総合内科専門医試験 振り返りetc.

2023年度の日本内科学会・総合内科専門医の試験を受けてきました。

僕は医師13年目、内科認定医を1回更新して、レポート提出なしで1回だけ受験できる枠での受験です。
本業は家庭医療専門医・在宅専門医で、普段は中規模急性期病院で働いています。

資格を取ると給料が上がるわけでもなく(すでに専門医2つあるので)、メリットといえば内科専門医プログラムの指導医になれるとか、総合診療専門医の内科研修中の指導医になれるってことくらいなのですが、受験できるチャンスも限られていますし、受けることで勉強するモチベーションになればなぁと考え受けることにしました。

やったこと

実は2021年度くらいに受けたいなぁと思っていたのですが、要件を調べたら内科学会のセルフトレーニング問題(以下、セルトレ)を2回やらないといけなくて、もう何年か待つこととなりました。

ですので、2022年度と2023年度のセルトレはちゃんとやりました。やりながら知らない疾患を調べたりしてかなり勉強になりました。
2023年度版はこちらにまとめています↓

本番の試験でも、いくつか調べた疾患から出ていた気がします。Fabry病とか。でもPNHは出なかったなぁ…

あとは、医学書院のWeb内科塾ってのを購読してみました。

1年間で30800円…振り返ってみるといらなかったなぁと思います…
普段からコツコツ勉強できる人ならアリだとは思うのですが…
直前にならないとやる気が起こらないタイプにはこなしきれませんでした…
最終的な達成状況↓(もったいない)

一番コスパが良かったのは、日経メディカルで長門先生が書いていた記事の項目について勉強することです。
試験前日に1日かけて、記事から項目をコピペ→わからないところを調べる、をやりました。
本当に当たるからすごい。

これは個人差だと思いますが、読むだけではなかなか頭に入らないので指を動かしてまとめ直すのが自分には合っていたのだろうと思います。

あとは日々の臨床と、テストで発揮される"勘"に助けられたと思います。

そして、当日は決して諦めず休み時間に調べることが大事とSNSで見かけたので実践しました。
だいたい試験終了30分前には全部解いて1回見直しできたので、それ以上はいくら頭を絞っても変わらないだろうと腹をくくって部屋を出ました。
で、すぐにわからなかった問題についてネットで調べつつ、炭水化物とカフェインを摂取し、遅れないように戻る、を繰り返しました。
同じ疾患で2問以上でることも結構あったので、やはり大事だと思います。

ということで、僕のやった試験対策でした。
まだ受かってるかどうかわかりませんが→無事受かっていました!)ご参考になればと思います。

あと、上記の記事をまとめるときに調べた文献はやはり内科学会雑誌が多かったです。
結構読みやすい総説が多いですし、MCQもあるので、毎号コツコツ読んでいくだけでもかなりレベルアップするのではないかと思います。

SNSを見ると、ケアネットの株を買って株主優待で動画を見るのがよいみたいです!

出た問題(ざっくりと)

200問のうち、記憶に残っているものとSNSを見て思い出したものを簡単に書いておきます。30項目。
復元を頑張っているグループもあるみたいですし、復元バイトみたいなものもあるらしいですので、もっとよい情報は得られると思いますが…

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