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STEP 3. 調査目的と調査範囲の明確化


こんにちは、ドローンクエストのマサです。

この「ドローン外壁調査 実践マニュアル」では文字通り、
ドローン外壁調査を行うための過程を 全21 STEP で投稿していきます!



今回は調査目的と調査範囲の明確化、と題してお話していこうと思います。

まずは下記の3つのうちの『目的把握』について確認していきます。

💡➀ 目的把握
     ② 飛行・環境 確認
     ③ 立地・環境 確認

💡 初めてドローン外壁調査 実践マニュアル を閲覧される方は、必ずこちらの記事を観てから順を追ってSTEPを進んでください!☟☟


・ドローン外壁調査とは 
・外壁調査に必要なもの 
・外壁調査の段取り    
 ~ 事前準備 机上 編 ~ 👈いまココ❗   
 ~ 事前準備 現調 編 ~    
 ~ 事前準備 計画書類 編 ~    
 ~ 事前準備 施工書類 編 ~
・外壁調査事前準備まとめ
・外壁調査の撮影方法&注意点
・外壁調査画像解析
・報告書作成



┃➀ 外壁調査の目的を把握する


💡💡「 お客様はなぜ外壁調査をやりたいのか?? 」


ドローン外壁調査を行う目的は大きく分けるとこれらに分かれます。

  1.  12条点検目的の外壁調査

  2.  大規模修繕目的の外壁調査

  3.  現状の外壁状況の把握

  4.  緊急を要する調査


■ 1.  12条点検目的の外壁調査(赤外線調査)

目的が12条点検の場合、概ね調査する箇所は下記とされています。

落下により歩行者等に危害を加えるおそれのある部分の全面的な打診等を行うこと

定期報告制度における外壁のタイル等の調査について

この全面打診調査と『同等以上の精度を有するものを明確化しました。』と2022年4月からドローン赤外線調査も認められました。

上記から定期報告の際は外壁すべてを全面調査しない場合もあるので、お客様としっかりお話をして、調査する箇所を明確化します。

例えば・・・

  • 「 建物劣化も気になるので調査できる所すべてを全調査して欲しい 」

  • 「 今回は定期報告対象面のみの調査だけで良い 」

といった内容で分かれるので、お客様が求めるものを把握しないと調査用途が変わるのでしっかり確認します。


■ 2.  大規模修繕目的の外壁調査

目的が修繕目的の場合は調査面・調査箇所が様々です。

なぜ様々なのでしょうか??

・・・それはどれくらい外壁調査の範囲広げるか?によって施工金額が変わってくるからです。大規模修繕を考えているという事は修繕したい箇所は外壁だけではないはずです。

住民の方が一番視界に入る、共有部、エントランス、エスカレーターなども古くなっていたら、そちらの修繕にも資金をあてたいですし、全面的にインターホンを一新したいなど色々な要望があります。

『住民の方々の一番の要望は、自分が使うところを綺麗にして欲しい』


なのです。

ただオーナー様や管理組合の方は建物を長く使ってもらいたいので建物全部を俯瞰して治したいと考えます。

  • 外壁調査にどれくらいの資金を当てられるか?

  • どこまでしっかり外壁調査をしてもらうか?

によっても調査範囲、調査箇所が変わってくるということです。


■ 3.  現状の外壁状況の把握

こちらは文字通りですが、気になる場所があるから調査したいという内容です。人の手が届かない箇所、高所・見えにくい箇所でクラックを発見したから他の箇所もひび割れしているのではないか?一度診てもらおうという流れでの調査です。

ただ、外壁が剥落した!などの緊急性がないとすぐには調査依頼しない事が多い調査のひとつでもあります。


■ 4.  緊急を要する調査

緊急を要するものとして多いお問い合わせは

  • 外壁の剥落が起こった時

  • 雨漏りによる被害があった時

この2パターンです。

剥落に関しては他の箇所も劣化している恐れがあるので、しっかり全面調査したほうが良いです。【剥落した外壁で通行人がケガをした!】となると一大事です。

雨漏りは住民の方の生活に一番支障がでるので一刻も早く治さなければいけません。ただドローン(赤外線)は外からの調査になり、水が滞留しているのは把握できますが、雨漏りの発生元を特定断言するには不十分な時があります。しっかり発生元を特定するために内部からの調査も行う場合もあります。


💡💡どんな目的でドローン調査するかを確認できたら、次はお客様へヒアリングです。

┃② 立面図の確認


意外と立面図がない場合があります。
立面図があれば建物の大きさや壁面の寸法が把握できますが、無い場合はこちらで計った面積をお客様と相違なく擦り合わせる必要があります。

立面図がない場合の面積の出し方は後のSTEPで紹介します。


またお客様とのファーストコンタクトで必ず聞いておかなければいけない事はコチラです
☟☟☟

┃③ ファーストコンタクトで聞くこと

・何目的の調査か
・立面図はあるか
・補修歴はあるか
・困っている事
・他に要望はあるか


そして、お客様の情報に加えて自分で確認する内容はコチラです
☟☟☟

┃④ 自分で確認すること

・建物の構造
・建物の築年数
・そもそもドローン飛ばせる?
・道路使用許可は必要か?

上記の確認はインターネットである程度、自分で確認できます。

道路使用許可についても後のSTEPで詳しく紹介する予定ですので、見逃さないようにチェックしていてください✅


いかがでしたか?

次のドローン外壁調査 実践マニュアルはドローン飛行の判断を確認する内容に入っていきます。STEP4【ドローン飛行判断 環境確認】です。


外壁調査事前準備 ~ 机上 編 ~
STEP 4. ドローン飛行環境 確認

・そもそもドローン飛ばせるの? 環境チェック
・DID地区?非DID地区?
・DJIノーフライゾーン
・空港高度チェック

などなどを深堀りしていきます!


ドローンの上手な利用により、一般的にもドローンが日常生活に溶け込む未来が近づいています。その中で、ドローン外壁調査も普遍的に認知されるようになることを願っています!




事前準備の内容はかなり大切なので一緒に確認していきましょう!
STEP4.の投稿を楽しみにしていてくださいね!



⏰ 全 21 STEPを予定しております!

STEP 0. ドローン実践マニュアルに進む前に
STEP 1. ドローン外壁調査とは 
STEP 2. ドローン外壁調査に必要なもの
STEP 3. 調査目的と調査範囲の明確化
STEP 4. ドローン飛行判断 環境確認 👈 次はココ❗
STEP 5. ドローン飛行判断 立地確認 
STEP 6 現場調査でのチェック項目 20選
STEP 7. なぜ重要?!事前準備&一覧
STEP 8. 見積書作成
STEP 9. 調査計画書の作成
STEP 10. 施工スケジュール表の作成
STEP 11. 道路使用許可の取得方法
STEP 12. スムーズに施工するための対策
STEP 13. 各自役割と注意点
STEP 14. 撮影前チェック項目
STEP 15. 施工 調査撮影(パイロットの心構え)
STEP 16. 不具合箇所の知識
STEP 17. 画像解析の進め方
STEP 18. 可視画像解析
STEP 19. 赤外線画像解析
STEP 20. 報告書の作成
STEP 21. ドローン外壁調査まとめ

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