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図書館が近い物件に引っ越したら書籍代が浮いた話

子供の頃から本の虫。
小学生から高校生まで一貫して図書委員、読書感想文や小論文での受賞、書店でアルバイト⋯気がついたら大学で図書館司書資格を取得するところまで至ってしまった。

学生の頃は学校の中に図書室という素晴らしい空間があったが、社会人ともなるとそうはいかない。
車に乗るようになると通勤時間で本が読めなくなった。
年間読書数は減ったものの家では変わらず読み続けていたのだが、最寄りに図書館がなく書店で購入していた。

読み進めるのが早いと2日、かかっても1週間で読んでしまうため、書店に行くたびハードカバーなんて買おうものなら毎月の書籍代がえらいことに。
とある作家さんの本は非常に分厚いため、1冊で2~3000円はざらなのだ。

そうして家にもどんどん溜まっていく積ん読と既読。
置いておくにも限りがあるため、某リサイクルショップには大変お世話になった。


そんな時、怪我をして入院。
治療費がかかったので、愛車も手放すこととなった。

これはしめた。
電車で通勤となれば読書が可能だ。
そうだ、図書館の近いところに引っ越そう!!!
ついでに転職もしてしまおう。


急な思いつきで行動したが、郊外に移ったため家賃は安くなり、車の維持費がなくなり、書籍代も浮くという最高の状態で引っ越すことが出来た。


計算をしてみたところ、月1~2万ほど書籍への出費がなくなった。
喜び勇んだが、物価や税の高騰、畑違いの業種に転職したことで基本給が減少していることなどの問題が出てきて、結局のところ貯金は不可能だった。

生活は決して贅沢では無いが、書籍のある暮らしが最高だから何も言うまい。


書籍は、学校や家庭では学べない大切なことを教えてくれる。
漫画やアニメもしかりである。


時に図書館では、謎の問い合わせやクスッと笑える場面にも出くわす。
私も実習で派遣された図書館でさまざまな事案に遭遇したことがある。

そんな面白レファレンスが詰め込まれた「100万回死んだねこ  覚え違いタイトル集」は、お客様の勘違いが福井県立図書館に持ち込まれるお話となっている。


活字離れが叫ばれる昨今ではあるが、まずは何事も興味を持つところから。

最近では、飲食可能な図書館も増えてきた。
漫画書籍や、図解の多い書籍の取り扱いもある。

お堅いイメージを一度捨て去り、図書館ライフを楽しんでみてはいかがだろうか。

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