子どものコロナ感染の後遺症は親の学歴や後遺症の有無が関係する?!

コロナ感染後に後遺症で苦しんだ方もいると思います。

子どもは大人よりも症状が軽いことが多いので、あまり取り立たされませんが、

スウェーデンで、子どものコロナ感染後の後遺症についての大規模研究の結果が発表されました。

興味深いことに、親の学歴や後遺症の有無で子どもの後遺症の頻度に違いが見られたんです。

小児におけるCOVID-19罹患後症状(後遺症)のコホート研究

この研究は、スウェーデンの2つの地域の6~17歳の小児を対象とし、2020年1月31日~2022年2月9日のCOVID-19の症例で検討されました。
後遺症は、感染後28日以上経過してから発生したものとしました。

計16万2,383人の小児(男児8万1,789人、女児8万594人)が感染し、
平均年齢は12.0±3.5歳で、入院に至った症例は529例(0.3%)と少数でした。

後遺症と診断されたのは、326例(0.2%)だけでした。
後遺症の発生率は女児の方がやや高く、(100人年あたり0.19vs.0.12)
6~11歳より12~17歳の方が高い(100人年あたり0.19vs0.11)
という結果でした。

また、当然ですが、
入院した方が非入院例よりも後遺症は多くみられました。(100人年あたり1.25vs.0.15)

親の学歴による違いですが、
初等教育卒業水準と比べて高等教育卒業水準の方が後遺症が多くなりました。(100人年あたり0.15vs.0.10)。

また、両親のいずれかが後遺症と診断された場合、
子供の後遺症発生が5倍も多いことが示されました。(0.70vs.0.14)


親の学歴や後遺症で子の後遺症発生率が変わる理由

それは、医療機関にかかりやすいかということが一番の要因と考えられています。

親の教育水準が高い方が医療アクセスが速やかなので、
後遺症の診断につながりやすいと考えられます。

また、自身の後遺症の経験から子供の長引く症状を懸念して受診する親も多いでしょう。

一方で、考察では遺伝的影響もありうると書かれています。

遺伝的要素は今後も検討が必要と思われます。

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