに果てがある。

カーテン。

世にある布製品の中で
最も多くの面積を見せるアイテム。

ジャケットもストールも
人体に沿わせた時、着た時、「見えない位置」は生まれる。
カーテンにはそれが殆ど無い。
他のどのアイテムよりも【生地の勝負】を強いられてるカテゴリ。

であるにも関わらず

どうだリビングのカーテンの陳腐さは。


合ってない糸調子

粗々しい運針

糸ツレまみれの縫製


何より安っぽい生地……。

もうこの家に
気に入ってない布を1センチたりとも入れたくない。
寵愛に満ちた素晴らしい洋服が積もり積もるこの家に。




まあ磨りガラスやから
そもそもプライバシーは守られてて。
おかげで安心して眠れるってのも大きな要因ではあるんですけどね。
ここが磨りガラスじゃなけりゃ渋々ではあるものの、付けてたでしょう……。

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たまに商品テキストを書く前、ウォーミングアップにnoteを書くことがある。

その多くは途中で飽きたり、完成より前にスイッチが入って商品テキストの方に指が向かったり、色んな理由でアップされずに未完の下書きとして積もっていく。
またはアップしても、別に世に放つほどでもないな、と未公開になる。

でもまあ これは一旦OK。

今夜も書いてきます。

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