環境デッキとの闘い ~【第5回】作新TSUTAYA推しポケ杯 開催レポート ~
おはこんハロチャオ!ともきちです。9月29日にTSUTAYA作新学院前店にて開催した自主大会『推しポケ杯』の様子をご紹介します。
第1章 『推しポケ杯』とは?
1-1 大会コンセプト
『推しポケ杯』は、「キミの好きなポケモンで勝利を掴み取ろう!」というコンセプトで、特殊ルールの中でデッキ構築をして頂いたデッキを持ち寄って対戦する大会です。お客様の層としては「60枚の紙束がなんとなし1人で組める」とか「YouTubeで見つけたデッキを再現ながら組めてとりあえず回せる」レベル以上の方のご参加を想定しております。宇都宮エリアは初心者向けのイベントが沢山ありますので、私のような新参者は、隙間産業で頑張っているところです。
普段は見ないようなデッキが数多く集まるので、同じ「推しポケ」を選んでいる方でもデッキの中身に違いが出ます。『強く使ってあげるためにはどうしたら良いのか』という疑問を晴らせる場になる他、初見のデッキの耐性を上げたい方にもオススメの大会です。
大会形式は、【予選スイスドロー + 決勝トーナメント】とシティーリーグと同じ形式で行います。「せっかく組んできてくれたデッキなので、1秒でも長く遊んで欲しい!」という意図を汲み取っていただけたら幸いです🤤
1-2 デッキ構築ルールについて
基本は【スタンダードレギュレーション】のカードプールです。『推しポケ』を指定してもらって、その対象となるカードを4枚以上採用したデッキを作成して頂きます。また、環境において強すぎるアーキタイプがいる場合、それに対する構築上の制限をかけています。
今シーズンは特定の「ポケモンex」の強さが際立っており、その辺りのストレージにいるような『推しポケ』では刃が立たないこともあって、第3回から以下のような構築ルールとしております。また、特性「カースドボム」を持った「ヨノワール」や「サマヨール」をはじめとした大会としてのコンセプトを崩壊させるカードに対して殿堂入りという形で制限を掛けました(図1-1)。
1-3 「イベントカード」の存在と作成後記
「推しポケ杯」の目玉とも言えるギミックが、下図1-2の「イベントカード」です。大会開始時に3枚綴りのシートをお渡しして、それぞれのカードを使用するときに券面の下側を破り捨てるという独特な運用方法を取っています。ミシン目を破くのって、なんか気持ち良いですよね。
特殊な構築ルールでパワーを落としたデッキが多いため、それを底上げできるようにと思って導入したギミックで、いわゆる環境デッキと対峙してしまったときにぶっちぎりの上振れを狙って差を埋められるカードという位置付けです。今回はイベントカードの挿絵をプレイヤーさんから募った他、カードテキストの構想をそふとんさん(@sofuton721)に全面的にサポート頂きました。
今回のカードは「勝敗に直結するカード」は1枚も用意せず、単純にデッキの上振れをサポートする形としました。これまでの大会で出した「加速する時空(図1-3)」や「最終兵器(図1-4)」は1枚で対戦を決定付けるカードでしたが、「これでは味気が無い」という声もそれなりに頂きまして、皆さんの使いたいカード達が少しづつ見えてきた感じがあります。そして、今回は「シュレティンガーのチョロネコ」がかなり秀逸なカードデザインになっていて、サイド落ちが厳しいデッキに対する救済策として有効に活用して頂いていました。ドローソースとして使ってしまって後でサイド落ちに苦しむなんて姿もチラホラ…。
イベントカードは、①ポケモン/エネルギーに触れるカード、②トラッシュ/サイドに触れるカード、③盤面のルールに触れるカードを主軸に作成しております。イベントカードを発表した翌日に、公式から ACE SPEC で似たようなカードが発表されるケースがここ2回で連続しているので、ACE SPEC の動向をよく見ておくと、次回のイベントカードの候補が見えてくるかもしれません👀
第2章 データで見る『推しポケ杯』
2-1 デッキ分布
毎回真面目にカウントしています。ソウブレイズ、かっこよくて強くて人気なんだなとつくづく感じさせられます😖 また、ルール上出やすい環境デッキも一定数いて、環境デッキの無駄のなさと云うか、運営の想定しているアーキタイプの洗練されているところが垣間見えます。とはいえ、大会のバランスは今回も皆さんの善意で成り立っておりました。楽しい遊び場づくりにご協力頂いて本当にありがとうございます🙇
大会が終わるたびにデッキ分布を作成して、次回のルールを決める参考にしております。やはり環境デッキが増えてしまうとなると、「好きなポケモンでバトルする」というメインコンセプトよりも「ボックス争奪戦として勝つ」方向に目が行ってしまうので、上手くルール調整ができないものかと悩んでいます(後述)。
2-2 イベントカードの使用率
今回は全体的に使用率(図2-1)が高く、その中でも「シュレティンガーのチョロネコ」が突出してカードデザインとしては成功しているように見えました。未使用のプレイヤーが居るかどうかというより、予選最終戦以外での使用率がどのくらいかがポイントです。サイドに直接触れるカードに対する需要はかなり高く、今後のカードデザインにも大きな影響を与えそうです。
第3章 デッキリスト フィーチャー👀
今回の大会でデッキ賞をお渡しした方々の中から、ピックアップしてデッキをご紹介いたします。
3-1 そふとんさん(推しポケ:ヤドン)
宇都宮のイベントオーガナイザーのひとり、そふとんさんは言わずと知れたヤドン好き。今回の大会受付に居た大量のヤドンたちは全部彼のものです。愛ゆえに💜
デッキの方はヤドキングのワザ「ひらめきチャレンジ」で強力なワザを踏み倒してくのがコンセプトです。ドラパルトラインはドロソとファントムダイブで取り残しを全部回収するために居ます。デッキ構築ルールを順守した上でびっくりドッキリメカをここまで仕込めることに驚きました。しれっとヤドランの「たそがれのひらめき」が打てるようにもなっているのがえらいですね!
3-2 ipepeさん(推しポケ:アーケオス)
「推しポケ杯」では、「なんでもルギアでええやん」な環境を阻止するために、特殊エネルギーの枚数を制限しています。そんな中でもアーケオスを用意する猛者がついに現れました!👏
※もう1デッキ「ルギア」でエントリーして頂いた方も見えました👀
オムスターVのワザ「げんしのみちびき」で「化石」から進化するアーケンを踏み倒すことができます。オムスターが倒されてしまったとしても、カビゴンやかがやくリザードンといった【取られるサイドの枚数が1枚のポケモン】でしっかりと戦っていくことができて◎ オムスターVのサイド落ちに悩まされていたので、ヒスイのヘビーボールは1枚欲しいかもしれないですね💦
3-4 りーぬさん(推しポケ:ローブシン)
前回大会ではイベントカード「加速する時空」とエモンガを組み合わせた衝撃的なコンボで会場を沸かせてくれた、りーぬさんの今回の相棒はローブシンでした💪
ノココッチと最新弾で登場したリッチエネルギーを使用して、必要札を根こそぎかき集めてくる方針のようです。ローブシンとアラブルタケはある意味デザイナーズコンボのような組み合わせではありますが、極限までエネルギーのカードを絞り落した脳筋デッキは今日もキレてます。アクロマの執念やハマナのバックアップでリッチエネルギ―やタウンデパートに積極的に触れるようになっていて、コンセプトを完遂するための強い意志が感じられますね。
第4章 デッキ構築ルールのぼやき(支離滅裂ゾーン)
スタンダードレギュレーションとはいえ 変なルールを入れている以上、大会のゲームバランスや満足感・完成度はこのデッキ構築ルールにかかっています。そして、最近は些細なことに対する風当たりも強く、『思いつきは簡単だけど、失敗したときは炎上しかねない』ような、そんな危ない橋を渡っている感覚です。また、特定のポケモンexやポケモンVがぶっちぎりに強い環境で、「好きなポケモンで勝利をつかみ取ろう!」のコンセプトは揺らぎつつあります。そんな中で皆さんのお力を借りながらルールを少しずつブラッシュアップしていっているところです。決定版のルールを作るに作れないのが良くも悪くも「推しポケ杯」と受け入れていただけるととても嬉しいです😭
ただのボックス争奪戦にはしたくなくて、でも他のイベント主催者様のやられているような環境デッキを排除した大会も、私の【ポケモンカードで遊びつくしたい想い】には反しています。自分の好きなポケモンが禁止カードだなんて辛いですよね…。ということで、禁止カードは今後も絶対に作らない方針でいます。
ぶっちゃけた話「〇〇は禁止カードにしてほしい」というお声もかなりの数頂戴していますが、1枚作ってしまったら最後、皆さんの使いたいカードも次々回には禁止カードになってしまうかもしれません。といいつつも、カードパワーに差がつきすぎているのは事実なので、対策は検討しています🤔 デザイナーズコンボを超えるロマン砲が見たい…。
第5章 さいごに
第5回は8月末に開催予定ではあったのですが、諸事情により1か月延期とさせて頂きました。予定管理にも限界がありますよね…。
次回は11月10日を予定しております!イベントカードも新たに3枚綴りで製作中です。定員32名ですので、参加予定のかたはとりあえずエントリーをお願い致します🙇
宇都宮の皆さんにも早めにエントリーしていただく文化を根付かせて行きたいので、直前エントリーにはちょっとだけペナルティがあります。ごめんなさい🙏
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