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今までの災害と今回の疫病災害の違いを考えてみる

素人考えなので「何をすべき」とかそういうことは書かないけど、考えてみたら自分が生きてきた中で、東西ベルリンを隔てた壁は崩れ、巨大なビルに旅客機が突っ込み、テレビでは映画でしかみたことがないような戦争が起き、西に東にと地震による災害がおきました。で、今回多分現存してる人類が地球規模で体験する初めての疫病災害なのではないかと思うんですが、これ今までの災害などと大きく違うと思っています。

阪神淡路大震災、東日本大震災のような災害は基本的に一番はじめのインパクトによって災害の規模がほぼ確定する(算出しやすい。実際は大きくズレると思いますがその時の感覚的には確定してるように感じられる)わけです。ので、あとは「復興に向けてやるだけ」というモードにみんな入りやすいし、現場の皆さん被災者の皆さんも「よくなっていく方向に我慢する/耐える/努力する」というマインドを持つことができます。なのでスローガンがうまく機能するんですよね。例えば「一致団結してやろう」とかね。

ただ、今回の疫病災害は基本的に災害がもたらす人的および経済的打撃がなかなか確定しません。悪くなっていく一方に見えます。なのに政府や自治体の対応は今までの災害と同じような対応の仕方をしてるように見えるのです。なので不安がいつまでも解消されない。解消する方法もウイルスに対する方法もどうやら専門家の皆さんの意見を読むと以下の内容のそれ以上もそれ以下もないというのにです。

「生活を国が保証して、家族以外との接触を最低80%削減する」

でもどうやら国は経済の問題と、ウイルスに対抗するという問題を一緒解決できると思っているみたいです。なので国民に呼びかけるのですね、「共に戦おう」みたいに。

これは有名なインフルエンサーや芸能人の人たちが呼びかけて炎上しているのも同じことで、今回は通用しない/機能しないでしょう。なぜか。「被害が確定しない時点で生活が不安な状態では他人の為に努力をする前に自分が生存しないとならない」からです。そんなおおごとか?と思う人もいると思います。多分炎上した人や政府で方針を決めている人はそう思っているか、思っていなくても「そんなにおおごとになっている/感じているという風に自分の暮らしからは想像ができない/感じられない」人たちなんだと思います。

また、不安になっている人にも問題は出ています。被害が確定しない=どんどん悪くなっているように感じる、という状況の不安は当然「被害を確定し早く収束に向けての行動を取りたい」という気持ちになります。僕もなってます(なのでこういう素人記事を書いてます)。なので、どうしても「全員検査して陽性/陰性をハッキリさせれば絶対数が判るのだが、対策が打てる(ようするに数を減らしていけばいい)のではないか」とか出てきます。これちょっと説明受けたら算数レベルで不可能なことだということがわかります。

条件付き確率というと難しそうですが、これの図表をよくみて分数の式を考えてみるといかに全数検査というのが難しいか?ということがわかります。通常、病院での検査が当たるのは「その病気特有の病状が何かしら出ている/もしくは何かしらとても具合が悪いからその時点で条件が絞り込まれているので検査の確度が上がる」のです。もちろん全数検査でも確度をあげる仕組みを実現することが出来るかもしれません(全員が毎朝毎晩熱を測ってスマホで登録し検査が必要な人を自動的にピックアップするなどありそうですね。GoogleとAppleのソーシャルディスタンスを計測するアプリというのも今後出るそうですし、みんな色々取り組んでるので何か出てくるかもしれません)。でも、とりあえずそれがない今の時点の現実的な話としては、そういう判断をしないというのは正しいことなんだ、という風に僕らが捉えることが必要なんだろうと思います。数字や科学で「お気持ち」を乗り越えるのは現代の我々の理知的行動の一つだろうと僕は信じています。

でも、そういう自体において個人的に残念なのは「もうマスコミは有事の際においても役に立ってくれないこと」「国が経済政策とウイルス対策を一緒にしてる以上、この先も個人保証は行われずこのままの社会情勢が続くこと」です。この間、緊急事態宣言が出てみんなの意識が変わったので、町の人が少なくなっていると思います。がその効果は二週間以上先に初めてわかります。その時に少しでも効果が出ているといいな、と思ってとりあえず僕は自分が考えつくことをやることにしています。でもその時にコロナの間接的な「政策による被害」がどれだけ出ているのかというのは考えたくもない感じになってますよね。それによって先の不安が大きくなってお気持ちが科学や数字を上回ってしまう。本当にワイドショーは害悪でしかないので、あれこそ放送自粛を要請するなりして欲しい、、、。報道の自由というのはあるのかもしれませんが、そもそも内容が正しくないということに対して責任を取ってくれるのかな、、。と思います。

なので、そんな中ではもうちょっとね、みんなで頑張ろう、とか言えないなぁ、と思っていて、まぁみんなの集合体としての国がそれで倒れてしまい、自分もそれに巻き込まれるならそれは「現代に於ける疫病災害というのはそういうものだ」と腹を括るしかないのかなとも思ってもいます。ちょっとそう考えると心折れますけど。

とは言え、それも踏まえて考えるのは先にも書いた通り「被害が確定していない」ということは「被害を自分達側でコントロールできる」ということでもあります(どの時点からでもその時点からの最小被害に抑える努力はできますよね)。本当に政府や行政にはそれができるチャンスがあるのだから手を打って欲しいと思いますし、それに協力ができるようなチャンスが我々にもやってくるといいなと思っています。

まぁというわけで、特に何をすべきとか何が悪いとか良いとか書くつもりはなかったのですが、なんとなくどういう風に捉えた方がいいのかというのは自分で確認する意味でも書きました。ところで僕は異世界転生モノというジャンルの漫画やアニメをよくみます。流行ってますよね。異世界転生もの。そんな折、声優の諏訪部順一さんが個人的には「なるほど」と思うメッセージを出していましたので紹介します。

「ヤバイ、そうじゃん」と思ったのでとりあえずなるべく家にいることにしています。結局のところ「各自頑張っていきましょう」になってしまうのですが、あと息抜きもしていきましょう。自粛要請は「外出禁止令」ではないので散歩やジョギングは現状はしても大丈夫(っていうかそれがダメになったらまさに映画のバイオハザード状態ですが、、、)なので、身体/精神が健康でいられる活動はしていきましょう。

とりあえず僕はインターネットはほどほどにすることにします笑。
情報過多だと気持ちを持っていかれがちなので。自分でコントロールできるところはコントロールするしかないですからね。他人は変えられないけど自分の行動を変えるのは一発なので。自分がどの物語でどう生きていくのかは自分で決められます。

なので、僕は自分が大変だなぁ、と感じるときは自分の仲間のことや今までお世話になった方々や遠くの友達のこととか考えて「きっとその人達も大変なんだろうな」と思うことにして自分の行動を決めることにしています。

というわけで特に何がどうこうという話でもありませんが、自分のために書いてる文章です。こういう時期にクリエイティブになれる友人たち本当尊敬してます。僕も頑張ろう。うん。

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