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燃え盛るは花火の様に。私達は心に宿したその信念を元に白波先輩を探す。 案外あっさり見つかった。そして、先輩は軽音の皆と一緒にいた。 先輩と合流後。夢が突然こんなことを言った。 「じゃあここからはペアになって遊びましょ!」 --- さっきから胸が鳴って落ち着かない。隣には浴衣姿の白波先輩がいる。 夢はペア行動を宣言したすぐ後に私達をペアにした。何してくれちゃってるんだ(歓喜)。 とはいえ、先輩の前だと緊張していつもの調子が出ないのが私。うーむ、何話そうか、
美鈴先輩とベビーカステラ、チョコバナナ、型抜きと回り、ある程度回ったところで一旦先輩と別れた。先輩はまだ遊び足りないようで、ルンルンとした足取りで人並みに消えていった。 私は人混みの多いところがあまり好きでは無いので、河川敷で休もうとやって来るとその人は居た。 「はぁー……」 そこにその人がいることが不自然だったし、顔色も浮かない感じなので声を掛ける。 「……如月さん、どうしたの?」 「え、……ああ、いや、なんでもない」 声色が明らかに沈んでいる。そして、今
梅雨の明けないこの時期だけど、今日は奇跡的に快晴。神様もこの祭りを楽しみにしていたみたい。 もちろん楽しみにしてるのは私達も同じで、特に如月さんは前日の部活の時から燃えていて、 「まずはたこ焼きとりんご飴を食べて、射的と型抜きは外せない!あっ、金魚すくいもやらなきゃ!」 などと、一人で必死に計画を立てていた。 かくいう私も如月さんほどでは無いけど、ある程度の計画は頭にある。もちろん、白波先輩とお近づきになる機会も設けるつもりだ。頑張るぞー!と意気込んだ。 ---