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電磁波過敏症を誤解していたかも

嫁さんが化学物質過敏症になってしまい, その症状の話題の中で電磁波過敏症があると聞きました.

何でも携帯電話, IHなどが発する電磁波により, 化学物質過敏症と同じような症状が出るそうです. 初めて聞いた時, 電波で神様と交信できるあっちの世界に行ってしまった人たち, つまり精神疾患だろうと判断しました.

しかし, そういうこともあるかも知れないと考えを改めました.

私の愛読書「サバイバルボディー」では, 驚異的な方向感覚の持ち主がいたと書いてあります. イギリス人海洋探検家ジェームズ・クックに同行したタヒチ人の族長トゥパイアは, 航海の途中, 昼夜, 天候を問わず自分が住んでいた島の方角を指し示しました. クック船長は羅針盤を使ってトゥパイアの方向感覚に一度も誤りが無かったことを記録しています.

渡り鳥は地磁気を感知する器官がありそれを使って方角を知ります. 人間にも同様の器官があり, それを使って方角が分かると仮説を立てた人物が,  1970年代にイギリスで実験をしました. 頭部に棒磁石を着けたグループと, 磁力を帯びていない真鍮の棒を着けたグループに分け, 自宅の方角を示させたところ, 偽磁石を着けたグループの方がより正しい方角を示せました.

電磁波は電界と磁界を振動させますので, 人間に地磁気を検知する器官があるなら, 電磁波が何らかの影響を与えるかもしれません.

人間の体については分からないことだらけです.  体の不調に対して安直に「ストレスが原因」とか「精神疾患」とか言わないようにしたいものです.

方向感覚については, サバイバルボディーの「第2章 進化のごみ箱をあさる」に書いてあります.


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