アナログ心地

アナログの繁殖管理ボード。

ナカシマファームでは#farmnote というスマホで使える管理アプリ、
#farmnotecolor という牛に装着すウェアラブルデバイスによって行動を記録、解析し、発情や疾病を検知しています。

これは超絶便利で酪農未経験者にも教えやすいツールで、もう手放せないのですが、
父の代から使っているこのアナログの繁殖管理ボードもこれまた手放せないんです。

使い方をかいつまんで説明すると、

外周が365日のカレンダーになっていて毎日1日手動で回します。

刺してあるピン一つ一つが牛たち、そして色が牛たちの状態です。
赤: 未受胎
黄: 種付済み
緑: 受胎確認
黒: 乾乳(出産に備え搾乳を休む時期)

出産すると、時計でいう12時の場所にピンを刺し、
種付すると3時の場所にピンをさします。
なのでもし受胎せず、何回も種付をした場合は3時〜4時の場所にピンが停滞します。

…とこんな感じで使いこなすには慣れが必要なのですが、
牧場の全体像や牛の繁殖の流れを一度に感覚的に捉えることができるスグレモノです。

ここから先は独りごと的な話になりますが、
アナログは使ううちに頭のなかにプログラムされていく感じ?で、
一方誰もが使えるアプリはそこにプログラムがあって、だから誰もが使えるし、共有しやすいのかなとも思ったり。

あとアナログは
やってる感、素材感、使い心地、所有欲を満たすかどうかもあるし、
うちの場合は経年変化や代々受け継ぐ面白さもありますね。

画像1

farmnotecolor/牛の首につけるウェアラブルデバイス。

画像2

つまんでさして。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?