「2024年春アニメ感想」(2024/07/02の日記)
■ 2024/07/02の日記
・こちら、先週の土曜日に投稿する分だった日記ですね。
・あーもうめちゃくちゃですね。
・よろしくお願いしますm(_ _)m
・といっても今回は2024年春アニメの感想でも書こうかなと考えています。例によって多少のネタバレを含むものになりますので、これから見ようと考えているものがある場合はお気を付け下さいませ。
・見たいだけ、もしくは見なければで言ったら、このすばとか戦隊大失格とか鑑定スキルとか怪獣8号とか狼と香辛料とか他にもいっぱいあったんだけど、全体的にまあ、今見なくてもええかって感じだったのでいずれ見るリスト行きしてしまいました。
・でも今期は見た作品は全部本当に面白くて、過去最高のクールだったかもしれない。
・ガールズバンドアニメ。
・もはや説明の必要はねえよなあ。
・間違いなく今期1ブレイクしたアニメ。評判に違わずめちゃくちゃ面白かった。観るのがしんどいくらいには面白かった。
・脚本のバランス感覚が絶妙だったという印象。主人公のニーナは相当エキセントリックで、自分勝手でぶっ飛んだキャラクターで、端から見たらどう考えても嫌われるキャラクターなんだけど、意外にも視聴者各位が思ってる事をスカッと言ってくれたり、逆に正論モンスターであるニーナが言っていることがいくら正しくても、それは飽くまでも子供の戯言である。という「視聴者が思っている現実」を、彼女の周りのキャラクターが彼女に突き付けるという構造がきれいだ。
・視聴者は寧ろ、想像しやすい「音楽業界」という設定、ニーナを取り巻く環境全ての方に感情移入することができるようになっていて、その上で、決して折れない彼女に夢を見たくなるのだ。ヒナというキャラクターは視聴者みんなの事だった。だからきっと多くの人は、基本嫌な奴であるヒナの事を嫌いになれないのだ。ニーナは「ロック」だ。という、今や音楽業界から徐々に追いやられつつある概念を大義名分に、視聴者の「現実そんなに甘くないよ」って思ってしまう感情と、「アニメの主人公には輝いていて欲しい」という、わがままな矛盾を正面から打破してきれいに着地した。
・バランス感覚に関して、特に10話は印象的だった。ニーナと家族の確執に一端の決着がつくシーン。父親の頓珍漢な贖罪は、すれ違いながらも姉というフィルターを経て罪の意識として伝わり、今更なんだと言うニーナの後ろ髪を引く。全ては過ぎたことであり、それで負った心の傷はもうどうしようもないのだが、それでもそれぞれが、何とか崩れた関係を取り戻そうとする様はすごくリアルだと感じた。
・私は家族仲があまり上手くいってないので、家族がストーリーに絡む作品が円満解決をするとちょっと心が離れちゃうんだけど、この井芹家における問題の落としどころ、「解決したわけではなく、これからもこの一家は幾度となく揉めると思うけど、一応はこの距離感でやっていこうね」というのはすごく絶妙だと感じて嬉しくなってしまった。
・特に姉の扱いが上手かったですね。私の暴力的な姉が、私が両親と対立する時に、決して両親と共に私を責め立てる事はしなかったのを思い出した。
・後は百合表現が丁寧で好感だった。私は「百合」って、関係性の描き方の分類でそれこそが肝要だと考えていて、とりあえず女の子同士でいちゃいちゃさせるという、同族嫌悪からくる男性排除の手形としての百合っていう安っぽい使い方をされてるのがマジでめちゃくちゃ嫌いなんだけど、例えば普段ツンケンしてるともちゃんが二人きりの時はルパの肩を借りたりとか、ルパがファンと絡んでる時は機嫌悪そうにしたりとか、ニーナの避難先は取り合えずすばるの家で、尋常じゃないくつろぎ方をしたりとか、すごい喧嘩をした後には事後かよってくらい、柔らかい喋り方をするようになったニーナとか、そういう想像の余地だけを与える表現にとても好感が持てた。
・ハイレベルな楽曲、CGによる崩れない作画と自由なカメラワークによる迫力のあるライブシーン、魅力的なキャラの描き方。やれること全部やったって感じでした。
・すばるが好きなのでマイクチェックのとこ危なかった。出かけた。
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