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ボロアパートに住んでいた俺の退去費用を巡る戦い ②完結編

どうもこんにちは。
ドラムスキーと申します。


前回の続きから。

退去立ち会いから後日、僕ァさっそく不動産の管理会社に電話をかけました。
というのも、見積もりの金額に「敷金」が入って無かったからです。
敷金って皆さんご存知ですか?
賃貸を借りるときに、前金として管理会社に支払う金の事です。
この金は、基本的には家賃の1ヶ月分で、退去時に原状回復費用やクリーニング代と相殺されるものです。
原状回復やクリーニングが必要ない場合は返ってくるそうですが、マァ期待しない方が良いでしょう。

僕の場合は家賃1ヶ月、つまり39000円を事前に払っていたので、前回の見積もりから引いてもらわなきゃいけないんです。

ぼく「あの〜すみません、〇〇アパートの〇号室に住んでる者なんですけど…」

管理会社「はい、担当の山口(仮名)と申します」

ぼく「見積もりの件でご連絡したんですが、これって敷金分が引かれてないのと、襖とかの数が合ってなくて…」

管理会社「あ〜!!!!ハイハイ!その事なんですけどね!!すみません!見積もりにクロス貼り替え費用が入ってませんでした!!敷金はもちろん引かせて頂くんですが、クロス貼り替え費用が別途かかってきます!!」

クロス貼り替え費用?????????

ぼく「ほぁ???じゃあ敷金と貼り替え費用を合算したら結局いくらになるんですか???」

管理会社「そうですね〜(電卓カチカチ)クロス貼り替え費用が部屋の大きさで決まるので今回は62000円、敷金と相殺しても23000円別途かかってきちゃうので、157577円になります」

クロス貼り…え???????????


157577円?????????????


なんで敷金引いたのに値上がりしてんの??????????


どっひゃ〜〜!!!!!アメリカだったら訴訟もんだぜ!!!!!!


ぼく「いやいや、最初の見積もりになかったのに、後からクロス代請求してくんのおかしくないですか????」

管理会社「いや〜それは本当すみません。でもクロスも相当タバコで汚れてるようですし、ここは絶対にかかってきちゃいます笑」

ぼく「


マジでこの顔してました。


とりあえず、知識がない状態で話あっても勝ち目が無いので、襖の数だけ再確認してもらいたい旨を伝えて、その日は電話を切りました。

そして、その日、僕はツイートしました。


それに反応してくれたのは、最強の不動産フォロワー軍団でした。

ありがとうポカホンタス。
HUBにいる外国かぶれの女のことポカホンタス女って呼んでごめんな。

他にも

ソープニキ
馬ニキ

ま、マジで頼りになるゥ〜!!!!!!!


フォロワー最高!!!!!!!!!!!


やっぱ持つべき者はツラの良い女のフォロワーと専門知識をもってるフォロワーだな!!!!!!

俺をフォローしてる時点で人格に問題ありそうだけど!!!!!!


特に俺が感銘を受けたのが、「浅はかな知識で対抗してくる奴らはムカつくので1円でも多く搾り取る」という言葉です。

た、たしかに〜!!!!!!!!!!

俺が管理会社でもムカつく奴は同じことするわ〜!!!!!!!

って納得しました。

それから耐用年数というものについても教えてもらいました。
後から詳しく調べたんですが、壁紙や襖などは耐用年数というものがあって、経年劣化に応じて価値が償却されていくんですよね。
壁紙は6年で価値が1円にまで下がるそうです。
1円よ!1円!

じゃあさ〜

壁紙の貼り替え62000円って何だったの??????????

襖とか10年経ってんだぜ??????

1円じゃん。

これで勝つる!!!!!!!!!!!


そう思ってました。この時は。
最初の注意事項通りに、最初から全面対決でいくのではなく、人間臭さを出してもう一度管理会社に電話しました。

ぼく「すんませ〜ん!俺です!」

管理会社「お世話になっております」

ぼく「あの〜、見積もりの件でご連絡したんですけど〜〜(鼻ほじ〜)これもうちょっと何とかならないッスかね〜!ちょっと高いな〜って…」

 管理会社「そうですか?あ、襖と天袋の数は確認して修正しておきましたよ。でも他は厳しいかもしれないですね〜」

ぼく「10年も住んだので、壁紙とかフローリングの金額は経年劣化って事で何とかならないですかね?聞くところによると、6年で価値が1円まで下がるらしいんですが…」

管理会社「あー、たしかにそうですね。でも、本来なら壁紙も襖も1円で支払い無しになるんですが、今回はタバコを吸われていたので借主さんの全負担という形になります」

ぼく「え〜?????それって最初の契約書に書いてなかったですよね?拙者、そんな文章にサインした記憶が無いんですが〜」

管理会社「書いてますよ」

ぼく「いやいやwwwwそんなのどこにも…」


書いてあんじゃ〜ん!!!!!!!!!!!!

しっかり書いてあるじゃ〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!

終わりじゃーん!!!!!!!!!!!!!!


ぼく「あっ…あっ…」

管理会社「な?書いてあんべ?な??日本語読めるよな????ちゃんと払ってくんね???ヤニ吸ったやろ????」

ぼく「はい…吸いました…ヤニ吸いました…」

管理会社「だろ!笑 ダーハッハハハハ!ほんじゃ振り込み頼むわ!」←マジでこう聞こえた

ガチャ。

電話は切れました。

マァもう面倒くさいし払ってもいいかな〜って思ったんですが、この金が最初に見積もりを出してきたアホのボーナスになるのかと思うとムカついてきたので、頑張りました。

そこから、俺はガイドラインに沿った過去の判例を読みあさる事にしました。
特に喫煙、住んだ年数、原状回復における判例を中心に。

マジでブラッディマンデーのファルコンがハッキングするシーンあるじゃないですか???

あれくらいPCカタカタしてました。

分かった事は、契約時にタバコの汚れ等に関しての契約をしていた場合でも、6年以上住んでいれば実質壁紙や襖等は1円。じゃあヤニを吸った事は全面的に認めた上でその1円を払えば良くね?????

それで無理なら過去の判例を元に少額裁判に持ち込もうと思いました。

少額裁判(少額訴訟)って皆さんご存知ですか????


へいSiri!このモンキー達に少額裁判について教えてやってくれ!!

Siri「わかりました」


これは書いてある通りですね、60万円以下の請求をする為にある裁判つー事です。

確か原告は2000円くらいで裁判ができて、一日で終わる簡単な裁判なんすよね〜。

こう言う原状回復について揉めた時はほとんどこの裁判で争うことになります。

貸主と借主が退去費用で争った場合、基本的に最初に請求された金額から高くなる事はありません。(中には例外もあります)

マァ最悪裁判でいーか。

俺、逆転裁判で育ったから、一回してみたかったんだよね〜!!!!裁判!!!!!!

「異議ありッ!!!!」つってな!!!!!


でもよく考えてみ〜????この場合原告は不動産会社じゃなくてよ〜???
このアパートを管理してるオーナーになるわけ。
不労所得で稼いでるオーナーがさ〜、こんな数万を回収する為に少額裁判してくるか〜???????
してこねーだろ!!!!!!!!!!!

基本的に不動産会社も嫌がるらしいです。

じゃあ折衷案でこっちの要求通るんじゃねーかァ!???????

俺ってマジで天才じゃ〜ん!!!!!!

これで勝つる!!!!!!!!!!!!


付け焼き刃の知にわか識を身につけた僕は速攻で管理会社に電話しました。

ぼく「俺っす!!!退去費用の件なんですが、僕ァ納得できません!ヤニ吸ったのは悪かったッス!でも、10年も住んでるんで勘弁してくり!」

管理会社「そうは言ってもですね、最初の契約書に書いてある通り、ヤニの場合は全額負担になります」

ぼく「全額負担はもちろんします!でも壁紙も襖価値がも1円ですよね?」

管理会社「壁紙自体は1円ですが、貼り替えする工賃がかかるのでこの金額になります」

ぼく「ガイドラインに沿っていえば、原状回復は部屋の通常損耗以外の箇所を直すことであって、次の入居者の為に払うもんじゃないですよね?今回の工賃ってのは次の入居者の為に支払う形になってしまってると思うので、それはオーナーさんに負担してもらってください」

管理会社「言ってることめちゃくちゃだぞ」

ぼく「あと〜クリーニング費用は払うんですけど、それとは別にエアコンクリーニングとかヤニ増し料金とか入ってんのが納得いかねーんだよなァ〜!クリーニング費用55000円かかってるじゃん?やれよ!その中で!」

管理会社「お前がヤニ吸うから割増なんだよ!」

ぼく「オーケーオーケー、分かったよジョン。そしたら裁判しよう。オーナーに伝えてくれ。次に会う時は法廷だってな」

管理会社「検討して再度ご連絡します。」

これで問答は終わりました。

そのあと、数週間してきた見積もりがこちらになります。

ちょ、ちょれ〜!!!!!!!!!!!!

アイツら!何でか知らねーが裁判を異常に怖がっていやがるぜ!!!!!!!


ガーハッハッハ!!!!!!!13万が5万になってんじゃねーかタコおにぎりが!!!!!!!!コイツ、獣が火を怖がるみたいによォ〜!!!!!!!裁判を怖がってやがるぜ!!!!!!!!!!


ここでわかりました。

これ、イケるわって。

そんでもっかい電話しました。

ぼく「俺でーす!見積もりセンキュー!でもこれ高くね???最初の13万って何だったん?笑」

管理会社「オメーがうるせーから下げたんだよ!」

ぼく「…裁判」

管理会社「!?」ビクッ

ぼく「裁判しよう!!!裁判裁判!!!!裁判しようよ〜!!!!裁判しゅき〜!!!!裁判裁判しゅき〜!!!!!!!!!!」

管理会社「何だこいつキチ〇イか!!!!!!!」

ぼく「裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判裁判」

管理会社「もうやめてくれ!!!!!」

ガチャ。

そんできた見積もりがこれです。


爆笑じゃないっスか??????


ここまでが退去費用を下げた俺の話になります。
だいたいここまで2ヶ月弱ですね。
13万が4000円ですよ。笑っちゃいますよね。

最後に俺から注意事項を何点か説明しますね。

①退去立ち会い時には絶対にその場でサインしない事。これは後からめちゃくちゃ不利になります。
判例でも「いやでも退去立ち会い時にサインしたよね?」で押し切られてるパターン多かったです。
女性の方とかは押し切られるパターンが多いそうです。これは後から知ったんですが、立ち会いに行かなくてもOKです。鍵を郵送で送りつけて立ち会いに行かない事もできます。

②最初から喧嘩腰はマジで良くないです。
最初の方でフォロワーも言ってたんですが、相手も人間なのでムカつく奴には徹底的にあたってきます。
僕の場合もこう書いてますが、終始フレンドリーに対応しました。困った感じで「裁判しかないですかね〜」って感じで伝えて下さい。

③少額裁判を起こされる可能性は十分にあるということ。今回は支払い額が数万で、最初のめちゃくちゃな見積もりを写真にとって保管していたこと、それから住んだ年数が10年あったことで強気に出られましたが、実際に2年とかだったら確実に負けてると思います。過去の判例で実際に裁判を起こされて、最初の金額よりも高い金額を請求されてるケースもありました。勝算が無ければ強気に出るのはやめましょう。

以上が退去費用を巡る戦いの全てになります。

わかりましたか????
参考にしてください。あと頑張って書いたのでお酒奢って下さい。

最後まで読んでくれてありがとうございました。
センキュートーキョー!

2023 2/13

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