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西田有志選手のこと

今や、日本を代表するバレーボール選手になった西田選手のことを、私はいつから追っているのかということを書いてみたいと思う。

2017年の夏のインタハイ特集(月刊バレーボール)で、その存在を知っていたが、ちょうど自分がジェイテクト体育館に練習見学に行った、その日にアップされたこのツイートでフォローを始めた。

ツイートの中身は高校3年生らしい学校生活のこともあるけれど、天皇杯のブロックラウンドや国体、(たぶん)グラチャン名古屋大会を観戦したであろうな内容、そして、筋トレおたくを彷彿させるようなもので、もう気持ちはお母さん状態で、とにもかくにも春高の県予選に向けて頑張って欲しいな…という思いで読んでいた。


その約2ヶ月後にジェイテクトへの内定が発表された。

筑波大学在学中の中根選手、日本大学在学中の郡選手、どちらも、関東大学リーグや東日本インカレなどで知った存在だったので、加入は嬉しかったけれどびっくりはしなかった。でも、海星高校卒業と同時に内定!?という選手の存在に、驚きを隠せなかった。

でも、その頃はやはりお母さんに近い気持ちで、春高の県予選に勝ってほしい、その思いだった。同時期にグラチャンでの浅野選手の悔しい気持ち、Vリーグが始まり、ジェイテクトのバレーボールに惹かれて週末の日帰り遠征生活が始まっていたので、西田くんのツイートでのみ、その結果を知るのみという感じ。

なので、このツイートを見たときに、どうにかして映像だけでも見ることは出来ないのか、と結構調べたんだけど、さすがに隣の県とはいえ、三重県の映像を見いだすことは出来なかった。

そして、決勝の結果をやはり西田くんのツイートで知ることになる。

思わず、試合も見ていないのに、君は凄くよく頑張ったと思うよ、と心の中で話しかけたことを、実は覚えている。

ワイルドカップ2015で男子バレーボールに嵌まり、石川選手は大学でのプレーを見て、さらに高校時代の春高のDVDを購入して、石川選手や柳田選手の高校時代のプレーを見させてもらうと、やはり高校より大学、大学よりも当時のバレーボールの方が成長していることを、当たり前のことだけど知ってはいたので、高卒でVリーガーとなること、さらに全国大会のレベルに一度しか出場できなかったということから、ジェイテクトで成長してから試合に出場することになるんだろうな、と漠然と思っていた。

なぜなら、春高で3冠した選手が数年で2名、Vリーガーとなってはいたが、なかなか出場期間に恵まれているとは言えなかったので、高卒と大卒の違いってあるのかな、と漠然と思っていたところもある。

そんな思いをすっかりとっぱらってくれたのが、本人のプレーを目の前で見たときだった。2017/2018の年末年始の練習見学で、初めて彼のスパイクを見た。特にお正月の時は、試合形式の練習で、Aチームにいたカジースキ選手(西田選手はBチーム)が、西田選手の強烈なスパイクを思わず二度見していたところを、見逃さなかった。


あの、カジースキを二度見させるスパイクを打つ高校生って…と。

そして、西田選手がVリーグデビューをする日がやってくる。
いみじくも、その日は、東京体育館で春高の3回戦、準々決勝が行われる日だった。

前に書いたけれど、まだ親気分だったので、高校生のバレーボーラーの日本一決定戦をしている日に、Vリーグのデビュー戦を迎えるって、いったいどんな気持ちで彼はいるのだろう…と思っていた。(土曜日は職場でDAZNをこっそり見ていた)

それまでカジースキをOPに据える陣営だったのが、年明けからカジースキをOHに戻しての試合となっていたが、二枚替えで中根選手とともにVリーグデビューを果たすと、中根選手は迷いなく西田選手にトスをあげて、スパイクを決める。あの瞬間はたぶん忘れないと思う。そして、翌日はスタメンデビューを飾る。

「楽しくバレーが出来た」とのツイートを見て、そうかもう彼は高校生としてではなく、Vリーガーとしての道を歩み始めたんだなと感じた。

日曜日は広島グリーンアリーナで彼のスタメンデビュー戦を見守ることができて、お隣は若いジェイテクトファンの女性の二人組だったのだけれど、西田選手のことを知らず、あれは誰!?な状態で応援されていたので、思わず、内定の西田選手、高校生なんですよ、凄いよね!と力説してしまった。

普段、一人で観戦していて、当時はお隣の人に話しかけるなんて全く出来なかったのに、思わず声をかけさせてしまうような、そんなプレーはデビュー当時から全く変わらない。


深夜にやっているSpokenというローカル番組(2019年5月についで2回目の特集)で、MCの伊集院光さんが「俺は有名になる前から知っている」と自慢すると話していたのを聞いて、思わず、私はもっと前から知っているよ、ということを書き残しておきたかった。

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