経営紙芝居:コモディティ化って何?

ふと、知人の「デフレは怖い」という当たり前のようで、説明するとなると難しいマクロなテーマにふれまして、もう少し、ミクロな目線から、デフレが起こっていく理由を思い付きで紙芝居にしてみました。

それでははじまりはじまり

1ページ目 付加価値ってなに?

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ここではAという製品やサービスに対して、売り手と買い手を想定してみましょう。買い手はAを買う時には売値で考えます。その売値は、買い手にとっては原価と付加価値に大きく分かれるわけです。

で、付加価値というのは、要はその製品やサービスを提供し続けるのに必要なものです。手間賃やリサーチ費用などなど。一時、「ハンドメイドの作品は原材料の値段を知ると法外な値段を取っている」なって話がありましたが、そういう買い手は、売値=原価であるべきと思ってるんですね。

確かに、商売ってのはそういうえげつない世界でもあります。

2ページ目 買い手に買ってもらうためあれこれ付けます!

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売り手は買い手に買ってもらうためには、付加価値をつけないといけません。昔は、「手間がかかってますから」で済んでいた時代も、これだけ色々な情報が錯綜する時代では、「企業努力してない」とか「手間賃取りすぎ、もっと負けろ」みたいなやり取りが増えるわけです。

そこで、売り手は色々な機能やサービスを付加していくわけです。で、売り手が「それ魅力!それなら、この値段も納得!」となれば、売買が成立するわけです。

しかし、「いや、もう、そんないらないよ」となると厄介な問題が発生します。

3ページ目 「もうそんな付加価値いらないよ」と買い手がなると起こるコモディティ化

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色々な機能つけられても、買い手が「もう、そこまではいらないっす。」と需要の創出ができなくなってしまう。これが、全てが「コモディティ化(日常品化)」する状態です。

僕、あの会社大好きなんです。MDJも使ってたし、目の付け所もいいし。でもね、プラズ〇クラスター付き冷蔵庫見たときに、「それニーズあるのかなぁ」と。。。付加価値を創出するために、何でも引っ付けたらいいってわけでもないのです。

この問題の根源は、私の恩師である佐伯啓思先生が、30年近く前に言っておりましたが、「需要が無限に創出できる」という資本主義の前提の想定なのです。

資本主義は人間の需要は無限であるから、いかに供給するかが問題だと。しかし、需要を創出するために、広告やトレンド雑誌などで流行を作り出していかなければいけない段階に入った時点で、「需要は無限に創出できる」という資本主義の前提が崩れ始めたのではないかという主張でした。

どうもこの辺が、改めて、一番考えないといけないかという点です。

経営者はこの「需要は無限に創出できる」「いかにうまく供給するか」というところから、一歩離れんといかんのではないでしょうか?

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