現役医師がすすめる医師の選び方

皆さんは何を基準に医師を選んでいるでしょうか?

有名な先生に診てもらいたい
家から近いところがいい
待ち時間が少ないところがいい
薬をすぐに出してくれる所が良い
先生の人柄がいいところ
優しい先生が良い

いろんな選び方があると思います。

どんな選び方も間違いはないのですが、医師を10年以上やってきて思う医師の選び方をお伝えします。


一番の決め手は信頼できること

かかりつけ医を選ぶ上で一番大事なのは、「その先生が言ったことを信用できるかどうか」です。

医師にはいろんな人がいます。

優しい人、怒りっぽい人、
丁寧に診てくれる人、ぶっきらぼうな人、
簡潔で言葉が足りない人、話が長い人、
検査をたくさんする人、しない人。

どちらでも正しい治療をしっかりしてくれればいいと思います。

でも、それぞれの専門分野が違ったり、考え方が違ったりするので、
かかる医師によって治療が変わる場合も多くあります。

同じ病気に使う薬でも、メーカーによって効果に差があることもあります。

その時に、自分が「この先生がいうなら、信じてついていこう」と思えるかどうか、それが大事なことじゃないかなと思います。

「本当にこれでいいの?」と思いながら治療を受けることはストレスです。

そう思うのであれば、他の医師の意見を聞くセカンドオピニオンに行っても良いと思います。

同じ治療を受けるとしても、ストレスなく受けられる方が良いと思うので、相性の良い先生を見つけてください。


注意してほしいこと

かかりつけ医を探す受診で気をつけてほしいのは、セカンドオピニオンの意味を間違えないことです。

セカンドオピニオンとは、最初に提示された治療法が正しいのか、他に治療法があるのか、他の医師にも話を聞いてみることをいいます。

似て非なるものがドクターショッピングです。

ドクターショッピングは自分の思う通りの治療を受けるために、いろんな医師にかかる人のことをいいます。

「この治療をしてほしい」「この薬を出してくれ」という受診をするのは医師は基本的には嫌がります。

ドクターショッピングをする患者は病院側もすぐにわかるので、要注意リストに入れられてしまい、その後の治療を拒否されることもあります。

そうなると、どこに行っても治療を受けにくくなってしまいます。

「この薬がほしい」ということもあると思いますが、それは医師との信頼関係ができてから伝えると良いと思います。


どんな医師が信頼できるのかというのは、個人の価値観にもよると思いますが、私が考える信頼できる医師の基準を次回お伝えします。



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