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内面と外見

こんばんは、Dr FJです。
今日はいつになっても話題になる表題の件について私が思うことを書きたいと思います。

 よく世間では『美人は得』と言われます。特に女性に多いですが、美人は人に優しくされ、ちやほやされ、同じことをやっても好意的に捉えられ、人生がイージーモードで進むと思っている人は多いです。なんなら、私が『この人は美人だなぁ』と思う人でさえ、『(私は違いますが、私よりもっと上の)美人は得してますよ!!』と言ったりします。本音と建前的なところもあるのかとは思いますが、誰に聞いてもだいたいそう言うので皆さん大なり小なり経験的にそう感じる場面は少なくなかったということなのでしょう。

 一方で、『人間やはり大事なのは内面だよ』という話もよく聞きます。確かに年を取れば結局みんな老いていくわけですし、そうなってくると『美人だから』『イケメンだから』というという属性も効力が弱くなってくるように思います。また、逆に美人でもイケメンでもなくても人に好かれ、モテて、すべてがうまくいっているような方もたくさんいます。それを考えると外見なんて関係ないという意見もある程度の説得力を持ちそうです。一体どちらが正しいのでしょうか?

 私は、この疑問を考える際に重要なのは『"外見"とは顔の美醜だけではない』という点じゃないかと思います。外見とは良い悪いというものさしの上で測られるものとは限りません。私たちは人の外見を見て、『しっかりしてそうだな』『チャラそうだな』『賢そうだな』『詐欺師っぽいな』など、いろんなことを直感的、感覚的に判断します。医療現場というのは生死がかかっていたり生活がかかっていたりするため、かなり人間の素の部分、本音をさらけ出す場なのですが、そういう場では相手のスタンスを見誤ると大きなトラブルになりかねません。この辺の空気を読む力がないと、それこそ訴訟なんてものもつながりますから。そんな医療現場で生きているとこの"外見で判断する能力"というのはかなり鍛えられます。そんな私からすると、いわゆる"外見"に関して大事なことは『自分を色眼鏡で見られない変な先入観を持たせないという、いわゆる"邪魔をしない程度の外見"であること』なのかなと思います。
『とりあえず異性として見られる外見』
『とりあえず客として相手をしてもらえる外見』
『とりあえず仲間として受け入れられる外見』
などなど…。

外見だけが全てではありませんし時に良い意味で裏切られることもありはしますが、それでも多くの場合直感的にそうやって判断をしているのもまた事実です。外見で重要なのはそれで足切りに合わないこと。私はこれまでもこれからも『邪魔にならないくらいのルックス』を心がけていきたいと思います。

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