~ある女の子の被爆体験記21/50~ 現代の医師として広島駅で被爆した伯母の記録を。 ”瓦礫の下”
(ノブコは、広島駅で被曝した。奇跡的に動いた列車で呉へ。しかし、おっ書に暮らしていたおばあちゃんを探しに8月7日の朝に広島へもどった。そして、とうとう、家のあった場所まで来た。)
ガレキ、おばあちゃんの家一人で何も無い地面を川に沿って歩きながら、ノブコはそこには何があった場所か思い出していた。たしかにそこは、材木屋が建ち並び、寺が並んでいた場所だった。木造の家屋と店も並んでいたが、今は全くの焼け野原だ。土橋までは確かにもうすぐなのだが、道の境界線が無く、一体どこを歩いている