【新課程】神奈川県立高校使用教科書分析(国語・社会・商業編)【令和4年】

おことわり:まだこの記事以外は完成していません。

1.はじめに

この春、高校の学習指導要領が改正される。

2020年度の小学校改正、2021年度の中学校改正と来て最後に残った高校の学習指導要領が改正されるわけだが、私は教育の専門家でもなければ教育学徒ですらないため、突っ込んだ話はしない、そしてできない。重要なのは、「来年度の高1は、現在の高1とは全く異なる教科書を使う」という点である。近代以降の諸事象に対して問いを立てつつ学習する「歴史総合」、より実用的な文章に舵を切った「現代の国語」など、目新しい教科が多く、教科書にわかマニアとしては果たしてどのような授業運営がなされるのか、興味が尽きない。

ここで1つの疑問が湧き上がってくる。「新課程の教科書、いったいどれが一番使われているんだろう?」

その答えは、実はWEB上に転がっている。各都道府県の教育委員会などが、県立高校の使用教科書についてまとめているのだ。東京都は普通教科について科目ごとの教科書シェアについてグラフまで用意してまとめているし[1]、島根県に至っては専門教科についてもシェアをまとめている[2]。情報化社会に万歳。

しかし、このようにまとめられた資料では、「どの教科書がどの程度使われるか」は分かっても、「どの教科書がどのような高校で使われるか」についてはよく分からない。高校によって生徒の理解度習熟度はさまざまであり、生徒にあった教育内容を実現すべく、適切な教科書を選ぶ必要があるのだが、では「この教科書は、果たしてどのような学校に強いのか?」という疑問には、前述の資料では読み取れないのだ。

当記事では、神奈川県立高校の高校別採択教科書一覧[3]について、そのデータをもとに、教科書の利用状況を学校の状況別にまとめる事とする。

2-1.前提①:生徒の「理解度・習熟度」をどう置くか?

高校においてどのような授業が行われているかを、外部から客観的に評価する事は難しい。

しかし、一般的に高校のレベル感は、入口偏差値によって把握される。偏差値70、偏差値60、偏差値50、偏差値40……このような把握は害も多いが、便宜的に高校の「理解度・習熟度」をこれによって擬制するのは、少なくともこのような簡易的な分析においては有用である。

当記事では、WEB上の偏差値掲載サイト[4][注1]に掲載されている偏差値などをもとに、神奈川県立高校を以下の7グループに分けた。なお、高校によっては学科ごとに表示偏差値が異なる場合があり、これを単純平均して表化したため、各校の実態を適切に表していない可能性がある。また、A-Fグループはすべて全日制である。

Aグループ
偏差値70以上の高校。高校入口偏差値が存在しない中等教育学校についても便宜上ここに入れる事とした。
神奈川県立高校を代表する進学校が名を連ねている。
一覧:横浜翠嵐、湘南、柏陽、平塚中等、相模原中等、川和、横浜緑ケ丘、厚木

Bグループ
偏差値60-69の高校。
相模原、横須賀、鎌倉、小田原など、いわゆる地域一番校が多い。横浜国立、都立といった難関国公立や、早慶上理MARCHなどと呼ばれる私立を志望する生徒も多く見られる。
一覧:多摩、希望ケ丘、光陵、平塚江南、相模原、神奈川総合、横浜平沼、横須賀、鎌倉、小田原、大和、横浜国際、市ケ尾、茅ヶ崎北陵、追浜、秦野、海老名、松陽、大船

Cグループ
偏差値55-59の高校。
座間、大磯などの比較的小規模自治体の一番校のほか、地域ニ、三番校がある。国公立を含む四年制大学への進学を志向する生徒も多数見られる。
一覧:新城、七里ガ浜、座間、相模原弥栄、港北、横浜栄、生田、横須賀大津、麻溝台、鶴見、藤沢西、大磯、元石川、瀬谷、湘南台、鶴嶺、西湘、伊志田

Dグループ
偏差値50-54の高校。
平均よりやや上といえ、後述のEグループと含めて一般的な高校生が集まるグループといえる。進路は四年制大学のほか、短大や専門学校を志向する生徒も多い。
一覧:横浜氷取沢、住吉、茅ヶ崎、厚木東、大和西、上溝南、岸根、荏田、金井、深沢、有馬、橋本、津久井浜、舞岡、横浜清陵、横浜立野、百合丘、麻生、藤沢清流、神奈川総合産業、上溝

Eグループ
偏差値45-49の高校。
平均よりやや下といえ、前述のDグループと含めて一般的な高校生が集まるグループといえる。大学の他、専門学校への志向も多く、就職も見られる。
一覧:金沢総合、秦野曽屋、厚木西、城郷、霧が丘、横浜南陵、横須賀南、逗葉、藤沢総合、足柄、新栄、二俣川看護福祉、旭、川崎北、上矢部、川崎、伊勢原、神奈川工業、横浜緑園、生田東、綾瀬

Fグループ
偏差値44以下の高校。なお、ほとんどの学校が偏差値40-44に密集しており、分割の困難性から、校数が他グループと比較して多くなっている。
普通科の他、総合高校や専門高校が多いのが特徴である。商業高校等の専門高校では、専門科目において大学に比肩するカリキュラムが組まれる事も珍しくないが、その授業時間を確保すべく普通教科は軽量な事が多い。その他普通科でも進学を志向する生徒は少なく、専門学校の他、民間就職がまとまった人数がいる事が特徴である。なお、二宮について出版社「二宮書店」との混同を避けるために特に二宮【高】と表記する場合がある。
一覧:新羽、白山、横浜桜陽、茅ヶ崎西浜、高浜、山北、大和南、座間総合、上鶴間、相原、商工、保土ケ谷、菅、二宮、厚木北、相模田名、城山、鶴見総合、磯子工業、秦野総合、厚木商業、厚木清南、中央農業、川崎工科、麻生総合、藤沢工科、平塚農商、平塚工科、小田原東、小田原城北工業、吉田島、綾瀬西、横浜旭陵、永谷、大師、向の岡工業、横須賀工業、海洋科学、三浦初声、寒川、平塚湘風、大井、大和東、田奈、釜利谷、津久井、愛川

Gグループ
定時制・通信制高校。
定時制では一週間で行われる講義数が全日制と比較して少ないため、4年かけてゆっくり授業が進行する事が多い。通信においても同様の傾向が見られる。
一覧:神奈川工業(定時)、横浜翠嵐(定時)、希望ケ丘(定時)、横浜修悠館(通信)、横浜明朋(定時)、磯子工業(定時)、川崎(定時)、向の岡工業(定時)、横須賀(定時)、追浜(定時)、湘南(定時)、茅ヶ崎(定時)、高浜(定時)、秦野総合(定時)、伊勢原(定時)、小田原(定時)、小田原城北工業(定時)、厚木清南(定時)、厚木清南(通信)、相模向陽館(定時)、神奈川総合産業(定時)、津久井(定時)

2-2.前提②:教科書の「レベル」って?

教科書が一社から複数発行している場合、なんとなくどういった生徒に向けて書いているかがタイトルから見える事が多い。もちろん例外も多いが、数研出版の数学から取材した一例として

無印(科目名だけ)>高等学校>新編>最新>新高校

の順にだんだん易しくなっていく場合がある[4-2][注1-2]。その他、「詳述」は「無印」や「標準」より難しい事が多く、「わたし」「私たち」は「最新」「新高校」くらいの易しさの事が多い。そして、難易度が高く難関大を含めた入試を見据え執筆された教科書を特に「受験用」、難易度が低く、日々の授業や定期テストにその最終目標をおいて執筆された教科書を特に「非受験用」と呼ぶこととする。

ここまで準備したところで、いよいよ分析に入る。なお、以後の図表は特筆するものを除きすべて筆者がExcelで作成したものである。

3-1.分析:現代の国語

令和4年において「現代の国語」は、8社17冊が発行される。第一が4冊、東書・数研が3冊、大修館・三省堂が2冊、筑摩・桐原・明治が1冊である。従来の国語総合は9社24冊。教出が撤退、明治・筑摩・大修館・三省堂が各1冊減じる形となった。まずは採用校数から。なお、複数教科書を出版している社の教科書は区別がつくように名前分けをしている。

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※他:小田原東が数研新編と桐原を同時採用
やはりと言うべきか、小説素材を多く収録し[4-3]物議を醸した[5]第一の教科書が一番採用数が多い。では、これを偏差値別に分解するとどうなるか。

Aグループ
筑摩4、桐原3、三省堂精選1。筑摩採用の6校中4校がこのグループに集中している。採択数トップだった第一無印は影も形もなく、「評論一本の指導計画?余裕ですよ」という各校国語担当者の自信が聞こえるようである。その他、横浜緑ケ丘が唯一の三省堂精選採択校である。

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Bグループ
大修館無印6、桐原3、数研無印・第一精選・第一無印・明治2、東書精選・東書無印1。採択数上位のなかだと大修館無印の存在感が大きい。また、明治の採用2校はどちらもこのグループである。

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Cグループ
桐原・第一無印4、大修館無印・東書精選3、数研無印2、数研高等学校・筑摩1。ここに来て第一無印がトップタイに。そして桐原の10冊(小田原東除く)はここまでで全て出てきた。全体採択数2番目の東書新編はまだ影も形も見えてこない。

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Dグループ
偏差値50-55の、もっとも平均的な教育が行われているだろう当グループ。第一無印10、東書精選4、数研無印・大修館無印2、数研高等学校・第一精選・第一標準1。全体の半分を第一無印が占める形となった。おめでとう、中等後期教育の中核を担っているのはこのグループです。東書新編はまだ現れず。

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Eグループ
※神奈川工業は「現代の国語」設定なし。
東書新編4、数研無印・東書精選3、三省堂新・大修館新編・第一標準・第一無印2、大修館無印・第一精選1。ここで東書新編がトップシェアをもって登場。非受験用、「社会生活につながる教材が豊富」[6]であり、就職を目指す生徒が多い学校に人気なのかもしれない。といってもこのグループは受験志向もそれなりに見られるため、東書精選などの採用も目立つ。

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Fグループ
※小田原東が数研新編と桐原を同時採用
東書新編10、大修館新編7、三省堂新・大修館無印・第一標準・第一無印4、数研新編3、数研高等学校・第一新編2、筑摩・東書無印1。圧巻の東書新編トップシェア。ただ、商業高校[注2]で東書新編を使っている高校はなく(数研新編・大修館新編・大修館無印・第一標準・併用1)、各校それぞれのスタンスの違いがうかがえる。桐原採用の小田原東、筑摩採用の高浜は、上位校でよく使われる教科書での授業であり、詳細が気になる。

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Gグループ
第一新編6、東書新編・大修館新編5、三省堂新・大修館無印・第一無印・数研新編1。「新編」とつく教科書がはっきり多い。第一無印のシェアがDグループに支えられているとすれば、東書新編・大修館新編のシェアはここ(とFグループ)が支えている。

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まとめ
各社多様な学習に応えるべく様々な教科書を発行している事が見て取れる。東書で言えば、C-Dグループに強い精選とE-Gグループに強い新編という構図がはっきり見られる。そのなかで、第一無印の支持層の広さは圧巻。しかし、ことAグループにおいては、各社のレベル別教科書より、むしろ桐原や筑摩といった一点もの教科書のほうが優勢である。

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3-2.分析:言語文化

「現代の国語」とともに必修科目。ここに小説や古文・漢文を収める。ちょっとギチギチなようにも感じるが、不足分は他科目を追加で取ってねという事だろう。
さて、そんな言語文化は9社17冊が発行される。第一4冊、数研3冊、東書・三省堂・大修館2冊、文英堂・明治・筑摩・桐原1冊。「現代の国語」と比較すると、東書が1冊減じ(無印がない)、文英堂が1冊増えている。
なお、先程のように全ての高校の種別を出しても良いのだが、途方もなくなってしまったので、ここからは表1枚で状況をまとめ、その総括をする事とする。

全体。トップに立ったのが東書新編。文英堂は1校での採用となった。そして第一無印が5校減らしたものの強い。そりゃそうだ。現代の国語で第一無印を採用している学校は、言語文化についても第一無印を使わなければ、例えば「羅生門」などの教材がダブってしまう。すると、減った5校ぶんは、「1年次は現代の国語のみ履修、2年次以降に言語文化を履修する」学校だろうか?というわけで、ここからは現代の国語と差異がある学校についての解説をはさむ。

Aグループ。筑摩4、桐原2、三省堂精選・数研無印1。現代の国語で桐原を採用していた平塚中等が数研無印を採用。なお、以下「平塚中等:桐原→数研無印」という要領で記載する。

Bグループ。大修館無印5、明治3、数研無印・第一無印・桐原2、東書精選・三省堂精選・数研高等学校・筑摩・第一精選1。秦野:桐原→三省堂精選、茅ヶ崎北陵:東書精選→数研高等学校、松陽:東書無印→明治、小田原:大修館無印→筑摩。現代の国語で東書無印を採用していた2校のうち松陽は明治を採用したが、文英堂の出番はどこか。明治の採用校は引き続き全てがBグループであり、ちょっとおもしろい。

Cグループ。第一無印・桐原4、東書精選・数研無印3、大修館無印・数研新編・筑摩・第一精選1。瀬谷:大修館無印→東書精選、相模原弥栄:東書精選→数研無印、伊志田:数研高等学校→数研新編、座間:大修館無印→第一精選。伊志田が数研新編を採用。数研新編は先述の通り非受験用であり、中学古文の復習もある。資料見た感じ結構面白そう。

Dグループ。第一無印7、数研高等学校5、大修館無印4、東書精選・第一精選2、数研無印1。住吉:第一精選→大修館無印、藤沢清流:第一無印→大修館無印、横浜立野・金井:東書精選→数研高等学校、舞岡:第一標準→数研高等学校、荏田:数研無印→数研高等学校、神奈川総合産業・橋本:第一無印→第一精選。ここに来て数研高等学校推しが強く、4校が現代の国語で採用しなかった数研高等学校を言語文化で採用した。10校あった第一無印は7校まで減らしている。この組み合わせだと「羅生門」「夢十夜」「城の崎にて」とかがダブる[4-3][6-2][6-3]んだけど、本当に大丈夫?言語文化ではがっつり無視するのかな。

Eグループ。東書新編5、大修館無印3、東書精選・数研無印・数研新編・第一標準2、三省堂新・大修館新編・文英堂・第一無印・第一精選1。川崎北:大修館新編→東書新編、新栄:三省堂新→東書新編、数研無印→東書精選、旭:東書精選→大修館無印、城郷:第一無印→数研新編、横浜緑園:東書新編→数研新編、二俣川看護福祉:第一精選→文英堂、足柄:東書精選→第一精選。出ました文英堂、二俣川看護福祉での採用。文英堂は数学・理科でも参考書を出しているが、教科書は国英のみ。昔は出してたのかしら。その他、神奈川工業(大修館無印)が現代の国語を1年次に設定せず、言語文化のみの採択。

Fグループ。東書新編10、大修館新編8、三省堂新・第一標準4、大修館無印・数研新編・第一無印3、数研高等学校・第一新編2、数研無印・筑摩1。横浜旭陵:東書無印→東書新編、平塚湘風:東書新編→三省堂新、永谷:数研新編→大修館新編、二宮:大修館無印→数研無印、城山:大修館新編→第一新編。このグループは現代の国語と言語文化のどちらかしか採択していない学校が多いためその紹介は割愛。現代の国語で東書無印採用だった横浜旭陵は東書新編。高浜が現代の国語に引き続き筑摩を採用している。

Gグループ。東書新編4、大修館新編2、大修館無印・第一無印・第一新編1。このグループは現代の国語と言語文化で教科書が異なる学校はない。ないが、言語文化を1年次に行う学校が9校と少なく、定時制の授業の様子が見える。

まとめ。採用状況をつぶさに見ると、第一無印が言語文化において人気を落としている事が分かる。「まだ言語文化は履修せず、次年度第一無印を選ぶ予定」という学校があまりなく、あって横須賀工業くらい。残りの4校は純然たる他教科書への流出であり、これは本当に「現代の国語」で小説を学ばせたいがためだけに第一無印を採用した学校が多いと見て良さそう。指導要領の空洞化である。

3-3.分析:地理総合

ついに必修化された地理。おめでとう。そんな令和4年の地理総合は、5社6冊が発行される。二宮が2冊(無印が受験用、わたしが非受験用)、東書・実教・帝国・第一が1冊である。ちなみに従来の地理Aも5社6冊。ただ、新課程では帝国が1冊減り、清水が撤退、二宮が1冊増やし実教が参入と、内容は相当様変わりした。その結果として地理の代表格である帝国が1冊しか出さず、それと双璧となす二宮が2冊出すのはちょっと面白い。ちなみに地理Bは現在、東書・帝国・二宮が各1冊であり、新課程「地理探究」の情報が待たれる。

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全体。帝国が48校と圧倒的に強い。二宮の2種を足したものにダブルスコアをつけている。受験、非受験どちらに配慮しているのか教科書ダイジェストからは見えづらいので、少々意外。見た感じ多分受験用だと思うが、知ってる人がいたらお教えください。

Aグループ。帝国・二宮無印2、第一1。二宮無印が相対的に強め。相模原中等・横浜翠嵐・柏陽が地理総合未採択であり、続報が待たれる。

Bグループ。帝国7、二宮無印4、実教・第一1。二宮無印10冊のうち6割がBグループまでで出た計算。新顔の実教は横浜平沼が採用。

Cグループ。帝国6、二宮無印2、実教1。ここにきて帝国が全体の感覚通りの割合。二宮わたしは未登場であり、非受験用教科書としての性格の強さがうかがえる。

Dグループ。帝国8、実教・東書・二宮無印・二宮わたし・第一1。全ての教科書が勢揃いした。東書は舞岡、二宮わたしは百合丘が採用。

Eグループ。帝国9、二宮わたし4、東書1。帝国も安定の強さがあるが、相対的に二宮わたしが強い。

Fグループ。帝国11、二宮わたし7、実教・二宮無印・第一1。ところで、Fグループにおいて地理総合の教科書を令和4年において選定しているのは47校中21校にとどまる(A-Eグループは全グループが半数以上の高校が地理総合教科書選定済)。残りの26校も必修な以上次年度以降大半の学校で選定されるはずであり、今後特に非受験用教科書のシェアが全県的に高くなる可能性がある。

Gグループ。帝国5、二宮わたし2。1年から地理総合をやる学校が少ないのはFグループと同様、いやそれより強い傾向が見られる(7校/22校)。Gグループにおいて帝国と二宮わたしのどちらが優勢となるか、今後も要注目。

まとめ。全てのグループで帝国が首位確保。やはり帝国は強かった。二宮は受験用と非受験用の特色がはっきり出た。それ以外の3社については、絶対的な採用数が少ない事もあり、特色が出づらい。
必修化したは良いものの、私大入試で世界史・日本史以外の供給が少ない現状が大きく変わらない限り、地理を受験科目として対策する高校生は大して増えまい。現行帝国が圧倒的だが、今後地理受験生が激増した時に受験指導上どの教科書の使用が優れているか、あるいは地理非受験の生徒にとってどの教科書が楽しく有意義に学べるかの研究は、今後の課題として未だ残されていそうである。

3-4.分析:歴史総合

これが一番インパクトある改正という人も多かろう。日本史Aと世界史Aを廃し、相互に関連付けて学習する教科だというくくりは相当乱暴だが、とにかく既存の世界史と日本史の要素を両方持った教科という事で間違いない。各教科書の分析は受験世界史研究家の方によるブログ[7]が詳しいため、閲覧を勧める。こちらでざっくりと解説すると、歴史総合の教科書は7社12冊で山川3冊、東書・実教・第一2冊、清水・帝国・明成社1冊。なお現行の世界史Bが4社7冊で、山川3冊、東書2冊、実教・帝国1冊であり、世界史探究の情報が待たれる。日本史Bの方は5社8冊で山川3冊、実教2冊、東書・清水・明成社1冊となる。こう見ると世界史・日本史で結構顔ぶれが違う。その他、第一は現行日本史A・世界史Aにおいて1冊づつ出している。
ともかく、地理の主役が帝国だとしたら歴史の主役は山川と言って良い。今回の歴史総合でも3冊(無印・現代・わたし)出しており、無印が受験用、わたしが非受験用だが、それぞれの立ち位置と、あと現代の使われ方が気になる。結果はこちら。

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全体。山川無印が微差ながら1位。帝国・実教詳述といった受験用教科書のほか、山川現代もよく使われている。

Aグループ。山川無印3、実教詳述・山川現代1。山川無印が強いのは予想通りだが、いきなり柏陽が山川現代を採用。内容解説資料[8]を見ても分かる通り、めちゃくちゃ資料が多く、半分資料集といって良い。歴史総合のお題目たる「問いを立て、歴史を学び、問いに答える」という理念からすれば、実は山川無印よりこっちの方が授業展開しやすい説はある。

Bグループ。実教詳述・山川無印4、東書詳解・山川現代3、帝国2、山川わたし1。実教・山川・東書の3つ巴という世界史でよく見た構図に割り込む山川現代。横浜国際・横須賀・鎌倉が山川現代を採用した。こうした学校は受験層も多いと思うが、探究ではどんな教科書を使うのだろうか。できれば山川現代と同一コンセプトの本が探究でも出版されて欲しい。そして追浜が山川わたしを採用。1テーマ見開き2ページに凝縮されたコンパクトな内容が持ち味[8]の当教科書、受験指導でどのように生かしていくのだろうか。

Cグループ。山川現代5、東書詳解・実教詳述3、帝国・山川無印2、山川わたし1。ここに来て山川現代がトップシェア。受験用では東書・実教が相対的に人気で、山川無印使用は生田と相模原弥栄のみ。そして麻溝台が山川わたしを採用。偏差値55以上の学校で山川わたしが2校使われる結果となった。

Dグループ。実教無印・帝国4、山川無印3、実教詳述1。初登場の実教無印は非受験用だが、全体として受験用が強い。そして山川現代は影も形も見えてこなくなった(9校が歴史総合未採択のため、今後採択の可能性はある)。現国の時も思ったけどここのグループ、教育方針が保守的なのかもしれない。

Eグループ。実教詳述・実教無印・清水・山川現代・山川わたし・第一無印1。ここに来て清水と第一無印が初登場。清水は秦野曽屋、第一無印は川崎である。そしてEグループでは地理総合採択校14に対して歴史総合採択校が6と明らかに少なく、また歴史総合単独採択校は旭(山川現代)のみである。ここから、「1年で地歴を2単位だけやるならまず地理から」という学校がこのグループに多い事が伺える。

Fグループ。帝国3、実教無印・山川わたし2、東書新選・清水・山川無印・山川現代・第一新1。帝国がトップシェアです(大和南・茅ヶ崎西浜・商工)。受験用はこの3校と、山川無印を採用している厚木北となる。このグループも12/47しか1年次での歴史総合の採択がなく、今後非受験用のシェアが伸びそう。ちなみに歴史総合・地理総合両方を1年次採択していない当グループ校も17あり、全てが後述の「公共」を採択している。

Gグループ。山川わたし2、東書新選・帝国・第一無印1。シェアトップこそ山川わたしなものの、Fグループと同一傾向と見て良いだろう(採択数5/22)。今後も要注目。

まとめ。実教・東書が受験用・非受験用の各教科書がうまく使い分けられているのに対して、第一があまり無印が上位層に食い込めていない。清水は校数こそ少ないものの非受験用で戦うというメッセージが見えた。そして山川は、無印がA-Bグループで強いのに対して山川現代がB-Cグループで強い。絶対授業展開楽しいやつだからちょっと参観したい。そして山川わたしがB-Cグループのいわゆる進学校でも採用があるのが今回一番の驚き。学ぶフェーズをコンパクトにまとめ、問いを研究する時間を増やすという事だろうか。当該校の各探究科目の教科書採択にも注目したい。

3-5.分析:地図

「ん?地図?」と思った方もいよう。実は、小中高で配布/購入する「地図」は、資料集・副読本といった学校が追加で購入しているものと違い、教科書の一種なのである。そのため、教科書と同様、採択データが入手できる。
そんな令和4年の地図は、3社6冊が発行される。二宮3冊、帝国2冊、東書1冊。地理総合の時も思ったが二宮の圧が強い。地理総合では1冊しか教科書を出さなかった帝国も2冊出してきた。実質この2社のシェア争奪戦と思ってよかろう。令和3年と比較して帝国・二宮が各1冊減じた形。
地図は基本的に地理で使われる(当然歴史科目でも使えるよう配慮されているが)ので、地理総合と教科書会社を揃える場合がある……というかそれなりに多い。それを考えると帝国がまたしても圧倒的なシェアを握りそうだがどうか。結果は以下の通り。

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※他:帝国標準と二宮基本
全体。事前の予想通り、帝国が強い。受験用の新詳と非受験用の標準が概ね2:1。これ地理総合も2種類作れたのでは?二宮は受験用の詳解と非受験用の基本がシェアを取っていて、その中間的立ち位置(?)である高等があまり使われていない。東書は地理総合が2校だった事を考えれば相当善戦している。

Aグループ。帝国新詳3、帝国標準・二宮詳解1。地理総合では2校しか採用のなかった帝国が善戦。そして横浜緑が丘が帝国標準を採用(地理総合は二宮無印)。非受験用だが、さすがの帝国というべきかある程度受験にも使えるよう編集されている印象があり、そこまで違和感はない。

Bグループ。帝国新詳8、二宮詳解4、東書1。相対的に二宮詳解が多い。東書採用校は神奈川総合である(地理総合は二宮無印)。

Cグループ。帝国新詳7、東書・帝国標準・二宮詳解1。帝国標準採用校は瀬谷である(地理総合は実教)。ところで東書採用の座間は地理総合がないが地図を購入しており、歴史総合で活用しようという意図が見える。このような学校はDグループ以降も座間含めて11校あり、結果として令和4年度は地理総合採用校<地図購入校となっている。

Dグループ。帝国新詳6、帝国標準・二宮基本3、二宮高等・二宮詳解1。ここに来て非受験用地図が半数近くを占めるようになった。唯一の二宮高等採用校は横浜氷取沢である。ところで横浜立野(帝国新詳)は地理総合・歴史総合いずれの採用もない。公共か、あるいは総合学習での活用か?

Eグループ。帝国新詳6、帝国標準4、二宮基本3、東書2。印象としてはDグループに近い。

Fグループ。帝国新詳・帝国標準8、二宮基本5、東書・二宮詳解2。二宮高等こそないものの、全出版社の地図が見られる。非受験用も人気だが、このグループに至っても受験用の人気の陰りがあまり見えない。

Gグループ。帝国標準5、二宮基本3、東書・帝国新詳1。なお、横浜修悠館は2冊採用(帝国標準と二宮基本)。ここでやっと非受験用がはっきり優勢となる。今までF・Gグループは比較的傾向が近しく見えただけに、地図という教科書の特異性が垣間見える。

まとめ。最大シェアである帝国新詳が全てのグループで採用されるなど、幅広い需要に応えていることがわかる。帝国標準はE-Gグループに強いとはいえA・Cグループにも採用があり、地図教科書の選定のポイントが受験一辺倒とも限らないことが伺える。東書も薄く広く使われている。

3-6.分析:公共

地理総合・歴史総合と同じく新設科目である公共。公民科の必修科目という点で、乱暴だが従来の現代社会と同じ立ち位置と見て良い。違いは大きいが。そんな公共は、8社12冊が発行される。実教・清水・数研・第一2冊、東書・教図・帝国・東法1冊。実教・清水・第一・東書・帝国は地歴科でも見たが、残りの3社は社会が公民科のみであり、目新しい。ここで現代社会の8社12冊と比較すると、教出・山川が撤退し、教図・東法の2社が参入した。教図は家庭科、東法は商業科に定評があり、社会生活上必要な学びを提供する公共で強みが活かせると判断したのかもしれない。さて、分析結果は以下の通り。

※他は東書と数研高校

全体。実教無印、第一新と、非受験用が多くを占める形。受験用・非受験用を発行している4社は、いずれも受験用のシェアが相対的に良くない。

Aグループ。実教詳述3、教図・数研無印1。全体としては苦戦している実教詳述がトップ。文系の場合倫理政経でセンター2科目めを受験する場合が多く、逆に社会1科目受験の場合ほとんど使われないので、受験用需要が特に高偏差値帯で高いというのはありそう。

Bグループ。実教詳述2、東書・教図・実教無印・帝国・第一無印1。ここに来て相当バラけている。実教無印を松陽が採択。そして採用校数が7/19に留まっている事は特に指摘しておきたい。地理総合・歴史総合においては半数以上の学校が1年次採択していたグループであり、「1年次に社会2科目なら地理・歴史」という学校が多いのかもしれない。ちなみに地理・歴史の組み合わせが10校、歴史・公共の組み合わせが3校、地理・公共の組み合わせが松陽、3科目全採択が2校(横浜国際・神奈川総合)となっている。歴史のみが2校(茅ヶ崎北陵・大船)、公共のみが海老名。こう挙げてみると、半数以上の学校が地理・歴史の組み合わせを選択している事が分かる。

Cグループ。実教無印2、東書・帝国・第一新1。非受験用教科書が多くを占めている。先述の通り、公民を受験で使うのは、国公立文系の共通テスト社会2科目めか、国公立理系の共通テスト社会が圧倒的多数であり、特に私大一般受験において公民が受験科目として使えるケースは圧倒的に少数派である(その少数派がかつての早稲田政経の政経受験など)。そうである以上、私大を目指す生徒も多いCグループにおいては全員に課す公共について非受験用教科書を使うのが主流という事だろうか。そしてここも採択が多くない(5/18)。

Dグループ。実教詳述・実教無印2、教図1。ここも採択校数が控えめ(5/21)なので、傾向を断言する事はできないが、ここで実教詳述と無印がイーブンになるのはちょっと面白い。歴史総合で受験用を採用している学校が少なくないだけに、公共の2023年度以降の採択状況が気になる。Cグループ踏まえると非受験用が多そうだが、果たしてどうなるだろうか。

Eグループ。実教無印4、東書3、帝国2、実教詳述・第一新1。ここに来て半数以上(11/21)の学校が公共を採択している。教科書でいうと実教無印が人気であり、厚い非受験用需要を感じる。東書もそこそこボリュームがある。

Fグループ。実教無印・第一新6、帝国・東法3、数研高校・第一無印2、教図・数研無印1。ここも半数以上が公共を採択しており、公共を採択した24校のうち17校は1年生の社会科は公共のみの採択である。受験用・非受験用問わず多彩なラインナップだが、やはり非受験用教科書が強い。東法はこのグループのみでの採用(津久井・中央農業・小田原城北工業)。

Gグループ。第一新5、数研高校4、東書・清水私たち・帝国2、教図・実教無印・複数1。複数採用は横浜修悠館であり東書と数研高校。このグループはE・Fグループ以上に公共採用が多く、1年次に公共を採用していないのはわずかに4校を数えるのみ。定時制・通信制高校において公民教育がより強く求められているというのはありそう。

まとめ。地理総合・歴史総合と比較してE-Gグループにおける採択率が高く、これが全体の非受験用教科書が強い傾向を映し出した可能性がある。しかし、Cグループにおいても非受験用教科書が強く、公共の受験用教科書がA-Bグループ以外では特に求められていない可能性を考えると、全校が採択教科書を決めるに至ったとしても、非受験用教科書のシェアがそこまで落ちない可能性もある。次年度以降、特にC-Dグループにおける採択状況を注視したいところ。

社会科目全体

社会において「地理総合」「歴史総合」「公共」はいずれも必修だが、1年次に全てが採択されるわけではない。ここで、全校の各教科書採択状況を改めてグループ別に示すこととする。

将来的には、科目の代替がない限りは全ての欄が埋まる事となる。その時に改めて分析を行うと、また違った傾向が見られそう。

3-7.分析:ビジネス基礎

ここから商業科目。
ビジネス基礎は実教・東法・TACが1冊づつ。令和3年度と比較すると、暁が撤退しTACが参入した。TACは商業科目のみの登場。もともと会計士や税理士などの難関会計系資格の合格者数に定評のある予備校であり、検定教科書に参入することで簿記の裾野を広げる作戦なのかもしれない。
なお、ビジネス基礎は総合高校を含む幅広い高校で開講されているが、1年で開講されるのはFグループに分類される5商業高校と、秦野総合(定時)のみである。結果は以下の通り。

全体/まとめ。実教がシェア100%。各社の教科書とそのダイジェストに当たったが、正直ここまで実教が圧倒的とは思わなかった。マーケティング/経営系科目への接続がきかないTACはともかく、東法は1校くらい採用があっても良い気がしたのでかなり意外。
本筋とは関係ないが、神奈川県は専門高校の割合が非常に低く、結果として商業科の分析が900万の人口を擁する県とは思えないほどあっさりしたものとなってしまっている。普通科高校の肥大化は高校百校新設計画の負の遺産と言われているが、本当どうにかならなかったのかな。

3-8.分析:簿記

ビジネス基礎とともに1年次で履修する事が多い簿記。
令和4年の簿記は、4社6冊が発行される。実教・東法が2冊、ネット・TACが1冊。令和3年と比較すると、TACが参入、東法が1冊増やした。実教はかねてよりスタンダードな「新」とハイレベルな(日商3級を目指す)「高校」を発行していたが、これで東法もレベル別教科書に参入する事となった(無印がハイレベル、新規の「現代」がやや易しめ)。ネットの本業はTACと同業種、簿記の専門学校である。旧課程でも簿記の他、財務会計Ⅱ・管理会計の教科書を出しており(財務会計Ⅰは令和3年度から旧課程での参入)、特に財務会計Ⅱでは厚めのページ数と予備校テキストさながらの解説の分厚さで採用校も少なくない(財務会計Ⅱを実教とネットしか発行していなかったのも大きい)。結果は以下の通り。

全体/まとめ。実教新3、東法無印・TAC1。実教新がかなりのウェイトを占めている。会計科の生徒のカリキュラムを考えたら実教高校の方が優位性があるようにも思えるが、それがないのはひとえに簿記が1年生時選択であり、まだ学科でのクラス分けがなされてないのが大きそう。ビジネス・国際・情報・会計、まだ生徒の志望が固まっておらず、全ての生徒に対して着実な簿記教育を行うのであれば、なるほどある程度易しめの実教新に優位性があるのかも。
厚木商業はTACの採用。良い教科書だと思うけど、財務会計Ⅰ・財務会計Ⅱの編集方針が未だ見えないなかで、先陣を切るのは相当勇気いる決断だったと思う。TACの令和4年度教科書はビジネス基礎・簿記のみであるため、県立高校でTACの教科書を使うのは厚木商業の簿記のみとなった。ネットは採用がなく、財務会計Ⅱでの根強い人気と比較すると、「簿記」ではあまり支持されていない様子が見える。確かにあれは、ある程度勉強法が分かってる人向けの教科書かもしれない。

3-9.分析:情報処理

商業科最後の紹介は情報処理である。商業高校のモデルケースとして、1年生のうちにビジネス基礎(必修)・簿記・情報処理の3科目を学ばせ、生徒に興味関心の有無を考えさせた上で、2年次以降ビジネス・会計・情報の3専攻どれにするかを選ばせるというパターンがあり、その意味でも情報処理は他2科目とならんで非常に重要な科目といえる。
そんな令和4年の情報処理は、2社3冊が発行される。実教が2冊、東法が1冊。これは現行と全く変わらない枠組みであり、実教は「無印」がスタンダード、「最新」がハイレベル。結果は以下の通り。

全体/まとめ。実教無印3・実教最新1・東法1。さきほどの簿記と同パターンにも見えるが、実教のハイレベル版の採用がある点で相違する。情報処理は種類が少ない事もあり、商業科で唯一販売が予定される全ての種類の教科書が各校どこかしらで使われる事となった。

商業科目全体

今まで見た3科目を集めて表にするとこうなる。

ビジネス基礎は全てが実教だが、簿記・情報処理については各校特色が見える。どちららも実教のスタンダード版を採用しているのが平塚農商と商工であり、簿記でハイレベル版を使っているのが小田原東、情報処理でハイレベル版を使っているのが相原である。それぞれの教育課程を見ても、小田原東は簿記への力のかかりがやや強く[9]、相原は情報への力のかかりがやや強い[10]。そして異色の厚木商業。簿記・情報処理いずれも実教を採用しなかった商業高校はここだけである。簿記でTAC採用したという事は、財務会計ⅠにおいてもTACを採用する可能性が高く、動向に注目。生徒の学習状況にもよるが、TACの商業高校教科書における編集方針は個人的には結構好きなので、前年の踏襲でないこういった採用は歓迎したい。なお、新課程の教科書は「ビジネス・コミュニケーション」「ビジネス・マネジメント」においても既に発行されているが、県立高校での採用はなし。1年間で商業に使える時間はもう基本3科目で使い切っており、それ以外の時間は普通科目に充てているという事だろう。実際、必修でない数学Aや英語コミュニケーションⅡ等を2年時以降の学校必修科目としている商業高校は多く、普通科目(→進学)もまた重視している姿勢がうかがえる。

続き:執筆していましたが一旦凍結します。


脚注

掲載リンクはいずれも2022年1月16日が最終閲覧日である。
[1]令和4年度使用教科書の採択結果(都立高等学校、都立中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部)(https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/textbook/adoption_policy_other/adoption_result/result_2022_h.html),東京都教育委員会
[2]令和4年度県立高等学校使用教科用図書採択結果一覧について(https://www.pref.shimane.lg.jp/education/kyoiku/ikusei/kyokasyo/R4_highschool_acbook_adapt.html),島根県
[3]教育委員会会議速報(8月臨時会・令和3年8月24日開催分)(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/u5t/cnt/f4139/r3/sokuhou/0824.html),神奈川県
[4]みんなの高校情報(https://www.minkou.jp/hischool/exam/kanagawa/deviation/)
[4-2]数学|令和4年度用高校教科書のご案内(https://www.chart.co.jp/kyokasho/22kou/sugaku/),数研出版
[4-3]現代の国語 ダイジェスト版(https://www.daiichi-g.co.jp/pr/tb/3/31),第一学習社
[5]小説掲載の教科書、採択率トップ 実用重視「現代の国語」―文科省(https://www.jiji.com/jc/article?k=2021120801089&g=soc), 時事通信社
[6]新編現代の国語(https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/text/hs/kokugo/16581/),東京書籍
[6-2]新編言語文化  ダイジェスト版(https://www.daiichi-g.co.jp/pr/tb/3/36),第一学習社
[6-3]言語文化(https://www.taishukan.co.jp/kokugo/product/?type=textbook&id=54),大修館書店
[7]「甲申政変」と「甲申事変」は,歴史総合ではどちらが主流か
(http://blog.livedoor.jp/dg_law/archives/52466720.html),dg_law,「nix in desertis」
[8]山川の歴史総合教科書(https://new-textbook.yamakawa.co.jp/history/),山川出版社
[9]令和2年学校案内(https://www.pen-kanagawa.ed.jp/odawarahigashi-h/nyugaku/documents/gakkouannai.html),小田原東高校
[10]ビジネス科1(https://www.pen-kanagawa.ed.jp/aihara-h/nyugaku/gakkouannai.html),相原高校

注釈

[注1]本来は学習塾の発表している1次データを採集するのが望ましい。
[注1-2]数研の数学ではその他「NEXT」も用意しているが省略した。なお、NEXTは高等学校とほぼ同一難易度。
[注2]ここでは、1年次に「ビジネス基礎」を置いている6校。小田原東、相原、厚木商業、平塚農商、商工、秦野総合(定時)であり、秦野総合(定時)以外の5校がFグループ、秦野総合(定時)はGグループ。

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