『ホップの役割』

どうも、こんにちは。

神戸三宮にあるビアパブPUBLIC BAL PACINOというお店で、店長兼、ビール注ぎをやらせてもらったり、神戸ビアクラブの代表を務めさせてもらってます。日本のビール界の担い手、前田大作です。

このビアノートでは、ビールの基礎知識から少しマニアックな内容まで淡々と書いていきます。
そんなに長文ではないのですらっと読めるとは思いますが、
最後までお付き合い宜しくお願いします。

🍺BeerNote〜10杯目〜

まだまだ続きます、ホップ講座!
今日はホップがビールにもたらす役割についてのお話です。

前回登場した、“ルプリン”
この子が苦味の元となっているのですが、このルプリンに多く含まれているのが、『アルファ酸』と呼ばれる成分です。
アルファ酸は仕込みの煮沸工程の熱変化により→
『イソアルファ酸』へと進化(変化)します。(ポケモンみたいですね…アルファ酸はイソアルファ酸へと進化した!)
このイソアルファ酸に進化する事によりビール特有の爽快な苦味を発するようになります。
また、イソアルファ酸は麦芽由来のタンパク質とともにビールの泡の形成や泡持ちにも影響する重要な成分なのです。
また、ホップに含まれるポリフェノールには、タンパク質と結合して沈澱することで、ビールを清澄化(せいちょうか)する働きもあります。これは過剰なタンパク質を除去する為の重要な働きなんです。
また、(まだあるんかい。)
ホップの香り成分についてですが、元となるのが精油(エッセンシャルオイル)です。これが爽快な香りを出しているのです。
しかし熱に弱い為、煮沸段階ではじめから加えると香りが飛んで苦味が強くなってまうので、香り付けのためのホップは、終盤に投入します。
熟成段階でも入れたりします。

(なお、ビールの香りはホップ香だけでなく、酵母由来のエステル香や麦芽由来のモルト香の組み合わせによってできています)


僕達とビールのように、
ビールにとってホップは切っても切れない縁なんです。


ちなみに、ビールの苦さを示す数値っていうのがあって、IBU(インターナショナルビターリングユニット)
ちょっと長いですね。インターナショナルビターリングユニットです。もう一度言いますね。インターナショナルビターリングユニットです。
(※これ試験に出ますよ〜)

だいたい、僕達が普段飲んでる国産のビールはIBU15〜30なんですが、世界で1番苦いビールの数値は2500です。笑
いや、もうわからないですよね。笑

クラフトビール屋さんのメニューでIBUと書かれていたら苦味の数値ですので、是非チェックしてみて下さいね。


では、今日はここまでにしておきます。
最後までお付き合いありがとうございました。
明日はホップの種類についても書きましょう。


また次回も乾杯しましょう🍻

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