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「病は気から」を実践し体現する

心身条件反射療法(PCRT)は病気の根本に注目

「病気」という概念や言葉には様々な意味合いがあり、医学の専門家から一般の人たちが使う医学的用語も様々です。「病気」に関係する類語として、「疾病」(しっぺい)「疾患」があり、これらは医学の専門的な用語になります。それに対して、「病」(やまい)という用語は専門家も含めて一般的に知られている用語です。

英語訳も様々ですが、文化人類学者の池田光穂氏の英語訳を引用させていただくと、病気はsickness、病いはillness、疾患はdiseaseとなります。「Disease」は【dis-(分離、除去)+ease(安楽、安心)】という語源からなり、その意味するところは、「健康状態から少し遠のいた状態」です。「illness」はill-(病気で、気分が悪くて)-ness(性質、状態)で、「sickness」もほぼ「illness」と同様な意味合いで、sick-(健康な状態を失った,病んでいる) -ness(性質、状態)になります。

「Disease」、「illness」は身体的な、もしくは精神的な問題、一般的な病気を指します。illnessはかなりよく見られる表現で、健康状態が悪いことに使われます。病気の対義語として「健康」=Health。そして、治すこと、すなわち治療は英語でcuring、またはtreatmentとうい用語も使われます。そして、もう一つ代替医療で1990年代後半ごろより頻繁に使われるようになった「癒し」という用語があり、英語ではhealingといいます。

「病気」という文字の語源にどのような意味があるのか深く考えたことはありますか?私は代替医療の業界に入って40年近くなりますが、「病気」の語源の意味などは、学生の頃はほとんど気にもしていませんでした。しかし、代替医療の施術法の臨床研究を続けていると、やはり、体調不良や病気の要因は「生体エネルギーブロック」であり、東洋医学でいう「気」の滞りだということが確信できるようになりました。

西洋医学的な思想、あるいはカイロプラクティックの治療哲学に基づけば、「神経信号」の誤作動といった方が受け入れやすいかもしれません。心身条件反射療法ではそれらを総合して「誤作動信号」と呼んでいます。「病気」とは字の如く、「病は気から」という意味です。その語源を遡ると、中国最古の医書「黄帝内経素問)」に、百病は気に生ず(全ての病は気から生ずる)と記されており、それが「病気」の語源となったということです。

心身条件反射療法(PCRT)では、慢性症状や慢性病がまさに、「気」=生体エネルギーのブロックから生じていると考えているので、その語源の由来に準じた概念になります。PCRTでは肉体内外の生体エネルギーブロックを「誤作動信号」とも表現しており、生体エネルギーブロックが生じると同時に、「誤作動信号」が生じると考えています。また、慢性的に継続するということは、脳や身体への「記憶」に関係しているので、「誤作動信号」が記憶されているという意味で「誤作動記憶」という用語で表現しています。

それでは、身体内を電気信号のように隈なく巡る生体エネルギーはどこからくるのでしょか?生体エネルギー内の内界を流れる経絡は、外界、すなわち宇宙のエネルギーともつながっており、チャクラと言われる大きなエネルギーの出入り口やオーラといわれるエネルギーの層との繋がりがあります。

そのような意味も考えると、「生体エネルギー」というよりも、「生命エネルギー」といった方が、宇宙とのつながりという意味において適切かもしれません。現代医学的には神経系にコントロールされているのが肉体の全てですが、その神経系をコントロールしているのは生命エネルギーであり、東洋医学的には「気」と表現しています。

そして、心身条件反射療法(PCRT)は、病気の根本に関係する「生体エネルギー」、「生命エネルギー」、「気」の調整を目的としており、科学的用語を使うならば、生体の肉体内外を取り巻く神経学的な神経信号の誤作動、量子力学的な素粒子の誤作動の調整であると言えます。

PCRTは生体内外の目には見えない誤作動信号を調整し、脳と身体の誤作動記憶を書き換える調整法であり、実際の治療現場で「病は気から」を実践し体現していると言えます。


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