井戸端へお連れします
まてぃさん
お手紙ありがとうございました。
ここまでの道のり、なかなかにして「キワい展開」でしたね。
読者もざわついています。
ぼくの脳もまた、ザワザワと活性化され続けていました。
モヤモヤと考えていたことを文章にするのはいいですねえ。
捕まえようとしているものが多面体であれば、なおいい。
▼前回のまてぃさんのおはなし
言語化できた内容を整理すると、この5点を今後前提に持っておく必要があります。
・現時点では医療者の善意がベース
・現時点では初期コストの捻出基盤がない
・現時点では初期・ランニングコストを賄うマネタイズが見えていない
・属人化しない定期運用をどう実現し、維持するか
・旗振り役(もとい、編集長?)をどう立てるか
―― 「“アイディア”が出るまでの書簡振り返り」 まてぃさん/Saori Kawamata より
きれいなまとめです。どうもありがとうございます。
お金がないから人の好意を頼りになんとか……という考えは、ある一面では賛成します。ですが、こうした強い想いを持った方々が集って“これからに貢献する仕組み”を作るならば、そのビジョンに賛同する人や企業、お金を集め、集まる人やリソースのひとつ一つに意味と重さのある構築をしたほうが、結果的に現実的なサイズ感で構築できるでしょうし、使われ続け、開発し続けられると思います。
―― 「“アイディア”が出るまでの書簡振り返り」 まてぃさん/Saori Kawamata より
しみいります。なるほどなあ、と、大事に読んでいます。
さて、前回ぼくがあなたに出したお手紙に、このようなことを書きました。
まてぃさん、この話題で、座談会やりませんか? YouTubeで、リモートで。
何人集められるかはわかりません。誰を呼ぶかも決めてません。ほんとうに今考えたことですので。
ただ、ぼくらとまてぃさんが話し合う姿をみなさんに見て頂くことで、もしかすると、現状の複数の問題点をもっとあぶり出して……
それらを一気に解決する「アイディア」が、みんなの頭から出てくるかもしれません。もちろん、ぼくの頭からも、です。
―― アイディア前夜祭 Shin Ichihara/Dr.Yandel より
座談会。
ブレインストーミングのための井戸端会議です。
メンバーとして、まてぃさんとぼくは確定です(どうもありがとうございます)。
その後いろいろ考えて、次の方々にお声がけしました。
・医療系の紙媒体で最高の発行部数をほこる、看護師向け専門雑誌『エキスパートナース』の編集長
・障害や難病、LGBT、貧困、格差の中の子どもなど「社会的マイノリティ」の可能性を追いかけるウェブメディア『soar』の編集長
・中年医師が根性と自腹でコツコツなんかいろいろやる『SNS医療のカタチ』メンバー
ほんとうは他にもお声がけしたかった人がひとりいたのですが……上記のメンバーでかなりいい話になりそうだなと思ったのと、アメリカ大統領選挙がらみでちょっと忙しそうだったのと、ま、いろいろあって、このメンバーで確定にします。
座談会に臨んでいただくメンバーには、共通点があります。
この共通点、ちょっとマニアックですので、以下、丁寧にお読みください。
1.既存の巨大メディアがカバーしてくれてる部分に対しては、きちんとリスペクトの精神を持っている。
2.その上で、現状、世の中に足りないものは何なのか、そこにこれからのメディアが何をできるのかということを、しつこいくらい考えている。
3.「お金を回すこと」に対する冷静な目がある。
4.ワーカホリック
5.実は怖い(予想)
6.ぼくがじっとしてるとたぶんいっぱいしゃべってくれる
……座談会のロゴはTwitterのタイムラインでみんなと相談しながら作りました。
公式イラストレーションも外注しました(あーちんさんありがとうございます)。
日程は少し先になります。3月21日です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
雲をつかむためには、目と手が必要なんです。
あと、身長……もしくは……脚立を支えてくれる、やさしい人々。
往復書簡はそろそろ一段落です。
変わらずお元気でお過ごしください。
(2021.2.3 市原→まてぃさん)