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最新HIPHOPレビュー #18 「TAZZRO × 空廻 / To Live ~Resurrection Revolution~」

ドラム師匠@ヒップホップライター

Twitterにて、HIPHOPのレビューを3年以上書き続けている ドラム師匠 です。『日刊DiGG』18回目となる今回は、逆境をはねのける曲を紹介します。いま苦しい思いをしている人にこそ聴いてもらいたいです。

｜TAZZRO × 空廻 / To Live ~Resurrection Revolution~｜

2021/01/10 公開

音楽活動をしながら、接骨院の経営者 / 医療従事者の顔を持つラッパー 空廻 (くうかい)。経歴を反映してか、声から誠実さが伝わってくる。ラップスタイルは、ポエトリーとレゲエがいい具合にブレンドされている。

'19年7月に行われた独白REMIXコンテストでは、「毎日毎日毎日…」というパンチラインを残し、最後まで優勝候補と言われた人物。


そんな空廻だが、おそらく新型ウィルスの影響で、生活がどん底まで叩き落とされたのであろう。「”ありがとう”と“明日こそ”を込めた2礼2拍手」のリリックから、丁寧な暮らしを心がけている事が伝わるだけに、苦しい状況に胸が締め付けられる。

でも、込まれた環境によって生物が進化したように、逆境が空廻に力を与え、この希望の歌を作らせた。

横浜市在住のビートメーカーTAZZRO による流れるようなストリングスが、曇り空を押しのけるようで美しい。


異世界と化した世で 一斉開花した声が
「いい正解出したい」じゃなくて
「生きていたいのさ」と吠える。





▼さらに一曲

'18年6月に発表した揺らぎあるフロウが心地いい曲。「ラーラー」という直線的コーラスから「ずっと笑ってれれば」のメッセージが聴くものを前向きにさせてくれる。


▼もっとHIPHOPを知りたい人へ

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HIPHOPを広めたい一心で執筆しています。とは言え、たまにこれを続ける意味があるのかと虚無感に襲われます。 このまま頑張れ！と思われた方、コーヒー1杯おごる感じでサポートお願いします。自信をつけさせて下さい。