マイクロプラスチックの害
プラスチックは私たちの生活の一部として、なくてはならないものになっています。
でも、プラスチックが環境に与える影響は深刻ですよね。
環境汚染を改善する試みが行われていますが、
なかなか使用をやめられないというのが現実だと思います。
そんな中、プラスチックが体内に蓄積するという恐ろしいデータが発表されました。
マイクロプラスチック、ナノプラスチックという小さな破片がペットボトルの水の中に存在していることがわかっています。
それは体内には吸収されず、排出されると考えられていたので、これだけたくさんのものにプラスチックが使われています。
体内に存在する可能性があるとはいえ、健康被害といえるほどではない、と考えられていたんです。
頸動脈プラークからプラスチックが見つかった
NEJMに掲載された研究によると、
頸動脈の動脈硬化病変に対して、血管内治療を行った症例を解析したところ、
対象となった257例のうち、全体の58.4%でポリエチレンが頸動脈プラークから検出されました。
さらに、約3年の観察期間中に、
心筋梗塞や脳卒中を発症したか、死亡した症例は、
マイクロナノプラスチックが検出されなかった症例では7.5%だったのに対し、
検出症例では20.0%と有意なリスクが認められたんです。
プラスチックが心血管イベント・死亡リスク上昇と関連するというのは衝撃的なことですよね。
他のリスクと比べてどうかというところはまだ研究されていませんが、
プラスチックの健康被害についてももっと検討していく必要があります。
ただ、研究結果が出るのはもっと先になると思います。
自分で自分の健康を考えることを意識していきたいですね。
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