疲れている時に摂りたいもの

なかなか疲れが取れないとき、食事で疲れが改善したらいいなと思いませんか?

疲れた時に摂ったほうが良い栄養素はいくつかありますが、

現代人で不足しやすいビタミンB1に今日は注目してみたいと思います。


疲れた時に摂りたい、ビタミンB1

ビタミンB1は、今から100年以上も前に、日本人が米ぬかから発見したビタミンです。

ビタミンB1は、水に溶けやすい水溶性ビタミンで、体の活動の源となる糖質の代謝に欠かせない栄養素です。

食事で摂った糖質は体内で酵素の働きによりエネルギーに変換されますが、
ビタミンB1はその酵素の働きをサポートする補酵素になります。

そのため、米を主食とする日本人には特に重要な栄養素になります。

糖質の多い食品、アルコールの摂取が多い人ではビタミンB1が不足やすいです。

また、脳が働くためには大量のエネルギーを必要としますが、
ビタミンB1はブドウ糖からのエネルギー産生を助けることで、脳・神経の働きを正常に保つ役割もしています。

ビタミンB1が不足するとどうなる?

ビタミンB1が不足すると、糖質がスムーズにエネルギーに変換されなくなり、
乳酸などの疲労物質がたまって疲労感や倦怠感、食欲不振などが現れます。

脳・神経の働きにも影響し、集中力の低下やイライラ、不安などの症状が出てきます。

ビタミンB1欠乏によって起こる脚気(かっけ)では、末梢神経が障害され、疲労感、手足のしびれ、浮腫、心不全などが現れます。

現代では心不全にまで至るケースは稀ですが、
加工食品や清涼飲料水の摂り過ぎなど偏った食生活により、
脚気の初期症状に陥っている人は少なくないと見られています。

また、ビタミンB1欠乏症の1つであるウェルニッケ脳症は中枢神経系の障害で、
多量の飲酒をする人に今でも見られる疾患の1つです。


ビタミンB1が含まれる食品

・豚肉
・赤身肉
・全粒穀物
・ナッツ
・大豆
・カリフラワー
・ほうれん草
などに多く入ってます。

でも、注意しないとせっかく食べてもうまく摂れてないかもしれません。

実はビタミンB1を摂れていない理由

ビタミンB1は水溶性なので、水でしっかり洗うと流れてしまいます。

また、水道水中の残留塩素によって分解されたり、加熱調理によって破壊されます。

また、たくさん摂っても体内には一度に10mgくらいしか吸収されないので、毎食摂ることが大事です。

ビタミンB1をちゃんと吸収するには

調理方法はよりも「ゆでる」、「煮る」より「炒める」、「揚げる」方がビタミンB1の損失が少ないです。

また、ビタミンB1の吸収を高めるには、アリシンと一緒に摂るのがおすすめです。

アリシンはにんにくなどの匂いのもとになる成分で、小さく刻んで調理に利用するのが効果的です。

また、ビタミンB1を効率良く摂取するためには、野菜をぬか漬けにしたり、主食を玄米にするなど、和食をうまく活用してみましょう。

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