リンパの巡りが良くなると痩せるワケ
リンパの役割は「排泄」と「免疫力」
カラダには血管の他にもう一つの管が全身に広がっています。これがリンパ管です。その管に絶えず流れている少し黄色味を帯びた液体がリンパ管です。
リンパの始まり部分は毛細血管のすぐ横を通る毛細リンパ管です。リンパ管の途中にはリンパ節(リンパ腺)があり、そこでリンパ液をろ過します。
心臓から勢いよく送り出された血液が栄養や酸素を運ぶのにたいして、リンパ液は死んだ細胞や細菌や、体内で入らなくなった老廃物や疲労物質を運ぶ下水道のような役割をしています。これがカラダにとって大事な能力、「排泄力」です。
そしてもう一つ大切な能力が「免疫力」です。リンパ球はリンパ液が流れるリンパ管内や血液中を再び流れ、体内を循環してパトロールをします。悪い微生物を見つけると直ちに抗体を出し退治します。感染症にかかったとき、アゴや手足の付け根のリンパ節が腫れるのはこの為です。
リンパの流れが滞ると…
体重の3分の2は水分です。血液やリンパ液だけでなく、細胞と細胞の間にもクッションとなる液体が満たされています。通常はカラダの調節機構の隙間に組織液が溜まってしまいます。その水分過剰な状態が『むくみ』です。
リンパの流れがが滞る
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むくむ
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水分で血管が圧迫され血行不良により冷える
新陳代謝が低下する
⬇︎
『脂肪太り』『血行不良』『免疫力が低下』
の原因になります。
特に40歳を過ぎると、代謝が下がり体内に老廃物が残りやすくなります。年々太りやすくなったり、疲れやすくなったり、脂肪がつきやすくなったりするのはこのためです。
リンパが滞ると太るメカニズムは⇨コチラ
リンパとコリの関係
筋肉は疲労が溜まると抹消神経を守るため固くなります。最近ではパソコンやスマホの長時間利用などのため、筋肉が緊張し、硬直してしまう方が多いようです。そのため血管が圧迫され血行が悪くなり、酸素と栄養が行き届かず疲労物質が溜まってしまいます。この状態が‘肩コリ‘です。
リンパはカラダの下水管です。リンパ液という下水が通る管です。血管には心臓部のポンプがついていますが、リンパ管にはその役割をするものがありません。ですから、周りの筋肉が動くことでようやく中のリンパ液が動きます。
運動不足や筋肉が緊張し硬直している状態では、リンパ液が押し出されず老廃物が溜まってしまいます。
リンパドレナージュの目的
リンパ管の70%は皮膚のすぐ下を通っており、静脈と平行してカラダの至るところに張り巡らされています。リンパドレナージュは自分の力では動けないリンパの流れを促進したり、必要以上に溜まった老廃物や細胞内のゴミを早くカラダの外に出すことを促進したりします。
また皮膚全体をマッサージするので、リンパだけを刺激することはなく血液を含む体液を循環させます。すると、結構促進により酸素と栄養が細胞に行き渡り熱が生まれ体内が活性されます。また、細胞の中や組織に溜まっていた老廃物が移動し、最終的には尿として排出されます。
また筋肉の動きもリンパにとって大切です。筋肉が伸びたり縮んだりすることでリンパは流れます。ですから、筋肉が硬直した状態ではリンパは流れません。大切なのは筋肉の血行を良くしなやかで本来の機能が戻ることです。筋肉マッサージは、筋膜や筋肉の付け根を刺激し、リンパ液の流れや血行を良くし、老廃物を流します。
リンパドレナージュについて詳しくは⇨コチラ
リンパドレナージュと筋肉マッサージの相乗効果は、人間が本来持っている「排泄力」と「免疫力」を取り戻し、痩せる体質に改善します。
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