ミドルスクールのリベリオンを考え直す
お久しぶりです、ドリュウです。
2024年に入ってからというもの、補充に浮気したりリアニをキメたりしていましたが、一方でレベルからは青を抜いて白単に戻したりしていました。
白単のリベリオンについてはミドル参入したての頃にもnoteを書いたけども、色々変わり過ぎてるのでそろそろ纏めておこうかなと思った次第。
内容としては概ねここ8ヶ月くらいの変遷の覚え書きみたいな感じです。
Rebel Stax
まず試していたのはスタックスっぽいレベル。
主にプレモダンの方で見られるデッキらしい。
レベルのリクルートは「インスタントタイミングで」「唱えずに」クリーチャーを横並べできることに目を付けたタイプ。
《抵抗の宝球》と《絡みつく鉄線》で相手を縛りつけながらリクルートを繰り返し、最後は《旗印》でパンプして殴るというある意味豪快なコンセプト。
ちょっとでも出遅れたコンボデッキに対して有効で、某ヴィンテ神の補充に対しても善戦を見せることができた。
……が、当然ながらインスタントで動く軽いデッキには弱い。具体的に言うとスライに泣いた。
《抵抗の宝球》と《絡みつく鉄線》は枚数増減させたり、片方抜いたりを試したものの、結局あまり環境に合った形には収まらなかった。3:3が一番落ち着く枚数かとは思うものの、相手によって刺さる・刺さらないの落差が激しいので「シナジーで気持ちいいだけで勝てない」みたいになりがちというオチに。
David Gleicher氏のMonowhite Rebels
Romancing the Stonesの大会Dance Party 2024で5位に白単のリベリオンが入賞されており、この方がブログにレポを書いていた。
大変勉強になったが、一番気になったのはチョー=マノが強かったという点。
以前はチョー=マノは微妙な働きをすることが多い印象だったが、この記事を通じて自分も試してみたところこれが意外と強い。
というのも恐らく、環境がコンボ・コントロールに偏っていると正直ただの4/2/2でしかないのだが、今年の関東圏はどういうわけかビートダウンに偏っており立ち位置が良い。
《崇拝》は上のブログだとイマイチという評価だが、メインデッチャは日本ではさほど多くない。スライとのマッチが多かったのも功を奏した。
ただ、まったく同じリストは作れなかった。
というのも、《ガイアの揺籃の地》は流石に持っていない。用途の狭さを思うと、今更購入するにはデュアランよりもハードルが高い代物と言えるだろう。
なにかの間違いで6万円を切ってるのがあれば考えなくもない。
……というわけで、以降はこれをベースにちまちまと置物の構成を弄っているような状態。
一度、2-3だけどTop8には食い込んだためリスト掲載してもらったりしたものの、あーだこーだ考えているうちにサイドにあったものがメインに移ったり、その逆が起きたりと迷走中。
《正義の命令/Decree of Justice》追加
MH3で再録されたことで旧枠モダンの環境を激変させた、何故か初版が2000円まで高騰している今話題の(?)カード。
リベリオンは構造上、土地を伸ばしたいタイプのデッキなので相性が悪くない。《ガイアの揺籃の地》と合わせると更に兵士が飛び出してくる。……ということに言われて気付いた
当初はサイドだったものの、ブレイズの生贄数を稼いだり、全体除去で流された後に予め捻っておいたマナから兵士を並べたり、といった活躍が見られており、意外と小回りが利くので最近メインに昇格。
クリーチャータイプがバラけて《仕組まれた疫病》回避できるのが地味に偉い(ちなみに《鞭縄使い》も兵士である)。
代わりに《抵抗の宝球》はサイドに。大体のデッキにやんわりと効くものの、やんわりとでしかないことが多く、リクルーターがキチンと除去された盤面に置かれたコイツは最早利敵行為しかしていない。サイドアウト率トップなので無事降格。
ついでに除去が強い相手に弱い《崇拝》もサイドに。ただ、これ1枚でイージーウィンできる相手に弱るのが泣き所。《最下層民》であればメインに入れても除去として働くのでOKな気はしているが、枠をどこから開けるか…。
あとひっそりと《マスティコア》は抜けた。散らし要素として強かったが、出すまでに盤面を固めないと意味が薄く、それでいて重めなのが上手く扱えなかった。
現在のリストと各カード所感
というわけで現状のリストはこんな感じ。
《果敢な隼/Defiant Falcon》と《レイモス教の副長/Ramosian Lieutenant》
現在は3:2の比率で入れている。基本的には飛行が偉いので隼を呼ぶが、《仕組まれた疫病》指定レベルに対して全くの無力であるため、タフネス2の副長は必須。
ただ、地上で大型生物を出すようなデッキには飛行クロックの枚数が重要なので4:1にする説もあり。
《鞭縄使い/Whipcorder》
当初は2枚だったところから段々と増えて4枚に。最強。
ダブルシンボルは若干苦しいものの、2/2/2の時点で割と良いクロックな上にタッパーなのが無限に偉い。リアニされた《怒りの天使アクローマ》を寝かしつけ、《ファイレクシアン・ドレッドノート》の侵攻を気合いで食い止める大英雄。2マナなので兵長から呼べるのがまた偉い。
《果敢な先兵/Defiant Vanguard》
今のところ活躍の機会は少なめだが、ブロック時接死という特殊な枠。
リクルート可能な除去という位置付けで入れており、ブロック宣言前に持ってきて大型生物と相打ち取ってもらうのが狙い。トランプルがあると弱るのが玉に瑕。
似たような役割が持てるレベルとして《盾の踊り手》があるがこちらは重い。
《弱者の石/Meekstone》
普段目にすることはなさそうな1枚。《鞭縄使い》を激務から解放してくれる。
これが定着すると格段に楽になるマッチがあり採用。なにより1マナと非常に軽いため、スタイフルノートのスピード感にも付いていけるのが良さ。
一方、《野生の雑種犬》や《サイカトグ》のような「素はP/T小さく、攻撃時だけパンプすればよい」というタイプには全く刺さらないのがご愛敬。
マイ・フェイバリット・サイドカード。
《抵抗の宝球/Sphere of Resistance》
数少ない妨害手段。ただそんなに気にしなくて済んでしまうデッキも多く、良し悪しなのでサイド要員に。
特に、一度パーツが揃ったらどうしようもないアルーレンに対しては致命的なカードなので必須。青単ストームにも効く(遭遇率低すぎるが……)。
《廃止/Abolish》
そんなに平地を溜め込めるデッキではないんだけども、《浄化の印章》が間に合わないケースへの緊急回避手段。今のところ《サーボの網》を割るくらいしかタイミングがなかったが。
《パララクスの波/Parallax Wave》
5枚目の除去、というか、《悟りの教示者》から持ってこれる除去。
偶に《浄化の印章》で永久追放コンボすることもあるが、それよりトークン除去で役立てることが体感多い。
リベリオンは根本的には白単ウィニーなので、盤面抉じ開けられればリーサルということも少なくなく、最悪5体除去できるこれは優秀。
《日中の光/Light of Day》
当初は入れてなかったものの、黒いビートダウンが増加傾向にあったので差し込んだ1枚。
白黒デッキだと大抵《賛美されし天使》が解決してくるのでアテになるケースは少ないが、刺さればご無体なパワーなので保険程度に。
赤メタ+《崇拝/Worship》
イージーウィン狙い。というか基本的にスピード勝負に勝てないのでこういう策を取らざるを得ない。
《革命家チョー=マノ》と《崇拝》が揃った場合、赤単ではもう返す手段が《Anarchy》以外に存在しない。ので、あとは土地を引かれないことを祈りながら気合いでリシャポを起動するゲームが始まる。
《ジョーヴァルの女王/Jhovall Queen》
カウンターレベルの時は採用していたが、白単では抜いている。ゲームレンジがそこまで後ろにはならないという判断。
サイズと警戒は偉いのでマッチによって当落線上に来るかもしれないが、ピン刺しなのに異様に初手に吸い付くジンクスを抱えているので、お荷物になりがちなのが良くない。
マッチングについて
「これが得意!」と明確な相手はいない、むしろ全方位的に苦手だと認識している。とはいえウィニーが苦手なデッキには当然有利。
一番苦手なのは「小まめに単体除去を撃って盤面にリクルーターを残さない」相手。スライは勿論、カウンターバーンのとりわけ《火/氷》も天敵になる。スライは先述の通り《崇拝》さえ置ければいいのだが……。
また、遅めのビートダウンの宿命としてランドスティルというか青白コンも苦手。《神の怒り》で流された後にリクルーターが定着できれば再展開できるが、大抵許されない。もしくは《ガイアの揺籃の地》のマナを頼りに《正義の命令》をサイクリングするのがせめてもの抵抗になる。
コンボマッチの場合、スタイフルノートは上記の通りなんとか戦える。同じ理由でFEBも粘れる。要するに少数体の戦闘に頼るコンボデッキは《鞭縄使い》へのアクセスがほぼ確実な分で立ち回れる。ありえない程グダるので相手の引きが弱いのをお祈りする必要はあるが。
一方、補充はマナを縛ることでしか抗えないので《リシャーダの港》が頼みの綱になる。Stax型にしても、初手でしっかり拘束手段を引き込まないといけない。
おわりに
環境には全方位に苦手な要素が犇めいている。
嫌なことが多すぎてサイドがウィッシュボードばりにピン刺し祭りになっている始末だ。実際《悟りの教示者》から持ってくる想定なのでこうもなるのだが。《黄金の願い》がもっと軽ければ……
一方強みとしてはリクルーターが着地して土地が伸びさえすれば展開は自在なので、潜在的なリソース供給は多く、か細い勝ち手段を取りに行けるようになっている。
こんな記事を下書きしてたら、先日16人中4位でSE進出まではなんとか漕ぎ着けることができたので、一定の強さはある……はず。
SEで果たしてどうなったかは、対戦相手がパンデバーストだったことからお察しいただきたい。
まだまだ調整余地はあるだろうけども、ひとまずの実績と言えるものはできたし、何か個人的ブレイクスルーがなければ微調整を繰り返すに留まりそうなので、ここらでカウンターレベルに再着手したい気はする。
青以外のタッチカラーも興味はあるものの、流石に明るい展望が見えず先送り中。
最近は大阪など関東以外でもミドルの大会が開かれているようなので、レベルを研究しようという人が他にもいたらいいなぁ……(願望)
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