20200721 地元志向は衰退志向なのだろうか。地元起業を考える私のささやかな私見
東洋経済の記事より。
この著者が語っている、地元志向が強まることでの3つの弊害ってのが、しっくりこないんですよね。全部、批判の為に取り上げられた事例としか考えられなくて。。。
誤解を恐れずに言えば、結論ありきでお話されているイメージがあります。で、今回は、3つの弊害について、若干の違う視点を提示いたします。
第1に、人的資源の最適配分が実現しません。
例えとして、都市部にすむAさんは農業が得意で、農村部に住むBさんがビル設計が得意な時、それぞれが入れ替わらないと云々といいますが。そもそも、筆者が引き合いに出す、戦後の高度経済成長期に自分の特性を見極めて転職活動は活発だったか、集団就職などは本人の適正に応じていたか?
そう考えると、集団就職は、地方で働き口がない中学生を集団で都会に連れてきています。その中で、地方の農業や漁業に向いている人間がいたなら、農村に適性を持った彼ら・彼女らを無理やり都会に連れてきたわけです。それで適合できなかった人もいるでしょうし、昔から、新卒の3年離職率は3割で推移しているのですから、その3割はそういったシステムの齟齬により発生しているという仮説の方が、意味があると思います。
つまり、筆者の論は、完全にブーメランなんです。コンサルなら、教育システムの提言ぐらいしてほしいところです。アニメ「サイコパス」のシビュラーシステムみたいに、「あなたは設計です」「あなたは漁師です」などといった振分をしないとこんな人的資源の最適配分など出来るわけないんですから。
第2に、イノベーション(革新)が生まれません。
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