見出し画像

一見までの道

タクさん:


タク先生。前回のお手紙見て震えましたよ。ほんとうにすばらしい……。

意気揚々と色んな科学系アカウントを散歩しています

いやー最高ですね。その後に続くツイートと解説もほんとうに心躍るものです。

私が皆さんに共有していたのは、生命の事象を最新技術で捉えたもので、それ自体がとても美しいものだと思います。

でも、その事象を取り巻く概念や物語を理解していると、美しさをより多面的に感じることができる、そういうことだと思いました。
一つ一つの星が、何十光年も何百光年も何万光年も遠い距離にあることや、一つの光の点が時には何万個という恒星からなる銀河だということなどを知っていると、単なる美しさに加えて、自然に対する畏敬の念や、ヒトが生きる意味、偶然の重なりの結果生命が存在する神秘、といったことにも思考が及びます。
一見する前に何らかの物語を通して概念を理解していると、
事象を目の当たりにした時の感動が何倍にもなる

全部引用したいくらいですがそうも行きません。

とにかく多くの人に読んで感じていただきたいなと思いました。


この往復エアメールは今回で最終回にしようかと思います。なんかひとつ見えた気がするんです。

「生体イメージングという手法を通じて、体の中で起きているものに驚きと感動、そして物語を感じる」

「科学の持つ物語性に『もっと知りたいな』と心を動かされた人向けに、より科学的な解説をつける」

というタク先生のオリジナリティある(あるんですよこれ!)note、これ、ぼくが乗っかって往復書簡的にいじっていく必要がない気がしました。


あまり無理はしてほしくないんですが、NHKあたりが大規模な予算と人員を注ぎ込んで必死にやっているようなレベルの「科学への橋渡し」を、今のタクさんはやれているような気がします。ご多忙とは思いますが、ときおり、余力の数分のイチくらいを使って、これらの素晴らしい世界をぼくらに紹介して下さい。


タクさんのTwitterアカウント、いつも楽しく拝見しております。


そして、これからは、こっちのnote(マガジン)ですね。



と、まあここまで書いてきてアレなのですが、往復エアメールマガジンに最終回もクソもないんですよねほんとうは。お金がかかってるわけでもないし。

なので、何か、話し相手が欲しくなったときには、このマガジン内にお手紙をください。お返事を書きます。ぼくも、生体イメージングとか放射線医学とか核医学がらみでアッと思うことがあったらタク先生にお手紙を書きます。

いいでしょうそういうの。なんかプロのやりとりっぽくて……。なんのプロかは知りませんけれども。

これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。


(2020.1.31 市原→タク先生)