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2023年 今年読んだ本


今年はCode Polarisのみんチャレ企画のおかげで、沢山本を読むことができた。

技術書

Spring 解体新書シリーズ

Spring Bootが丸分かり Spring解体新書

基礎から学べるSpring Batch

Spring解体新書 セキュリティ編

最近「Javaの入門書でオススメありますか?」って聞かれることが増えたので、Kindle Unlimitedにあったこの一連の本を読んでみた。
正直、あんまり良くない。なので、オススメはしない。
まぁ、ボリューム感や値段的にも妥当だなって思う。
ハンズオンがあるから、「Java開発者になりたい」じゃなくて「Javaで何かか書いてみたい」っていう入門としてならいいかも。

最近プロになるJava を買ってみた(まだ読んでない)んだけど、目次を見てる感じだとこっちの方が良さげだと思う。

ていうか、なんで私は今更Javaの入門書を読んでるんだろうなぁ…w

いちばんやさしいアジャイル開発の教本

うちの会社はアジャイルを取り入れているけど、フワッとした理解しかしないままなんとなくやっている感じだったので、読んでみた。これもKindle Unlimitedで読み放題。
アジャイルっていうのはチームビルディングのことで、みんなで作り上げるものだっていうのはハッとさせられた。何故か「スクラムマスターが全部いい感じに色々やっておくべし」だと思い込んでいた。
これを読んでから、毎日のスタンドアップで人の発言もちゃんと聞くようになった。

コンピュータ、どうやってつくったんですか?

世界で一番わかりやすいコンピュータの本、と書かれている通り、コンピュータについてめちゃめちゃわかりやすく解説してくれている本。
何となく仕組みは分かっていてもなかなかここまでかみ砕いた言語化って難しいと思うので、この著者は凄い。
するすると読めるし、挿絵の妖精は可愛いしで、読んでいて楽しい本だった。
子どもが小学生くらいになったらもう一回一緒に読みたい本。

メタバース 完全初心者への徹底解説

メタバースについての本。
このころは「メタバースってよく聞くけど結局一体何?」って感じだったので、流行りを抑えておくという意味でも読んでみた。
正直、技術書のくくりにいれてもいいのか?というくらいに軽ーく読める本。
メタバースのことをマジで全然知らなかったので、「あー、よくTLで流れてるこれってこのことだったんか!」ってわかり度が増えたので良かった。

Web3 完全初心者への徹底解説

Web 3についての本。
上のメタバースの本と同じような感じ。
これはCode Polarisの木曜日の輪読会で読んだんだけど、なんか割と「Web 3を使ってどうやってお金儲けをするか」みたいな事ばっかり書かれてて、読みながら「まーたお金の話か」ってなった。
内容的にはNFTの話が結構印象的で、輪読会中にググって「あ!本当にある!」ってわいわい盛り上がりながら読めたので楽しかった。
あと、これを読んでBraveを使うようになった。超便利だ

Microservice Architecture

英語での技術書を読む練習も兼ねて、読んでみた本。会社のO'Reillyで読んだ。
正直、Microserviceについて色々説明してくれているんだけど、私の英語力の低さからあまり理解は出来なかった。ムズカシカッタヨー

ネットワークはなぜつながるのか

2年くらい前からCode Polaris の火曜日の輪読会で少しずつ読み進めていた本。今年やっと読み終われた。
ものすごくよい本。多分、大学でネットワークの講義を取ってもここまで網羅はしないと思うってくらい詳しく解説してくれてる。ネットワーク関係は、この一冊さえあればもう何もいらないと思う。
ただし、一回読んだだけだと理解できないから、何回も読む必要はある。
初版が2002年なんだけど、20年経ってもネットワークの仕組みってほとんど変わってないんだなぁと、その堅実なシステムに感心する。

Code Polaris Tech Book vol.1

Code Polaris が出した同人誌!
皆の熱い想いが詰まってて、パワフルで、読むたびに勇気が湧いてくる。
どれも素晴らしいんだけど、私の一番好きなのは第10章の「リリース事件簿」と第11章の「ゼロからのAI超入門」

最後、あとがきで執筆者の子持ち率の高さにびっくりした。子育てしながら仕事して、更に同人誌に寄稿する余力があるだと…?

プログラムはなぜ動くのか

凄く面白かった。
これまであんまり納得していなかったプログラムの挙動についても、かなり納得のいく解説がされていて、「あぁ~~あれはそういうことだったのか!」と興奮気味にみんチャレで報告することの多い本だった。
特に、「コンピュータが小数点数の計算を間違える理由」と「自分でデータを圧縮してみよう」の章が凄く面白かった。いやまじで、doubleの挙動については本当にイライラしてたから、納得のいく説明をしてもらって「なるほど…まぁそういうことなら仕方ないね…」って思えるようになった。
プログラムってあくまでもコンピュータに命令するための物であって、人間の言う事を聞くものではないんよね。だから、コンピュータの挙動が、人間の思惑よりも優先される。プログラムが優秀すぎてそこを忘れそうになるから、この本を読むことで「そうだよね…プログラムってそういうもんだもんね」と納得できる。

新人エンジニアのためのインフラ入門

少しだけ読みかけだったこの本を読み切った。
前述したネットワークはなぜ繋がるのかは入門としては重過ぎるので、この本で入門するのがいいかもしれない。丁度良いボリューム感だし、解説も丁寧で、新人研修を受けているような気持ちになる。

Wizard Bible事件から考えるサイバーセキュリティ

今年読んで良かった本No 1。
もはや、IT関係者以外にも読んでもらいたい。
サイバー犯罪は、まだまだ法律がきちんと整備されていない。
それ故に、何も悪いことをしていなくても前科者になってしまう可能性があるということ、また実際起訴されてしまった時にどういうアプローチをするべきなのかという事が書かれている。
最初の章で「作者が起訴されてしまって前科持ちになった」という事実を突きつけて全員を絶望させ、次に戦って勝てた事例を示し、最後には弁護士からのアドバイスの章があるという、本の構成的にも素晴らしい一冊。

コンピュータはなぜ動くのか

なぜ○○なのかシリーズ。
コンピュータについてのことを、ハードウェア寄りでかなり色々説明してくれている。
コンピュータ、どうやってつくったんですか?をもっと難しくしたような本って感じだった。正直あんまり分からなかった。

Linuxで動かしながら学ぶTCP/IPネットワーク入門

インフラわからん過ぎて、ネットワークとかインフラ系の本をめちゃめちゃ読み漁ったうちの一つ。
ハンズオン形式で、コマンドを叩きながらネットワークの流れを見てみようという本。うちにLinux環境がなくて、docker上でコマンド叩こうと思ったけど上手く行かなかった(apt-getのインストールが出来なかった) から、実際にはやらずに読んだだけ。
凄く興味深かったから、一回試行錯誤してみてdockerで環境整えられそうだったら、もう一回最初からハンズオンやりたいなぁ。

暗号技術入門

セキュリティや暗号について、とてもかみ砕いて、かつ丁寧に解説してくれている本。
読みながら幸せな気分になった。
今年読んでよかった本No2。ドラえもんの道具に「本の味の素」っていう道具があるんだけど、私その道具持ってたっけ?って思いながら読んでた。技術書でこんなにワクワクすることがあるのかってくらい、すごく面白い。
PGPに興味があって、入門のつもりで読み始めたんだけど、本当にこの本を選んで良かった。この著者、単純に文章が上手い。初めて知る事ばっかりだったのに、全ての章、全ての解説がしっくりくる。
セキュリティについてもっともっと勉強していきたいと思った。

テスト駆動開発

Code Polarisの木曜日の輪読会で読んでる本。
もっと初学者のうちに読んでおくといい本。今読むと、テストのカバーのしてなさにイライラするし、「とりあえずhashCodeは0を返しておく」とか書かれてて「はぁ!?!?ありえんのやが!!」という気持ちになる。

実用書

交通教本

日本に帰国した時に、免許の更新の際に交通教本を貰ったので、ちゃんと読んでみた。
ドイツで運転してる時に夫に「この矢印の看板がある時は、信号が赤でも車が来てなかったら右折してもいい」って言われて「えー!そんなルール日本にはないよぉ!」ってブーブー言った事があるんだけど、細かく読んでみると実は日本にも同じルールがあって(滅多にないらしくて知らなかった)、マジで免許を取った時は勉強したハズなのに忘れてることも沢山あったので「これは定期的に読み返した方がいいかもな」って思った。

あとは、自動運転についての記述も増えていたのでそこにテンションを上げたりしていた。日本って高速道路は自動運転使っていいんだよね?めちゃめちゃ羨ましい。

これは、読んでいるうちに名探偵コナンの平次が交通違反をしていることに気が付いたツイート


言語の本質

今読んでいる本。多分年末までに読み終わる。 今年中に読み終わった。
オノマトペを通して、ことばがどういう風に成り立っていったのか、子どもはどのように全く何もしらない状態から言葉を学んでいくのか、っていう事が書かれていて、今まさに言葉を獲得していっている子を持つ身として、その仕組みを詳しく知れる良書。

小説、コラムなど

狼と香辛料

セールをやっていたので買って少しだけ読んでみた。
なんとなく、「古き良きライトノベル」という感じ。
時間がある時にちまちまと読んでいる。今の所、普通に面白いっちゃ面白いけど、2巻は買わないだろうなぁって感じ。

ナナメの夕暮れ

オードリー若林という存在が、どのくらい私に影響を与えているのかどうかわからない。確実に別の道を歩んでいるし、相手はそもそも私のことなんか知らない(当然だ)し、私だってテレビで見かける姿と昔読んだブログと、たまに上げられるインスタの写真くらいしか彼のことを知らない。
心に響くという表現は間違っているかもしれない。読むと、掃除途中の部屋のように、心と頭の中がぶわって取っ散らかって、でも確実に整理されていく。無性に文章が書きたくなる。
一度に沢山読むのがもったいなくて、心がおぼつかない夜にちまちまとひとつづつ読んでいる。来年中には読み終わらないかもしれないけど、でも多分この本はそれでいいんだと思う。ずっと私に寄り添ってくれる本だと思ってる。

まとめ

実は去年、「毎日15分読書をする」っていう課題を掲げてたんだけど、本当に続かなくて挫折した経験がある。

みんチャレだと「チームの達成」みたいな目標があって「チームに迷惑をかけたくない」みたいな考えがうっすら浮かぶので、毎日本当に時間がなくても1ページは読み進めるっていうモチベーションになった。

今年は技術書は17冊、その他の本は4冊を読んだ。軽めの本も何冊かあるけど、以前はマジで年に1-2冊くらいしか技術書読めてなかったので、本当に「1日1ページでもいいから、とにかく本を開く」っていうのは効果があるんだなぁ。

一人だと何も出来ない私は、みんチャレにおんぶにだっこで来年も本を読んでいこうと思う。

あと、結構内容が曖昧になっている本もあるから、来年はもっとこまめにノートとかにまとめておこうと思う。

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