言葉の掃き溜め【ブルース】

香る潮風 追う君の影
今があるのは君のおかげ
水平線の小さな帆影
ベンチに座る ケヤキの木陰
無くなりつつある昔の面影
消えてく落書きだらけの壁
愛と金が生む光と影
まるで童話のウサギとカメ
幸せという名のゴールには
どちらが辿り着くのだろう
答えは別に言わなくていい
それはきっと2人で歩んだ日々
疲れた時はあの波止場で
胡座をかいて迎える夜明け
誰かと比べちゃ今日も負け
心はずっと止まない雨
今日の自分に今日も負けなら
それを糧に明日へ繋げるだけ

045 更には磯子
杉田こそが俺の地元
小高い丘のベンチで吹かす
タバコの味が青い春
疎らに輝く湾岸沿い
ネオンの光はリッチに程遠い
気づけば1人また1人
疎遠になって俺も独り
埋め立てられた公園の池
跡地に埋まるあの思い出
駄菓子屋の2人も年老いて
馴染みの店も少なくなった
帰省するたび孤独が増す
ガラス越しの旅鴉
寂しくなった街中クルーズ
ここがルーツ そんなブルース

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