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20200821 離島留学を通じて次の海洋国家を担え! 若者よ!

離島留学という選択肢

8月17日、国土交通省より、面白いプレスが出ていました。

内容としては、小学校から高校生までで、希望する学生に、受け入れ先である離島の学校へ留学を斡旋するというもの。

自分が学生の頃に知ってたら、半年ぐらい手を上げて行っててもよかったなぁと思います。 中3のJO終わりから高1の間秋ぐらいまで何もしてなかったし。

簡単に離島の重要性を述べておこうと思います。

世界で6番目に広い日本の海の面積!

昔、「狭い日本そんなに急いでどこへ行く」という交通安全の標語がありました。日本の面積はそんなイメージですが、それは陸地しか見ていないからです。実はEEZ(排他的経済水域)、つまり海の面積は世界6位の国家になります。

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この海洋の広さを支えているのが、離島でありまして、人口や面積はかなり割合低いですが、島の海岸線延長線割合では、23.2%を締めております。つまり、そこから広がる海洋が海洋の広さを支えているわけです。

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この海というのは、漁業はもちろんですが、主にエネルギー資源を輸入に頼っている日本としては、海の安全が脅かされると一気にエネルギー不足になってしまいます。

また、海底に眠る資源も色々とあると言われており、これらも離島が持つ海洋の恩恵です。

日本は再び「海洋国家」に舵を切る時期に来た

あと、少し大きめの話になりますが、日本は「海洋国家」として再び舵を取る時期に来たと思います。

歴史的に、日本は「海洋国家」と「大陸国家」の政権交代が多くありました。

平家は「海洋国家」で、その後の鎌倉幕府は「大陸国家」、次の室町時代は「海洋国家」、江戸時代は「大陸国家」です。

では、明治以降はどうかというと、個人的には、敗戦までは陸軍が「大陸国家」、海軍が「海洋国家」を目指してその狭間で揺れていました。

今はその陸軍の位置に財界が来ていて、海軍の位置に政治が立っているように見受けます。

アジア大陸に蓋をする日本と東南アジア諸国

下記は、今年度の防衛白書からの引用です。

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本当はここから、東南アジアにまで広がっているとわかりやすいのですが、アジア大陸から太平洋に出ていこうとすると日本海・東シナ海・南シナ海を日本・台湾・東南アジア諸国が蓋しているように見えます。

実際、中国の領海・領空侵犯も多く発生しており、自衛隊のスクランブル発信や海上保安庁の警備も日常茶飯事になっています。アジア大陸はこの蓋を取り外そうとしているわけです。

国防の拠点でもある離島

加えて、有人国境離島地域では自衛隊の駐屯地や海上保安庁の施設も多く存在しています。

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大陸国家であれば国境線は陸続きなので、金網とか壁を敷いて管理を強化することもできますが、海洋国家では物理的に侵入を防ぐのは不可能です。

そのため、国境警備を強化する為にも、離島は重要であり、何よりその離島に住む人たちが、生活に困らず生き生きと生活していてもらうことは非常に重要なことなのです。

とはいえ、時代はワーケーション! 10代の間に綺麗な海を見ながら仕事したいと思った若者たちに期待

と、私もある程度の歳になってきたので、大所高所から見たお堅いことを言っておりますが、是非、10代の間に、本土とは違う海の色、食生活、時間軸、しきたり、そして、意外に感じる国境感を味わい、「将来はここで働きたいな」と思う若者(特に三大都市圏に住む方)が増えればよいと思います。

時代はワーケーションと分散型オフィスの時代になってきました。大企業は不確実性の高い時代に大胆な投資もできない状態です。その中で、「ここで働きたいから自分で仕事作る!」といった若者の背中を押す。これこそをしなければ、国の仕事は一体何かと思うほどの意義があると思います。

是非、都会で生きづらさややりがいの無さを感じている10代に紹介してあげてください。離島留学!






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