言葉の掃き溜め【キミニシラレヌ】

君に知られず流した涙
心の在り処と小さな愛は
やがて腐らせ毎日怠惰
君の残り香 変わらぬ街が
いつもと同じ夜の帳
降ろした後に輝く星
静かにそっとグラスを傾け
遠い君に花を手向ける
深く繋がり感じた体温
独りの夜にいつもの回想
国道沿いのまばらな街灯
今日も呟く「これで最後」
それでも朝陽と戻る最初
今では疑う愛の価値も
愛を説いた昔の聖人
愛は全能 愛は正義
裏切られて払った犠牲は
心を砕いて過ぎていった

運命といわれる赤い糸
君と結ばれたのは違う人
それでも僕は囚われ続け
大切に抱えている思い出
ゆっくり沈む2人の小舟
行く宛も無く1人で漕いでる
底から染み出す水に溺れ
立ち上がろうとしても手遅れ
君からもらった言葉の花は
未だに心で咲かせていたが
一枚ずつ散っては落ちる
花びらの数だけ過去になる
時間は止まらず今を掴めず
取り残されて先へ進んでいく
あの頃君と描いた未来は
この世界とは違ったみたいだ

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