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アルジャナン・ブラックウッド「A Man of Earth」試訳

 本日3月14日は英国の怪奇幻想作家アルジャナン・ブラックウッドの誕生日です。というわけで、掌篇の「A Man of Earth」(1914)を訳してみました。大地のような大男が遭遇した、奇妙な出来事の話です。

Cover Photo by Sandro Cenni (https://unsplash.com/photos/k61Vvk9wCLg?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditShareLink)

大地の男

アルジャナン・ブラックウッド
渦巻栗 訳

 ジョン・アードリーブは、この話をよく語っていた――といっても、しょっちゅうではなく、しかも気の進まない様子だった。だから、むりにでも聞きださねばならなかった。彼は自分に似合わない話だと感じていたらしいが、それは「その手のこと」を信じていないからだった。自分に背き、聞き手が寄せる信頼につけこんでいると感じていたのだ。おそらくはそのせいだろうが、彼の風変わりな物語は、不思議なほど強い印象を与えた。まちがいなく、彼の身に起きた出来事なのだ。
 ドイツ系の血筋ではあったが、彼は英国人だった。鈍感で、どっしりとした、口下手の英国人だった。稀にみる善人であり、その性格がもっとも強く現れるのは、俗に「きつい場所」と呼ばれる、困難な状況でのことだった。彼は鉱山技師として働いていた。大地と、大地に関わることすべてを愛しており、庭をいじるときはほとんど優しく、山に挑み、トンネルを掘ったり発破をかけたりするときは、獰猛といってもよかった。どうしてもという場合でなければ、大地からは離れなかった。足と精神は、いつも堅き土地テラ・ファーマに根を生やしていた。比喩の上でも、現実においても、飛びあがったためしはなかった。そして、外見も、健やかで、地上的な特徴を呈していた――よく響く、地のように深い低音の声を持ち、絡みあうひげの茂みはネクタイを覆い隠し、のっそりとして、堂々とした足取りは、小さな丘が歩んでいるかのようだった。それだけではなく、彼を掘り下げれば、純粋な黄金が出てきた――彼の巨体が隠していたのは、素朴で、優しい子どもの心であり、陽光のように誠実で、愛情深かった。大地の子というものが存在するのなら、まさしく文字通り、彼がそうだった。
「最初に起きたのはね」彼はぎこちなく話を進めた。まるでその話が重荷だとでもいうかのようだった。「六月の宵のことで、ぼくはサリーにいた。細い道を通って、ロンドン行きの列車をつかまえようとしていたんだ。かばんをひとつ持っていた。十時を十五分すぎたあたりで、列車は十時三十分発だったが、駅までは一マイルあった。その日は午後にやってきて、友達の相談に乗っていたんだ。テニスコートをつくりたいというのでね――いや、仕事ではないよ」と説明して、笑い声を響かせた。「助言したのは、彼がまずいやり方で進めようとしているのを知っていたからなんだ――それで、彼の言葉に甘えて、食事をごちそうになった。彼は門のところまで見送ってくれて、近道も教えてくれた。夏至に近かったから、空はいくぶん明るかったが、そのあたりの細道や小道は、砂岩の深い小渓谷を通っていて、木や茂みのせいで真っ暗なトンネルになっていた。とても暖かい日で、そよ風さえ吹いていなかった。午後にひと雨降ったので、大気は重苦しくて湿っぽく、むしむししていた。ぼくは汗だくだった。かばんを持っていたせいで手首が痛み出したから、谷底にある砂だらけの細道の途中で足を止め、ひと息入れることにした。かばんを下ろして、マッチをつけ、腕時計を見た。残り七分で、長い半マイルを行かなきゃならなかった」一瞬、言葉を切ったので、わたしたちは列車を逃したのだろうと考えた。
「さて、ぼくは見ての通り」彼はそのまま話をつづけた。「浮浪者に狙われそうな人間ではない。裕福には見えないし、体も大きい。マッチをつけるまで、だれともすれ違わなかった。だが、友人の妻の話だと、今年の夏は、このあたりの道に浮浪者がうようよしていて、かなり大胆になっているらしかった。ぼくはそれをすっかり忘れていた。記憶に残っていなかったんだ。そういうわけで、マッチが燃えあがり、ひとりの男の姿がすぐ目の前に――触れそうなほど近くに――現れたときは、ぎょっとした。彼は、当然ながら、ぼくの腕時計を目にしただろう。だが、ぼくにも彼の顔が見えた。ぼくの目をまっすぐ見ていたよ。ちょうど、さっきまで闇にまぎれて、ぼくをじっと見ていたみたいだった。というか、火をともしたとき、彼は行為に及ぶところだったんだ。不意をつかれたような顔はしていなかった。それと、もうひとつ言っておかねばならないが、彼の顔は土まみれだったんだ」また笑い声をあげて、そう言った。「ずっと埋められていて、ついさっき這い出してきたように見えた。大きな顔にあごひげを生やしていて、目は動物みたいだった――とても素直な目だった。だが、そこでいちばん印象に残ったのは――うまく言えないのだが――ちょうど立ち止まって、マッチをつけたときに、大地の強いにおいがしたことなんだ。土壌とか地面のにおいといえばいいのかな。ひとの手がまったく入っていない土地で地面を掘り返したことがあったら、どういうことかよくわかるだろう――雨が降った後で、野原を掘ったときに嗅ぐのと同じにおいだ。その十倍も強かったがね。いいにおいだよ。ぼくは大好きだね。
「それで、マッチが燃えつきると、そのあとの暗闇は壁のようだった。ちょうど、全力で急がないと、列車を逃すなと考えていると――この男が悪さをしてくるとは思いもしなかった――彼がこう言っているのが聞こえた。「それ、持ってあげますよ。こっちに行きましょう。いちばん近道ですから」答えたり、断ったりするひまもなく――それどころか、なにかするひまもなく――男はかばんを取りあげて、さっさと行ってしまった。いまにして思うと、彼は細道のいちばん暗いところで、わざわざ待ちかまえていたんだろうね。彼は丘をのぼっていき、ぼくもそのあとを追いかけた。頭にきてステッキをふりまわし、彼をつまづかせようとした。だが、彼のほうが先行していたし、ぼくはすでに息が切れていた。のぼり坂では、十年前ほど早くは進めない。彼が砂地を走っていく足音が聞こえた。子どものように身軽だった。暗闇のただ中で、ごろごろしている石や轍に足を取られていると、ふたつのことが頭をよぎった。どうしてそんなことを考えたのかは、ぼくにもわからない。だが、ぼくからすると、あの男はとても背が低いように思えたし、つま先立ちでぼくの顔を覗きこんでいたようだった。もうひとつはこんなことだった。ここは砂っぽい地質なのに――あのあたりにあるのは、ほとんどが砂とヘザーと松の木だ――のにおいがあれほど強かったのは妙だ。よく肥えた、黒土のにおいだったんだ」
 ジョン・アードリーブは、再び言葉を切った。難しいところに差しかかったのだな、とわたしたちは思った。助けが必要なところなのだ。われわれはできるかぎりの手助けをして、最後まで話すよう促した。信じているかどうかはともかく、話してほしかった。
「男はずっと目と鼻の先にいた」彼は話を再開した。いつものうなるような声音で、コントラバスの低音にも似ていた。「ぼくから逃げ出そうという気配は、これっぽちもなかった。簡単にできたはずなんだ――あれほど身軽に走れたんだから――斜面をよじのぼって、行方をくらますくらい造作ない。それに、ぼくはどうやったって、彼を捕まえられなかった。それなのに、彼はいつも十ヤード先を走っていた。木がまばらなところでは、彼の姿がよく見えた。少し走っては、立ち止まるんだ。ぼくが近づきすぎると、また走り出す。ぼくは怒鳴ったり、毒づいたりしたが、彼はなにも言わなかった。しばらくして――そうだな、四分か五分くらいは走っていたと思う――彼はぴたりと足を止めた。待っていた。そこは開けた場所で、両側の斜面には木も茂みも生えていなかった。空からの光と、砂が発するある種のきらめき――ほら、あのきらめきだよ――それのおかげで、彼の姿ははっきり見えた。小道の真ん中でしゃがみこんでいて、かばんはそばにあった。ぼくは大急ぎで走っていくと、ステッキをふりあげ、頭をぽかりとやってやろうとしたんだが――信じてもらえるかな――彼はそこにいなかった。声は聞こえたんだが――ああ、あの感じを伝えられたらな――地下から聞こえたんだ。くぐもっていて、こもっている声で、土のなかから聞こえてくるみたいだった」アードリーブは、とても低い声でそう言った。うなり声といってもいいくらいだった。話すのが恥ずかしかったのだ。「なんと言ったか知りたいだろう? 単語三つで足りるよ。『もう大丈夫です』そう言っているのを聞いたんだ。しかもはっきり聞こえて、こうして自分の声が聞こえるのと変わらなかった。あの男は消え失せていた。いままでの出来事は夢で、ちょうど目が覚めたみたいだった」口を閉じると、唇を固く結んだ。もう話すことはないとでもいうかのようだった。
 当然ながら、質問があれこれ浴びせられた。だが、なかでも特に重要だった質問、あるいは真っ先になされた質問は、こうだった。「列車には間に合ったのか?」彼は、いつも特定の列車にしか乗らないのだった。
「運がよかったよ」と彼は言った。「三分の差で逃したんだ。そう、『運がよかった』。駅から一マイルのところでトンネルがはじまるんだが、そこでひどい落盤事故があったんだ――いつになく雨の多い夏だったからね。それで、はじめの三両の客車だけが一等客車だったんだが、その乗客はみな死んだ。そう、お気に入りの客車さ」最後の質問に答えて言った。「ぼくは、いつも一等に乗るんでね」
 彼はふたつめの事件も話してくれた。こちらについては、なかなか話そうとしなかった。ベランダに夕闇が垂れこめていなければ、彼はそこで話していたから、赤面しているのが見えただろう。
「あれは去年のことで、ぼくはコーカサスにいた――小コーカサス山脈のあたりで、バトゥミの南東五十マイルくらいのところだ。銅の鉱脈があって、大昔はフェニキア人が採掘していたが、いまではツツジやアザレアの森に覆われている。鉱石は目視で確認できるから、みなつるはしで採るんだ。すばらしい土地でね、これ以上ないほど自然豊かなんだ。男たちも荒くれ者ぞろいで、扱いにくかったよ。ジョージア人やペルシャ人、タタール人がいて、みなイスラム教徒だった。だれもが好き勝手にナイフやら拳銃やらを持ち歩いていた。ぼくらがいたのは、海抜五千フィートのところだった。遠くにはアララト山が見えて、雪のピラミッドとなってそびえていた。北にはエルブルス山やカズベク山も見えた。まあ、空気が澄んでいればの話だが。
「部下の若い技師にアメリカ人のやつがいてね、かなり有能だったんだが、ひとつだけ妙な欠点があった――シェイクスピアの引用をまくしたてる上に、いろいろと幻を見るんだ! 詩心のある男なんだが、まじめだし、信頼できるし、仕事に関しては恐ろしくできるやつだった。いまにして思えば、そうだな、あの土地の力が、やっこさんに少し入りこんでいたのかもしれない――あそこでは、なにが起きてもおかしくないんだ」彼は言い訳めいた口調で説明した。「コーカサスはそういうところなんだよ――それに、すぐ向こうの峰には、オセット人が住んでいた。オセット人はエジプト人よりも歴史があると言われていて、どこからやってきたのか、正確なことはだれも知らない。土を崇めていて、土の山に祈りをささげるんだ。それが神かなにかを表すんだろうね。塩やミルクを供えてから土地を開拓するとか、そういうことをやっている。連中も荒くれ者だが、たいして悪さはしなかった。作業員には怖がっている者もいたがね。ご神体に穴をあけているわけだから、連中は怒っているんじゃないかと考えたんだな。
「うわさ話は膨れあがるか、そうでなければすぐしぼんだ」――意味ありげにそう言った――「それを別にすれば、もめごとはまったくなかったし、オセット人を目にしたのも一度きりだった――それが――いまからする話だ。例のアメリカ人技師は悩みの種だった。自然の精について空想的な話をしたり、山のまわりでなにかを見たりしていた。コーカサスという土地で、そんな話はすべきじゃない。そのままでも充分すばらしいところだからね――つけ足すことなんてないのさ。
「で、ある日の昼下がりに、この男といっしょに出かけて、探鉱しに行った――彼は地質学に詳しくて、ある種の勘を持っていたんだ――新しい鉱脈を探し、露出している地層とかを調べた。あれほど華やかで荒涼とした風景は、なかなか想像できないだろう。山肌一面にアザレアが生い茂っていて、花が咲き誇り、さまざまな濃淡の色が入り乱れていた。花の香りは、倒れそうになるくらい強かった。アザレアの蜜には、知っての通り、中毒作用がある。薬物みたいなもので、現地人もそういう用途で使っているんだ。だから、数マイルにわたって花が咲いていて、その香りを大量に吸いこんだら、神経にも影響が出るんじゃないかな。ぼくにはなんとも言えないが、とにかく、エドガーはお得意の無駄話をはじめた。これがまた妙な具合だった――頭ははっきりしていて、しゃべりながら地層を追っていくんだ。それも驚くほど正確に、的確な判断を下しながらね――それで、目が開かれたから、地面を見通せると言い出したり、オセット人や〈土地の力〉について話し、お気に入りのシェイクスピアの引用やらなにやらとごっちゃにしてしゃべくっていた。とはいっても、ぼくにはそれをやめさせる権利はなかった。仕事はちゃんとやっていたからだ。だから、十五分かそこらしゃべらせておいたが、だんだん癇に障ってきたので、やめるように言った。彼はちっとも気にしなかった。ただぼくを見て、こう言った。『この土地のおかげで目が開きました。そうならざるをえなかったんです。ええ、アードリーブさんのガラスのようにもろいところも見えます。あなたは大地のひとなんだ。あなただって、ぼくが感じているものを感じているはずです。感じているんでしょう!』その『ガラスのようにもろいところ(*1)』というのは、ご存じの通り、『尺には尺を』に出てくるんだが、どんなせりふだったかは忘れた。それから、彼は興奮した様子でこう言った。『ここいらのオセット人たちが祈りをささげた影響なんです。土地全体がかき立てられている。なにが起きてもおかしくないですね。たとえ――』
「ぼくは言葉をさえぎって、だまれと言った。オセット人がどうしたと言ってやった――彼が述べていたのはオセット人についてであって――その――ほかのものどもではないと考えたんだ――連中がいるのは向こうの峰だし、そこまでは五時間も登山をしなきゃならない――と言ったまさにその瞬間、彼はこちらにやってきた。フットボール選手がつっこむときみたいだったよ。ぼくの両肩をつかんで、まじまじと見てきた。恐怖の表情を浮かべていた。『あいつらが来る!』と叫んだ。『聞こえないんですか? あいつらが来るんですよ!』
「すると、低くうなるような、おかしな音が、北にそびえる山々から聞こえてきた。すさまじい音だった。雷鳴のようだった。でも、その日はよく晴れていて、風はそよとも吹かず、雲ひとつなかった。近くには滝さえもなかった。耳が信じられなかった。それからふりかえって、なにが起きているかを見た。最初は、大量の土砂が地滑りを起こして、一マイル先の高地から押し寄せてきているんだと思った。巨石もいくつかあり、転がったり跳びはねたり、土砂の先頭を走っていたが、ひどくゆっくり動いていて、それもまったくもって異様な動き方だったので、ぼくは立ち尽くしたまま、目を見張り、唖然としていた。すっかり狼狽してしまった。なぜかその音にぞっとしたんだ。大地が隆起するところのようだった。そのとき、エドガーが叫んだ。『おい、走るんだ。命が惜しけりゃ走るんだよ。やつらが出てきたんだぞ!』そして怯えた鹿のように、斜面を駆けくだっていった。
「とはいっても、時間をかけなきゃぼくは動けない」――夕闇の向こうでにっこりしたので、彼の歯が見えた――「だから、さらに一分ほど突っ立ったまま、その光景を眺めていた。あれほど奇妙なものはいままで見たことがない。なぜなら、石や転がる巨石は岩ではなく、ひとだったんだ。ひとの群れだった。だが、オセット人ではない。それはわかった。すごく背が低かった。あの距離からでも、とても背が低いのはたしかにわかった。矮人こびとのようだった。いや、あれは矮人だった。息が止まったよ。でも、誓ってもいいが、彼らはあの浮浪者にそっくりだった。五年前に、サリーの細道で、ぼくのかばんをひったくったあいつさ。今回もやはり変な感じがして――その――自分が普通じゃないような気がした」束の間、言葉を切った。おそらく、どこまで話そうかと思案していたのだろう。「ぼくは調査用の器具を拾って斜面を駆け下り、エドガーのあとを追った」彼は手短に述べた。「一生懸命になって走った。どれくらいの速さかは、十分もしないうちに追いついたといえばわかるだろう」わたしたちには、どうもぴんとこなかった。もう一方の男にはお目にかかったことがないからだろう。だが、アードリーブにとっては多くを意味するらしかった。当然ながら、エドガーは年下なのだ。「それからはいっしょに並んで走った。ふりかえらなかったが、山腹がすぐうしろに迫っているような気がした。うなる音はやんでいた。加工場が視界に入ると、ぼくらは足を止めた。おかしなものはどこにも見当たらなかった。山の高みは、まばゆい空を背にして、くっきりと鮮やかに見えた。動くものはない。途方もない斜面のどこを見ても、ひとっ子ひとりいない。ところが、エドガーは、幽霊のように真っ青だった。びびってかちかちだと言っていた。自分が目にしたものについて、こう断言していた。
『天使のような影だった
その輝く髪は血にまみれていた(*2)』
「ぼくは引用どころじゃなかった。その場でぶちのめしてやりたかったよ。
「その夜、日が沈んで一時間経ち、星が出てくるころ、山はどこも平穏そのもので、風もなく、どんな物音もしなかったのだが、なんの前触れもなしに、地滑りが起きた。きみらはもう知っているね。食事のときに聞かせた話だよ。それで、いまは英国にいるんだ。遠くのコーカサスで、銅の鉱山を監督していないのは、そういうわけさ。加工場は押し流されて、ものすごい数の人命が失われた。ぼくらがどうやって逃げのびたかは、すでに話した通りだ。エドガーとぼくは、間一髪で――そして――運のおかげで助かった。あの日の昼下がり、アザレアに囲まれた場所で、例の音をはじめて聞いたわけだが――数時間前には一ポンドほどの土が滑りはじめていた――あそこは、八時ごろには、崩れ落ちた山の下敷きになって、数百フィートの土砂に埋もれていた。そのときもまだ、ゆっくり滑っていた。加工場が掘り出される日は来ないんじゃないかな。大金が必要だからね。ぼくとしてはおすすめできないよ」


訳注

*1 ウィリアム・シェイクスピア『尺には尺を』第二幕第二場
*2 同上『リチャード三世』第一幕第四場


参考文献

ウィリアム・シェイクスピア『シェイクスピア全集4 リチャード三世』(小田島雄志 訳、白水社)
同上『シェイクスピア全集26 尺には尺を』(小田島雄志 訳、白水社)


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