キマイラ展開リスト
随時追記予定
個別の質問や展開ミス等発見した場合にはお手数ですが@Slurpuff_72まで
注意:基本のカード効果はニューロンで調べてください。
サンプルレシピ
1枚初動展開
ミラーソードナイト1枚初動
優先度:中
コーンフィールドコアトル1枚初動
優先度:中
1枚初動展開での相手ターンの展開
上記の1枚初動展開時点での自分の盤面は以下の通りになる。
この場合に考えられる相手ターンの展開は大きく2パターンに分類できる。
特定の獣・悪魔・幻想魔族を盤面に出力する妨害。
セットした融合から融合召喚する融合モンスターによる妨害。
1のパターンは主に深淵の結界像等の相手に詰み状況を押し付けるシステムモンスターで封殺を狙うパターン、そして2のパターンはミッドレンジ的なゲーム運びでリソース差をつけて勝利に近づけるパターンである。
また他の手札によっては可能だが、あくまで手札1枚での展開とする場合にはこの2つを両立することは不可能だ。そのため、相手のデッキタイプによって的確に使い分ける必要がある。
1.特定の獣・悪魔・幻想魔族を盤面に出力する妨害
この展開のメリットは盤面の有翼幻獣キマイラ名称のモンスターが途切れないため、ミラーソード、コアトルの妨害が常にアクティブであることと、盤面を処理されてしまった場合には融合バフォメットの墓地効果で使用済みのミラーソードを帰還させることで返しのリソースが途切れないことである。
また、上記①の工程の前に盤面のミラーソードナイトの効果で大翼のバフォメットをリクルートすることでリソースを確保するという手段もあるが、その場合には墓穴の指名者が大きな裏目になる。そのためメイン戦サイド後での使い分けや、ハンデスで指名者を抜けた場合にのみ使用するなどあらかじめ自分の中で判断基準を設けておくことが望ましい。
上記展開で主に使われているモンスター
①深淵の結界像
ほとんどの入賞構築でメインデッキに1枚採用。メインデッキに採用されていない場合でもサイド採用はされているため、主要構築での採用率は100%近い。
現環境では炎王やスネークアイ、粛声等1枚で詰みかねないデッキが多いため相性がいい。また自分はこのカードは決して先攻専用ではなくサイド後にも残すべきだと考えている。炎系統のデッキの先攻展開を崩しながらワンキルまで持ち込むのは要求値が高く、やり取りでリソース勝負をすることが重要なため後手捲り後の蓋要員として重要な駒の1枚になる。
②原罪のディアベルゼ
擬似的な魔封じの芳香のような効果を内蔵したモンスターである。一見すると強力な効果のように見えるが③の効果による読み合い等を仕掛けていると普通に負けるため、採用する場合には速攻魔法やペンデュラムを封じる役割で運用するのが良い。主に魔術師や神碑対面での採用が見込めるが、その場合には相手ターンでの特殊召喚ではなく先攻1ターン目での着地を目指したい。後述の暗黒の侵略者が競合となる。
③エンド・オブ・アヌビス
強力な墓地メタ効果を内蔵しているため、炎王やスネークアイ等の対面でも強力なメタになりうる。しかし、この墓地メタ効果はお互いに適用されてしまうので返しのターンで合成獣融合を回収出来なくなるなど、リソースの枯渇を招きやすい。以前はラビュリンス対面での採用が見込めたが、ビックウェルカムが準制限になって以降は、個人的にこのカードを採用してまで対策する必要性は薄い気がする。
④暗黒の侵略者
速攻魔法への強力なメタ効果を内蔵したモンスター。主にピュアリィや神碑に対して有効となる。似たような効果のディアベルゼと比較するとサポートの豊富さや盤面への出力のしやすさではあちらに軍配が上がるが、こと神碑対策という面で見るとこちらの方が優秀である。しかしキマイラの弱点である墓穴の指名者への対策で採用するのであればディアベルゼで事足りる。
⑤王虎ワンフー
低打点の下級が展開のエンジンになっているふわんだりぃず等のデッキに対して特に有効。一見するとスネークアイ対面でも強力のように思えるが、蛇眼神殿スネークアイ1枚で軽々と解決されてしまうため採用の際には注意が必要。今後ふわんだりぃずやユベル等が流行した場合にはサイドデッキへの採用が見込まれる。
2.セットした融合から融合召喚する融合モンスターによる妨害
相手ターンに妨害になる融合の選択肢は3体
ガーディアン・キマイラ
マグナム・ザ・リリーバー
捕食植物ドラゴスタペリア
実際にこの展開で使用するのはほぼガーディアンキマイラであり、それ以外を使用することはほとんどない。
①ガーディアン・キマイラ
手札と場で融合素材にしたモンスターの数で適用される効果が異なる。そのため、「手札から1枚、場から2枚」「手札から2枚、場から1枚」の2パターンのいずれも選べる状況を用意しておくことが望ましい。
幸い、1枚初動パターンの場合は相手ターンにミラーソードナイトのリクルート効果で大翼のバフォメットを特殊召喚し、幻爪の王ガゼルと合成獣融合をサーチすることで上記2つのパターンの条件を容易に満たすことが出来る。
②マグナム・ザ・リリーバー
盤面のモンスターが2体、手札に1体の状況で相手の盤面が1枚でありガーディアンキマイラの効果を使用することは出来ないが、そのカードをどうしても破壊する必要がある場合に選択肢になる。
自身以外の効果が発動しさえすればその効果に直接チェーンして破壊効果を使用出来るため、使用した融合素材モンスターの誘発効果や幻獣王キマイラの蘇生効果をトリガーにすることが出来る。なお、ピュアリィのメモリー速攻魔法のように相手に何かしらの効果でチェーン切りをされた場合でもその効果にさらにチェーンして破壊効果を使用できる。
③捕食植物ドラゴスタペリア
上記展開で出すことはほとんどなく、このモンスターを使用するのは2枚目以降の合成獣融合をセットしている時に限られる。融合モンスターの他に闇属性モンスターが必要なため、大翼のバフォメットや幻惑の見習い魔術師が候補となる。
1枚初動展開のメリット・デメリット
メリット
2種類ある完全1枚初動のうちの1パターン。
召喚・特殊召喚の回数が4回に抑えられているためニビルの受けとして優秀。
デメリット
全ての導線が一直線のため、初動のミラーソードへのうららが重い。
構えられる妨害が墓地のミラーソード、コアトルの妨害2種、相手ターンの融合1回、融合キマイラによるハンデスの計3ステップに留まり、炎王やスネークアイ等の手数の多いデッキに対しては不十分。
準1枚初動展開
幻惑の見習い魔術師+手札コスト1枚
優先度:中
この展開を使用する場合、幻惑のサーチ先をミラーソードナイトに変更してミラーソードナイト1枚初動展開に派生することもできる。
その場合、幻惑の処理後にドロール&ロックバードを発動されたとしてもサーチしたミラーソードを召喚し、幻惑とミラーソードでカオスアンヘルをシンクロ召喚することである程度の受けを用意することが出来る。
しかしその場合は次ターンのリソースを失ってしまうため、手札と相談して展開を選択するべきである。
準1枚初動のメリット・デメリット
メリット
盤面に1枚多くモンスターを供給出来るため、有翼幻獣キマイラ名称のモンスターを残したままガーディアンキマイラを作ることが出来る。(ミラーソードから獣か悪魔を出力する必要はあるが)
ドロール&ロックバードへの一応の受けを作ることが出来る。
デメリット
手札コストが重く、幻惑に誘発を受けて展開がストップしてしまった際のリスクが大きい。
召喚回数が嵩むため、唯一ニビルを重く受けてしまう可能性がある。
2枚初動展開
このパターンが最も多く、おおよその最大展開は2枚合わせのパターンから作られる。キマイラというデッキのメインの動きは2枚初動からの展開であり、あくまでも1枚初動の展開は最低保証程度のものだと思ってもらえればわかりやすいだろう。
幻爪の王ガゼル(合成獣融合)+コーンフィールドコアトル完全2枚初動展開
優先度:中
この展開はあくまで手札2枚のみを使用する場合の展開であり、後述する手札2枚+手札コスト1枚の展開の方が優先されるため優先度は中としている。サイド後2戦目等で相手のデッキが完全に割れており、対面に有効な誘発等で手札に切れるコストがない場合などに使用する。また、幻爪の王ガゼルの枠は合成獣融合でも同じ展開を再現出来る。
この展開では最終的な盤面に有翼幻獣キマイラ名称のモンスターは残らないが、相手ターンに墓地の幻獣王キマイラの効果を使用することで幻獣魔王バフォメットを蘇生することが出来る。
また、幻獣王キマイラで墓地の任意の獣・悪魔・幻想魔族モンスターを蘇生→幻獣魔王バフォメットで除外状態の幻獣王キマイラを帰還という手順を取ることでフィールドに任意のモンスターとキマイラ名称のモンスターを並べることが出来る。この一連の動きはキマイラの展開において重要なコンボであるため、2枚初動展開では、フィールド・墓地に2種のキマイラ融合モンスターを揃えつつ合成獣融合をセットすることを基本とし、手札によってそれ以外の妨害を追加するイメージで回すのがオススメである。
上記の展開におけるメリットは、先の項目で説明した基本展開に加えてリトルナイトを先出しすることで、ミラーソードからリクルートした大翼のバフォメットへの無効系誘発をケアと妨害の追加を両立することが出来る。また、リトルナイトの効果で大翼を除外に逃しておくことで幻獣魔王バフォメットの効果を常時アクティブにすることが出来、リソース上でも優位に立ちやすい。
しかしこれら多くのメリットがある反面、ミラーソードナイト着地の時点で5回の召喚・特殊召喚を満たしてしまうため相手にニビルを持たれていると合成獣融合を構えることが出来ず、妨害の総数を大きく削られてしまうというデメリットもある。
この問題を解消する方法としては下記の展開が考えられる。
ミラーソード着地(5回召喚)の処理後のタイミングで優先権でミラーソードの効果を使うことで大翼のバフォメットの効果を確実に発動させることが出来、合成獣融合と手札の融合素材の確保を担保する展開である。リトルナイトによる妨害の追加こそないものの、大翼効果発動のタイミングではフィールドにキマイラ名称の融合モンスターが存在することでコアトル効果で無効系誘発のケアは成立している。
また、この後のタイミングでニビルを実際に撃たれてしまったとしても、墓地にキマイラ融合体2種+ミラーソード、コアトルが揃っているため十分な妨害を残せているうえ、ガーディアンキマイラの融合素材にはトークンも使用できるためニビルトークンも融合素材の頭数としてカウント出来る。
幻爪の王ガゼル(合成獣融合)+コーンフィールドコアトル+手札コスト1枚準2枚初動展開
優先度:高
現状最も優先している展開の一つ。キマイラの目指す最終盤面は主にこの派生であることが多い。
基本の融合2種+合成獣融合に加えて今回は幻獣王キマイラから出力出来る妨害モンスター(深淵の結界像)を添えた展開である。この盤面状態でターンを返し、相手ターンの任意のタイミングでチェーン1幻獣王キマイラ対象深淵の結界像、チェーン2幻獣魔王バフォメット対象幻獣王キマイラと組むことで闇属性の縛りをつける前にキマイラ名称のモンスターによる妨害まで添えることが出来る。
さらに上記盤面での融合先の選択肢はガーディアンキマイラやドラゴスタペリア等の深淵の結界像下で出せる闇属性のモンスター達であり、自分の動きを阻害しないことも評価できる。
またベアトリーチェの着地が5回召喚のタイミングであるため、ここでニビルを発動されたとしてもチェーンしてベアトリーチェ効果→タオ→ミラーソードと繋ぐことで妨害数を削ることなく同じ展開に派生させることが出来る。これらを加味してもわかるように一見して展開系のように動くキマイラだが、ほぼ全ての展開でニビルを腐らせることが出来るためキマイラ対面でのニビルはほとんど意味をなさないと言ってもいいだろう。
一点注意としては相手が超融合を所持していた場合、深淵の結界像+大翼のバフォメットで闇属性縛りを掻い潜りながら共命の翼ガルーラを作られてしまうため、合成獣融合を開くタイミングには気をつけたい。
上記展開の場合超融合のケアはプレイで補える範疇ではあるが、クロシープを採用することで盤面から超融合への耐性を持たせる展開もある。
幻爪の王ガゼル(合成獣融合)+コーンフィールドコアトル+手札コスト1枚準2枚初動展開(クロシープ採用型)
もし蘇生した結界像が超融合によって除去されてしまった場合、大翼のバフォメットの融合素材時効果で墓地の幻想魔族モンスターをクロシープのリンク先に特殊召喚することで、再度深淵の結界像を盤面に供給出来る。
また超融合だけではなく、何らかの方法で結界像が除去されてしまった場合でも幻獣王キマイラの効果に依存せず深淵の結界像を出力する方法として覚えておいて損はないだろう。
幻惑の見習い魔術師+エッジインプ・チェーン完全2枚初動展開
優先度:高
ガゼル+コアトル準2枚初動の展開では手札3枚(固定2枚)を使って展開を伸ばしていたが、この手札の場合は完全2枚初動で同じ動きを再現することが出来るのが利点である。ドロール&ロックバードを考慮しないのであれば現状最も強い組み合わせと言える。
この展開では通常の2枚初動展開に加えて手札コストを要求せず、さらに追加の合成獣融合まで添えることが出来るため、少ない枚数で最大のリターンを得ることが出来る。また上記展開以外でも魔玩具補綴からなるデストーイギミックが絡んだ場合には展開が大幅に伸びやすいため、パッチワークのみならず、エッジインプチェーンも最大枚数採用の余地がある。
コーンフィールドコアトル+魔玩具補綴2枚完全初動展開
優先度:高
盤面に有翼幻獣キマイラ名称のモンスターと合成獣融合、フィールド・墓地にミラーソードとコアトル、墓地に融合キマイラと結界像、という基本的なキマイラの動きだがこの展開の最大の特徴は、1回目のモンスター着地時点でキマイラ融合モンスター+コアトルが揃っているため無効系誘発を完全にケアしている点である。
直近ではスネークアイギミックの台頭で無効系環境となっていたため、無効系1枚分を完全に腐らせつつ展開のどのポイントでも上記の条件を満たしていることで相手のプレイに一切左右されない点が非常に大きい。
また、大翼の効果で自然にミラーソードを蘇生していることで墓穴の指名者への耐性もある程度持たせている。
上記展開例では間に幻惑を噛ませることで盤面のモンスターの数をカサ増ししているが、そのままミラーソードをサーチして展開をコンパクトにすることも出来る。その場合にはミラーソードを蘇生せず4回召喚に収めることでニビルをそもそも喰らわない盤面の形成も可能である。さらに、魔玩具補綴をキープして別の手札をコストとすることで次ターンのリソースを温存するなど複数の応用展開が可能。
幻爪の王ガゼル+魔玩具補綴完全2枚初動
優先度:高
上記のコアトル+魔玩具補綴に近い盤面は、ガゼル+魔玩具補綴でも再現することが出来る。
コアトル+魔玩具補綴と比べると幻惑を経由していない分盤面は広がっていないが、これはコアトルから入らない分幻惑が無効系を重く受けてしまうためである。幻惑を経由して同じ盤面を作ること自体は可能だが、無効系で止まってしまわないか常に手札と照らし合わせて展開することが望ましい。
しかし決してデメリットばかりではなく、未確定の手札3枚と次ターンのリソースを確実に抱えたままターンを返すことになるためロングゲームが予想される相手にはこちらの方が有効な場合もあるだろう。なお、コアトル+魔玩具補綴でもこちらの展開を選択することは可能。
ミラーソードナイト(コーンフィールドコアトル)+融合魔法完全2枚初動
優先度:中
誘発への耐性が優秀というわけではないものの、上記のような有翼幻獣キマイラ名称+合成獣融合+相手ターン結界像の盤面は1枚初動モンスター+融合魔法という持ち方で最低限成立させることが出来る。
幻惑の見習い魔術師+ミラーソードナイト+手札コスト1枚準2枚初動展開
優先度:中
スムーズに展開を進めようとした場合、幻獣王キマイラ→キマイラを素材に幻獣魔王バフォメットという順番で盤面に出力することで有翼幻獣キマイラ名称+墓地結界像、キマイラという条件を満たしやすく、今までの項目で紹介した展開は全てその導線を通って展開している。しかし、ミラーソード+幻惑のように融合縛りを付けずにガゼル+悪魔族に触ることのできない手札も当然存在するため、そういった場合には順番を逆転することで今までの展開を再現する。
この状態でターンを返し、相手ターンのメインフェイズに幻獣王キマイラを巻き込んで融合することで従来の展開の再現となる。
上記以外の展開について
これらの展開例はあくまで一例であり、他の組み合わせでも似たような展開の再現が可能である。
しかし展開可能なパターンが多く、このデッキを触り始めて日が浅いうちはどの組み合わせで成立するかが一見複雑に見えると思う。だが実はサーチによって手札のカードを特定の別のカードに変換する状況が多く、各カードが何に対応しているかを把握することでこれまでの展開例に当て嵌めてプレイすることが可能になる。
例えば『コーンフィールドコアトルは他の全ての合成獣融合が記されたモンスターの代用となるため、ガゼル+魔玩具補綴の展開パターンはコアトル+魔玩具補綴の展開パターンでほぼ代用出来る』といった具合である。
他にも相関図を見ると、ミラーソードナイトはわざわざ召喚権を割かずとも大陰陽師タオまたは大翼のバフォメットの効果で後から盤面に出力出来る。そのため、アクセスの広いガゼルから入ることでより強力な盤面が築けることがわかるだろう。
これらの下級同士の繋がりを把握しておくことで、相手の誘発を受けた際のアドリブ的な展開でも円滑にプレイを進められる。
誘発の受けや手札事故回避の考え方
キマイラはシャドールや烙印のようにデッキ融合や墓地融合等の特殊な融合方法を持たない昨今の融合デッキとしては珍しいタイプのデッキである。手札・フィールドから融合を成立させなければならない都合上、展開の立ち上がりでは融合魔法+融合素材モンスター2体を集めることを目的としている。そのため融合魔法へのアクセスを阻害されてしまうと、誘発1枚で展開がストップしてしまう場合もある。
召喚権への誘発が最も重く1度でも融合が成立すればおおよその誘発は貫通出来ることが多い。
最も多い負けパターンは、合成獣融合に触るためのガゼル召喚に誘発を受けて後が続かなくなってしまうパターンである。
しかし幻惑見習い魔術師の登場によって、横の展開を伸ばすことが出来るようになったためある程度の耐性を得たと言える。
例えば以下のような展開である。
幻爪の王ガゼル+幻惑の見習い魔術師+大翼のバフォメット(コーンフィールドコアトル)
このように盤面にモンスター2体+墓地に大翼のバフォメットという状況を作り出すことで魔界特派員デスキャスターから展開を継続させることが可能となる。デスキャスターの効果を使用した後は悪魔族しか特殊召喚出来ない縛りがつくものの、幻獣魔王バフォメットを融合召喚することで有翼幻獣キマイラ名称のモンスター+墓地にミラーソード、コアトル+合成獣融合という盤面を形成することが出来る。
また、これを応用することで一見して動けない手札から展開出来る場合がある。
大翼のバフォメット+魔玩具補綴(闇悪魔+融合魔法)+下級モンスター
ティアラメンツ・シェイレーンについて
盤面にモンスター2体+墓地に大翼のバフォメットという状況を作り出すことで展開が継続できるのは先の項目で説明した通りだが、この盤面を形成するのに大きく貢献してくれるカードがティアラメンツ・シェイレーンである。
幻惑の見習い魔術師を使用したパターンでは大翼(コアトル)を素引きしている必要がある関係上要求値3枚での誘発貫通だったが、シェイレーンであれば最悪素引きしていなくともトップ3枚での勝負が可能になる。さらに後攻時に召喚権を残してガーディアンキマイラに向かえる数少ない枠でもある。
また、4月新弾にて新規登場する『デモンスミス』を採用することでトップでの当たり率を大幅に引き上げることが出来る。
融合魔法なしでの展開が可能になるため、これらデモンスミス展開を応用することで魔封じの芳香や魔法族の里等の強力なメタ札への回答も作りやすい。
また、ここまでは制限カードのシェイレーンを素引きしている前提の展開を紹介していたが、通常の展開を行う場合にもデッキにシェイレーンが1枚入っていることで妨害の追加を行うことが出来る。
例えば、以下の盤面を見てもらいたい。
最も基本的な展開だが、この盤面から出力可能な妨害は主に下記の3種類である。
合成獣融合からのガーディアンキマイラ
幻獣王キマイラで特殊召喚する深淵の結界像
有翼幻獣キマイラ名称のモンスターが存在することによるミラーソード、コアトルの妨害
特に合成獣融合を発動しガーディアンキマイラに向かう場合、エクシーズ素材を余らせたベアトリーチェをそのまま巻き込むことになる。そこで、デッキにシェイレーンを入れておくことでベアトリーチェの効果を余すことなく妨害に変換することが出来るのだ。
この一連の動きは素引き時にもガーディアンキマイラの素材に混ぜるだけで手軽に再現可能なだけでなく、エクストラデッキのガーディアンキマイラの総数を擬似的に+1枚とすることが出来るためロングゲームでのリソース勝負で有利になる。特に最近のキマイラはエクストラの枠がギリギリであり、このリソース回復がもたらしてくれる恩恵は非常に大きい。
デッキスロットの考え方
キマイラは常に手札・フィールドで融合を成立させなければならない都合上、ギミックを厚く取る必要があり自由枠にあまり余裕がない。
例として現在自分が使用している構築で固定している枠はモンスター20枚、魔法8枚、エクストラ13枚の計41枚であり、ここに灰流うららや増殖するG、墓穴の指名者等の準必須枠を加えると残りのデッキスロットはほんの数枠程度になってしまう。(なおシェイレーンは必須ではないのであくまで自由枠)
そのため他の使用者を見ても、残りの枠を少ない枚数で高いリターンを生み出すカードで埋めている構築が多い。
エッジインプ・チェーンは2枚の構築が多いが、この構築では幻惑の見習い魔術師、ティアラメンツ・シェイレーンを強く使うために最大枚数採用とした。魔玩具補綴ギミックへのアクセスを増やすことで誘発の貫通力が格段にアップするほか、チェーンを3枚にしたことで合わせ持ちが強力な超融合も採用しやすい。
自由枠に採用するカード
超融合
少ない枠で貢献度の大きいカードその①
捲りの際に大きく貢献してくれるほか、後攻ではガーディアンキマイラのドローで引いても有効。
エッジインプ・チェーンとの相性がよく、炎対面でドロゴンを成立させた場合にはそのまま魔玩具補綴からガーディアンキマイラに向かうことで咎姫が発動可能なタイミングを与えない。
三戦の才
少ない枠で貢献度の大きいカードその②
手札の数だけ手数となるデッキの特性上、誘発を受けた後の2ドローが非常に強く使える。またメイン戦後攻でもあまり腐らないため、他のカードに比べると柔軟性が高い。
原罪のディアベルゼ+微睡みの罪宝モーリアン
速攻魔法や無限泡影に対して無類の性能を誇るが、やはり後攻時の性能が低いためサイドカードとして採用する方が強い。今後拮抗や一滴が流行る場合には積極的に採用したい。
モーリアンは幻惑で捨てた際にも②の効果を発動できる。
エフェクト・ヴェーラー
エクセル1枚のパワーがあまりにも高く、仕方なく採用していた枠。キマイラの誘発の最大枚数はおおよそ9〜10枚のため少ない枠でこのカードを優先するかどうかは環境を見て考えたい。
幻創龍ファンタズメイ
リンク主体の環境では強く使える1枚。特に24年1月環境では炎王やスネークアイがTier1に居続けてくれたお陰で活躍の機会が多かった。ドローによってギミックを引き込みながら自身もモンスターとして場に残ってくれるため、このモンスターが生存した場合にはいきなりガーディアンキマイラから入ることも可能。今期はニビルがまるで役に立たなかったためこちらを優先することが多かった。
禁じられた一滴
手札に余裕があるわけではないため、メインから採用するかは微妙。
皆既日蝕の書
先攻時は誘発避け、後攻時は捲り札として幅広く活躍してくれる。特に融合素材には表示形式は関係ないためデッキとしての相性の良さも⭕️。
大きな問題点としては環境に守備表示になってくれるモンスターが全くいなかったこと。クシャトリラのようなデッキがトップメタになった場合には採用が検討できる。
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