最近見たもの色々メモ

見たものは記述しておかないと意外に忘れるので書いておく。

・ナイトメア・ビフォア・クリスマス

見たの何回目かわからないけど面白い。やっぱり吹き替え版の歌が最高。初期のティムバートン映画は「フリークスがマジョリティの社会に入ろうとして失敗する」が共通したテーマになっていて、その悲しげなテーマ性が観客の心をつかんだと思うのだけど最近の映画はバッドエンドにしなくなってしまったのでイマイチ。

・ビッグフィッシュ

ティムバートン映画その2。珍しくフリークスを主人公に置いていない作品。この主人公はむしろフリークス達を救済するヒーローとして描かれており、その逆転構造がハッピーエンドを可能にした。

・デスプルーフ

会話シーンが明らかに長すぎるんだけどその会話内容が面白かったり、「来るか?来るか?来ませんでした―www」な視聴者の裏切りだったりで飽きさせない前半が上手い。そして後半はとにかく派手なアクションとカースタント愛が炸裂してた。でもさすがに話がなさすぎる気もする。

・フロム・ダスク・ティル・ドーン

タランティーノ監督作品ではないがほぼタランティーノ作品。タランティーノ作品は基本的にキャラが生き生きしてるので話の異常な進みの遅さに対して飽きがこない。後半でジャンルそのものが切り替わる衝撃の展開は「サイコ」的で面白かったけど、ただそれがやりたいだけというのもタランティーノ作品らしい。タランティーノは映画界への愛がすごいのでジャンルや技法そのものへのオマージュが作品になってる気がする。

・左門くんはサモナー

ここ最近で割と衝撃だった漫画。アンチヒーロー主人公ということでぶっちゃけ女受けしそうなキャラを予想してたのだが、少年誌向けに「性格が悪いので毎回ろくでもない目に会う」という見事なキャラクターの展開をしていた。反対にまっすぐで情に篤い天使ヶ原さんが可愛いのも強い。あとサルガタナスさんがかわいい。左門召介の元ネタは古美門研介っぽいのだけど指摘されてるのを見ない。

・屍者の帝国(アニメ版)

フライデーの美少年化で公開当時は見る気を無くしてたのだけど、実際に見てみたらめちゃくちゃ面白かった。テーマそのものを「友人の蘇生を試みる残された者」という原作と全く違うものにすることでむしろ原作の良さを引き出していた。原作のプロットは当然収まりきってないのだけど対抗するようにとにかくビジュアルが良いのでこれはこれでと楽しめる。「下着ではないので恥ずかしくない」は当然入っていた。あとハダリーさんのヒロイン力がすごいことになっていた。

・ダークソウル2

友人に「オンラインプレイができるやつ」ということで勧められたゲーム。とにかく難易度が高くて死ぬ。辛い。でもやり方を覚えればそのやり方で攻略できるようにきっちり作られるので達成する快感があってたのしい。世界観の話をすると主人公が死んだら死体のままゲームを続行するというのが割と衝撃だった。そりゃ最大HP減るわ。

・殿利息でござる

実話を元にしたらしい時代劇。町を救うために仲間を集めるという展開が七人の侍の影響を感じる。「お金集め」というテーマのためにきっちり方向性がまとめられていて話が変な方向に行かずとても面白かった。役者陣的に編集でカットしたシーンが相当ありそう。主人公の家事情が割と急ぎ足で描かれたのを見ると、最初は主人公の兄弟関係がもっと前に出てた話だったのでは。でもそのあたりはカットして正解だったと思う。

・超高速参勤交代

殿利息でござるとは逆に編集に失敗して話がグダグダになった作品。参勤交代の苦労と主人公の恋愛と時代劇アクションを同時に描こうとして見事に失敗していた。エピローグ何回やるんだよ!という。あと最近の時代劇に出てくるやたら偉そうに人生観を語って去っていくヤンキー系盗賊はなんなんだろう。

・インディペンデンス・デイ・リサージェンス

特に語る事なし。

プランク・ダイヴ

初グレッグ・イーガン体験。実はまだ読み切ってない。どの作品でもわけのわからない高度な技術を上手く設定するなあと思う。特に面白かったのは「クリスタルの夜」「暗黒整数」。人間ドラマにそこまで興味がない作家なのか、それなりに纏めつつも泣きの展開みたいなのは特になかった。でも未知の技術体系がたくさん出てくるので楽しい。

あなたの人生の物語

とにかく理路整然と描かれてるのが特徴。この作家さんにとって人類というのは物理法則に振り回される存在なのかなと思う。「72文字」のオカルトと科学が高度に融合した世界観がとても魅力的だった。でも全体的に人間が弱くて何も発見できずに話が終わるので大きな檻に閉じ込められてるような印象を受ける。

ランボー最後の戦場

とにかくグロい。ランボーの戦いを本当に描いたらこうなっちまうんだぜ!がテーマらしく凄惨なシーンが続く。でもスタローンにスプラッター趣味がないので悪趣味な映像はなく、緊張感をもって見れる。感想レビューサイトを回っても出てくる感想だけど、敵キャラが弱いのが欠点。原作がないので1作目ほどの文学性は出せなかったか…という印象。

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