【ポケカ】サザンドラexデッキの調整過程で考えたこと【デッキレシピ掲載】
はじめに
ともきちと申します。普段は宇都宮エリアで変な自主大会を開いています。大会のルール決定の際に環境デッキの考察はざっと行いますので、その際の採用理由の言語化や枚数調整について明文化しておこうと思いnoteを作成しました。もし大会の方にご興味がある方が居ましたら、以下のバナーから覗いてみてください。
第1章 採用枚数と採用理由
早速ですが、想定しているデッキリストがこちらです。このリストを基にして議論をしていきます。構築が肝だと思いますので、当たり前のことも厚く書いてあります。毎年この時期のパックからは強力なポケモンが登場する傾向にあって、ミュウVmax→ルギアVSTAR→トドロクツキexと環境を築き上げてきたポケモンたちが肩を並べています。サザンドラもこの一角になれるのでしょうか…。
サザンドラexは草弱点で、Hレギュレーションの同期に強力な草タイプのオーガポンexが居ます。そして、現環境にはオーガポンexが蔓延っていて、レギュ落ちまでずっと相手にしていかなければならないと考えています。したがって、ゆっくり準備して相手のリソースを減らすというよりは、序盤からトップスピードで走りきって、相手のリソースを狩り尽くす理不尽な動きで環境の立ち位置を築いていくことになると考えています。
そういうことで、アタッカーはサザンドラexに絞って、強力なサポートを持ったたねポケモンたちを軸とした、所謂ターボ構築で組んでみることにしました。
1-1 不採用のカードについて
このアーキタイプを考える際に、はじめに手を付けたのがピジョットexを軸とした構築でした。しかしながら、ピジョットを立てるための要求が大きい事や、ポッポがモノズとポフィンを取り合ってしまうことから不採用としました。また、特性「とりひき」を持ったレパルダスを軸とした場合もチョロネコとモノズで競合してしまって上手く回りませんでした。
サポート「ブライア」は、相手のサイドが2枚のときのみ使えるカードで、特性「カースドボム」のヨノワールやサマヨールでサイドを調整できることから採用を検討しました。しかし、相手のプレイングに依存して使用できるカードに強みを見出せないことや、相手目線でサイドを2枚にならないような動きが容易に取れてしまうことから不採用としました。
「クラッシュハンマー」や「ビワ」、「野盗三姉妹」などの妨害系のカードも、デッキを回すためのカードでは無いため一旦不採用としています。また、序盤から走るので、カウンター●●●系の「サイドの枚数が負けているとき」に効果を発揮するトレーナーズは抜いて、前のめりのチューニングとしています。
1-2 ポケモン(計17枚)
サザンドラex・・・3枚
このデッキのメインアタッカーです。悪タイプで登場したため、ダークパッチなどの悪タイプ支援カード達が豊富です。ワザ「クラッシュヘッズ」の200ダメージは現環境では中打点と言われる程度ですが、相手の山札3枚をトラッシュ送りにする点がかなり強力です。相手のキーパーツが落ちれば苦手対面も運で手繰り寄せることができます。対戦中に3回使用しますが、初手から3枚が触れる場所(手札、山札)にある必要はありませんが、博士の研究などで巻き込んでしまうと大変です。後述の夜のタンカで使いまわすことができるため3枚採用としています。
ジヘッド・・・2枚
トリプレットビートのジヘッドです。ワザ「ともだちをさがす」が非常に強力で、【ロトムVとヨノワール】とか【キチキギスexとサザンドラex】など、ピンポイントで足りないポケモンを引き込めるので、事故を救えるえらいカードです。相手の山札をトラッシュできるジヘッドと競合しますが、ブン回っていればそもそもジヘッドに進化してワザを使用することは少ないと考えて、サポート系のワザの方を採用しています。
モノズ・・・4枚
必須です。モノズをいかにして盤面に並べられるが勝率に直結してきます。相手の特性「カースドボム」などで盤面から2体消えてしまうこともざらにある現環境では欠かすことができません。
モモワロウex・・・1枚
【入れ替え要員】かつ【くさりもちでの打点アップ枠】です。くさりもちでパンプアップした「クラッシュヘッズ」は240ダメージが狙えるので、環境トップのタケルライコexなどをはじめとしたたねポケモンexに一矢報いることができます。また、カビゴン Stall などのポケモンを縛ってくるアーキタイプに対しても強く出ることができます。また、ワザ「イライラバースト」も案外バカにならなくて、終盤のアタッカーになる可能性もあります。
キチキギスex・・・1枚
入っていないデッキの方が少ない貴重な【ドローソース】で、現在の目まぐるしいアグロ環境の中で手札をキープできるところから採用しました。「2進化exデッキなのにたねexを採用したら負け筋だろ!」というお声も頂きそうですが、サザンドラex自体がワンパンされやすい環境なので、取られるサイドが2枚のポケモンが増えたところでそこまで痛手とは感じていません。それより手札が切れてしまう方が怖いです。
ネオラントV ・・・1枚
【サポート確定サーチ要員】兼【森の封印石の受け先】です。序盤の「博士の研究」や、終盤の「ボスの指令」を必要なタイミングでピックアップしてくれるため1枚採用しています。痒いところに出が届くイメージです。流石にスタートされるとしんどいので1枚採用です。
ロトムV・・・1枚
【ドロー要員】兼【森の封印石の受け先】です。先攻1ターン目から展開して特性「そくせきじゅうでん」で手札を増やしていけると、相手との差をグンと開くことができるカードです。サザンドラexが立ってしまえばそちらが無視できないので、積極的に取られるカードではないと考えています。1枚採用のカードがサイド落ちする可能性は約11%ですが、ロトムVかネオラントVのどちらかが山札に居れば及第点なので、1枚採用で問題ないと考えています。
かがやくゲッコウガ・・・1枚
言わずと知れた【ドローソース】兼【エネルギーをトラッシュする要員】です。特性「かくしふだ」によって落としたエネルギーが「ダークパッチ」に繋がります。本当はサイド落ちケアで2枚くらい居てくれても良いのですが、ルールなので仕方なく1枚採用。
ヨノワールライン・・・各1枚
現環境のスピードの速さを象徴するカード達です。「サイド1枚やるから非エクでもう1回殴らせろ!」というジャイアンもびっくりな主張を通すカードです。自分の攻撃回数が1ターン分圧縮されるという考え方を持っていて、対戦中に1回は通したいカード達です。サザンドラexのワザ「オブシディアン」のエネルギーの種類の都合上、基本超エネルギーも採用しているため、ヨマワルはワザ「まどわす」の方を採用しました。[こんらん] もバカにならない状態異常だという事はマシマシラが教えてくれたかと思います。
1-3 グッズ ~ボール系~(計11枚)
ヒスイのヘビーボール・・・1枚
サイドに落ちてしまったポケモンを早々に回収するためにあると助かるカードです。かがやくゲッコウガをはじめとしたシステムポケモンがサイドに落ちてしまうと、毎ターン使用できるドローソースが欠けてしまうため、ゲーム展開に大きな遅れが出てしまいます。サイド先行したアドバンテージを保ち続けるためにサイドから救出してあげないといけません。モノズがサイドに行ってしまった場合も、序盤に使いたいです。
一度山札を見た状態で回収したいポケモンが居れば使いたいです。他にモノが無ければ1枚目にプレイするカードでも問題はないですが、無条件にサイドを見られるカードでは無くて、使わなくても良ければハイパーボールや大地の器のコストにします。
ネストボール・・・4枚
ボール系が9枚採用されていれば初手の期待値は1を上回ります(期待値 1.05)。つまり、平均して1枚は手札に来てくれるだろうという訳です。細かいところですが、事故ってたねポケモンが並ばないような、しょうもない負けをしないように厚めに採用していきます。
システムポケモンはなかよしポフィンには対応していないため、こちらを厚く採用して、安定感のある盤面を作っていきます。1ターン目にロトムVが出せているかどうかでその後の展開も大きく変わってくるので、4枚採用で迎えます。
ハイパーボール・・・3枚
【エネルギーをトラッシュする役割】も持っています。初動でも基本悪エネルギーをトラッシュしたい他、終盤の山札の圧縮の役割も兼ねています。ネオラントVはハイパーボールか直接山札を引いた際にしか特性「ルミナスサイン」が使えないため、サザンドラexに繋がるテラスタルオーブに枠を割くよりは、ハイパーボールをしっかりと採用したいところです。
なかよしポフィン・・・3枚
『初ターンにしっかり展開したい』という事は、『初ターンで展開できないと勝ちに繋がらない』という事の裏返しでもあります。「ネストボール」と比較すると、中終盤でも使えない訳ではないですが、序盤で1枚でも使えれば場を広く展開できます。
ちなみに、4枚採用の場合、初手で1枚以上引ける確率は39.9%です。3枚採用だと31.5%に下がります。ネストボールが4枚採用の理由はこの約1割を拾いに行きたいところにあります。
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