おぞましくん。

行ったり来たりの記録

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  • アーティスト全作聴いて打率出す

    一曲より一枚。一枚より全作。全作からアーティストへ。サブスク時代型・一アーティスト全作一気聴きレビュー。主にブラックミュージック。サービスはアップルミュージック。

  • 西湘的快楽生活

    大磯・二宮をベースに、海と山、温泉、農、文化、歴史を豊潤に楽しむ暮らしの記録

最近の記事

絶望のアバター2 ➖奪われたのは金か、時間か。

とにかくひどい映画である。 2009年の「アバター」は、自分史上はじめての3D映画として強い映像体験を与えてくれた(ストーリーや内容はまったく忘れているが)。 今回、あの体験がアップデートされるのではないかと期待して観に行ったのである。 しかし待っていたのは虚無の192分。逆から読むと291、ニクイ。 絵は美しい(丸の内ドルビーシネマ)。マリファナでも吸って観れたのならずいぶんよかったのではと思う。 主人公一家が森を追われて海にいくまでのシーンは、そのリッチな映像に釘付け

    • 1(遊)Daft Punk 53打数16安打2本塁打 .302

      【Best Track】 One More Time 【ディスコグラフィーと打率(佳曲/全曲)、本塁打(超名曲)】 1st:Homework(1997)  16-5 0 .312 #3 Revolution 909 #4 Da Funk #5 Phoenix #7 Around the World #9 Teachers 90年代には、プロディジー、アンダーワールド、ケミカル・ブラザーズといった純度100%のテクノやハウスでない、混ざりものの面白さが、主にロック層

      • ごらん、世界は美しい@天山湯治郷

        たしか、手塚治虫「ブッダ」の帯にあったコピーで、私はキマったときにこの言葉が頭によぎる。 キマるとは、いわゆるマインドフルネス的な境地で、心身がクリアになり、五感の解像度が高まった状態。すると、観念ではなく、言葉ではなく(言葉だが)、体感として、森羅万象が美しく愛おしいと思える。 ごらん、世界は美しい ”ごらん”という呼びかけ感も、気に入っている。 誰かにこの世界の秘密を伝えたくて仕方がない感じ。 さて、そんな「ごらん」が今最も出る時はもっぱら温浴施設でのこと。な

        • 代打 The Emotions 81-13 2本 .160

          【事実として】 女性3人組の、シカゴのソウルボーカルグループ。しかし、ロネッツ、Supremes,TLC、SWV、デスティニーズチャイルドなどソウル/R&B界隈では3人組女性グループが多いのはどういうわけか…。 ディスコの定番「Best of my life」、アースとの「ブギー・ワンダーランド」が有名。すなわち70年代中盤〜後半が売れ行き的には最盛期。 【私的には】 クラシックソウル〜ディスコ前後〜ディスコ以降という変遷は、何も知らない初心な少女(1-2)から、恋のあ

        絶望のアバター2 ➖奪われたのは金か、時間か。

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        記事

          晩秋の天狗、稲に座る。

          叔父の家が山の麓にあり、トイレは離れまで歩いていかねばならぬ。その過程で、トンネルのような山への道が、かぱあと口を開けているのが目に入るのである。少年時代、その先には、魑魅魍魎がいるのだと信じて疑わなかった。その代表格として頭に浮かぶのは、赤い顔に高い鼻、どこか臭いがきつそうな羽をもつ、、、天狗であった。 天狗という存在が昔から気になっていた。 やがて民俗学に興味を持ち、さまざまな文献を渉猟するうちに、どうも山伏と天狗のニアイコールな関係がほんとうな気がしてきた。海も山も

          晩秋の天狗、稲に座る。