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クラブでの立ち振る舞い

毎度どうもDee-Sです。今回は普段自分が実践していたり気を付けている「クラブでの立ち振る舞い」についてです。長年クラブ界隈でフラフラしていると、色々な方とお会いしますし、色々な場面に遭遇します。言ってみればクラブは夜の社交場でもありますから、その際に普段自分が気を遣っていること、立ち振る舞いについてお話ししたいと思います。

年齢の若いDJを紹介されたり話しかけられた時の立ち振る舞い

もう私も枯れかけのオッサンですから、ほぼDJを紹介されるときは自分より若いDJが殆どです。それに自分と仲が良い知り合いから紹介される時は大体自分の概要を紹介する方に説明をするもんだから、割と恐縮されてしまうことが多いです。その空気感のままだと、ちょっとコチラも会話がぎこちなくなってしまうため、以下の事を気を付けて会話を進めるようにします。

  1. 目線は一緒

  2. 基本的に会話は敬語とタメ語の中間位

  3. なるべくこちらから質問するように会話を進める

  4. 初見でネガティブワードや噂話を口にしない、同調しない

特に気を付けているのは1. と 2. です。これは私の個人的な考えで「音楽の前では誰でも平等」の精神です。どっちが上だ下だなんていうのはナンセンスの極みで、そこに居るすべての人は同じ目線で年齢、性別、身分は関係ありません。コレは自分が年下の場合でも同様です。また、他人への敬意はいかなる場面でも必要と考えています。また3. も結構気を付けていて、クラブに遊びに行く方って割と口下手な方も多いので、その場合はなるべくこちらから当たり障りのない質問を投げかけて、どんな方なのかを会話の中で推理して、話を広げていくための「次の一手」を模索します。おおよその属性が判断出来た時は少し突っ込んだ会話をしてみたり。またその逆で質問攻めになることもありますので、その際はなるべく面白おかしく話すように心がけています。4. は言わずもがな、ですね。「壁に耳あり障子に目あり」と昔の人は良く言ったもので噂話って尾ひれ背びれが付きまくって事実とは違う事が伝搬されてしまうので、自分から話さない、相手の意見に同調しない、というのは鉄則です。

一緒にパーティーでDJしてもらう方との立ち振る舞い

何かのご縁で一緒にDJする間柄になるときに気を付けている事もあります。そもそもの話で一緒にパーティーでDJする方というのは、既にお互いが打ち解けていて「何か一緒に面白いことをやろう」と意気投合している場合が殆どです。幸いな事に自分と一緒にDJする方々はそれぞれの想いを持っていて言わば職人気質な方が多く、個性的な方ばかりです。年齢は幅広いですが性別はほぼ10割男性の方ですね。女性DJと何故かいつも縁がありませんw そんな自分が気を付けている立ち振る舞いは以下です。

  1. 師弟関係を作らない

  2. 余計なアドバイスをしない

  3. アツく語るよりもプレイを魅せる

色々なパーティーを第三者視点で見ていると、どうしても家族のような間柄になりがちで、その中での上下関係が出来てしまうケースが多い様に見受けられます。自分自身がそういう人間関係構築がキライなもので、自分主催のパーティーでは基本的に上記3点を特に気を付けています。

昔の話になりますが「弟子入りしたい」と希望する方も実はそこそこ居まして「カバン持ちからお願いしたい」なんて懇願されたこともありました。こういった方には割と厳しめに「弟子になりたい?もうその時点で才能無いからDJ辞めた方が良いよ」と常に言ってきました。これは恐らく言われた方はショックだと思うのですが個人的には「優しさ」で敢えて言うようにしていました。だって、弟子入りなんかしたら、いくら歳を重ねても弟子は弟子でそれ以上の存在になれないんですよ?本気でDJで成功したいと思ったら、自分なんかの弟子になったら絶対にダメだし、頂点に行きたいなら、他人に頼らず自分で道を切り開いていかないと上には行けないと思うんですよ個人的に。実際自分も師匠となるDJは一人も居ませんし、己の腕一本でのらりくらりしてきた結果が今なので。だいぶ落ちぶれましたけど。

そんな考え方なので1. は昔から実践していることです。一緒にDJをして最高のパーティーを作るのは師匠弟子ではなく「仲間」という意識です。繰り返しの話になりますが「音楽の前では誰でも平等」はDJブースの中でも同様。誰が上で誰が下なんて関係ありません。DJキャリアも過去に何をやってきたとか正直どーでも良いんです。自分は「じゃあ、今現在何が出来るの?」にメチャクチャ拘りがあるし、一番重要なのはそこだと常々思ってDJブースに立っています。

あと、若手DJに対しては上記2. を絶対にしません。理由は諸々有りまして、昨今の若手DJって器用で上手いし、インターネットで相当調べて勉強されている方が殆どなので、DJの事でアドバイスする事が無いんですよ個人的に。あと、自分が若い頃にベテランから腐るほどアドバイスされることが多かったんですが、そもそも参考にもならなかったし半ばマウントしにきている事が殆ど。実際に自分にアドバイスしてきたDJ、ぶっちゃけ今現在でも現場で活躍している方は既に居ませんしね。勿論質問されたらキチンと答えますけど余計な事は言わないようにしています。

また、その回答が質問してきたDJが現時点で咀嚼して理解するまでに時間を要する時が有るんですよ。今それを言っても「は?何言ってんの?」となるケースですね。でも、自分が言う事ってその年齢、その立場、どのように成長したかによって「あぁ、あの人が言ってたことがようやく理解できた」という回答がチョイチョイあるから、別にその時に理解できなくても良いと思っているんです。時間が解決すること、意外とありますよね実際のトコ。

だから、自分はいつも熱くアドバイスするよりも上記3. を大事にしています。DJって言語化することが難しいことが多くて「どうやって空気感、展開を作ることが出来るのか?」というのはプレイを見てもらう以外に方法が見当たらないんですよ。なので、年配者らしい常に腰の据わった大きな姿を魅せるようにしています。それを見て色々と分析してもらうことが重要だと思っていますからね。そういったやり取りもまたパーティーに来てくれているお客様も見ていますから、そこは職人らしく言葉数は少なめに淡々と自分の仕事を魅せていくことを立ち振る舞いとして大事にしています。

異性を紹介された、異性から話しかけられた時の立ち振る舞い

ホントにレアケースなんですが、たまに異性を紹介されたり異性から話しかけられる時があります。稀に自分から異性にお声がけする時もありますけど、そんなシチュエーションは今では殆ど無いものの異性と会話をする、酒を呑む場合に気を付けている立ち振る舞いも実はあったりします。

  1. 挨拶された時の距離感を自分から詰めない

  2. 飲み物を奢る時は敢えてバーカウンターで相手に注文させる

  3. 容姿については触れず身に着けている洋服、アクセサリーを褒める

  4. 自分から相手の連絡先を聞かない

上記4つは全部大事なので順番に説明していきます。1. は特に重要で自分がそれをされるとやっぱり嫌なんですよ。挨拶した時の距離というのは、相手も自分も適正な距離感だと感じた上で接している筈です。会話を進めていくのも、最初に挨拶した時の距離感を維持することで何の嫌悪感も抱くことが無いと思います。それ以上の距離を詰めていくとお互いに誤解が生じたりトラブルの原因にもなりかねません。異性から距離を詰められた場合も自分が距離を置くことで回避しています。

また2. も凄く細かい話になるんですが、これは相手に対して警戒感を抱かれないようにするための配慮です。大体さっき挨拶したオッサンが持ってくる飲み物に何が入っているか分かったもんじゃないですよね。なので、敢えてバーカウンターまで誘導してバーテンから飲み物を提供してもらうように促します。そうすることで警戒感を排除するように心がけています。

また女性へのTipsになりますが、トイレで席を外すときは飲み物は空にしてくださいね。席外しの間に何か入れられることを防ぐためです。あと、出来る限り青色の飲み物はクラブに限らず異性と一緒の場合は注文は控えて下さい。理由はGoogleさん、Yahoo! さんで検索すればわかると思います。

3.については自分がオッサンなのも理由なんですが、容姿についてダイレクトに褒めると場合によっては変に勘ぐられてしまう事を防ぐためです。身に着けているものを褒めるのは個人的にはオッケーかな?と思っていて、そこから会話もメチャクチャ広がるんですよね。これは個人的な経験則ですが。

あと、4.は自分が若い頃から実践していることで、正直一緒に遊びたい、自分がDJしているパーティーに遊びに来てもらいたい、と思っていても異性に自分から連絡先は聞かないルールにしています。異性から連絡先を聞かれたら答えますけど。というのも、そういうのを同業他者に見られると「アイツは女にだらしがない」「ヤリ〇ン」とか言われも無い噂をたてられたり、「あの時のアレ、結局どうしたの?」とか聞かれて答えるのがメチャクチャ面倒くさくてイヤなんですよ単純に。

そんな感じで今回は自分が実践しているクラブでの立ち振る舞いについて書いてみました。自分では割と紳士的な立ち振る舞いだと思っていることなんですが、実際のトコどうなのかは、これを読んでいただいた方の判断によるところが大きいので何とも言えませんが。

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