知らない人んち(仮) アイデア&ちょいシナリオ


#テレ東シナリオコンテスト

<バックグラウンド>

きいろ、アク、キャン、ジェミは精神的な障害を持つ。

解離性障害に似た症状で、二面性をもつがそれぞれが片方の性格の時、もう片方の記憶があいまいとなる。

アクは「強気」と「弱気(帰宅時)」、キャンは「優しさ」と「哀しみ(ユーチューバーの話)」、ジェミは「和み」と「怒り(暗室前のいざこざ)」の二面性。きいろは・・・

きいろを含め4人は幼馴染である。幼少期よく一緒に遊んでいた。きいろが書いた絵には当時の仲のいい4人の姿。左端の黒い服を着た人物は4人をかわいがってくれていた少し年齢が離れたジェミのお兄さん。そんなある日、4人に衝撃的な事件が起こる。その事件がトラウマとなり、障害をもつことになった。事件後すぐにきいろは引っ越しをしてしまい離れ離れになる。

残された3人は障害を持ちながら不自由な生活に苦しむが、通院していた病院である医者(濱津隆之)に出会う。

第2話

〇2F

女子部屋から出てくるきいろ。

奥の暗室からもの音が聞こえる。

耳をドアに近づけるきいろ。

男の声「誰かいるのか?」

驚き、階段の方まで逃げるきいろ。

きいろ「なに? 泥棒? 怪物? え、ユーチューバー?」

少し冷静になるきいろ。

きいろ「あれ? 誰かいるってそれ私のセリフじゃない?」

スマホのカメラを向け、恐る恐る暗室に近づき、ドアをノックするきいろ。

男の声「誰かいるのか?」

きいろ「誰かいるって、誰かいるんですか?」

男の声「君、だれ?」

きいろ「私? (息を吸い込み)どうもー、人生いつも黄信号、ユーチューバーのきいろでーす」

暗室からは反応がない。

きいろ「あれ、(ドアを叩き)どうしたんですか?」

男の声「ちょっとまって、静かにして」

耳をドアに近づけるきいろ。

男の声「君、一人かい?」

きいろ「えっと、誰かよんできましょうか?」

男の声「ああ、まって、一人なんだね?」

きいろ「はい、そうですが・・・」

男の声「とりあえず、このドア開けてくれるかな」

ドアを見るきいろ、鎖と鍵がかかっていて開けれそうにない。

きいろ「鍵がかかっていて開けれません」

男の声「鍵をさがしてくれ」

きいろ「あなた、泥棒ですよね? だから捕まってるんでしょ?」

男の声「泥棒? そんなんじゃないよ」

きいろ「じゃあ怪物、ドラキュラ? 雪女? 狼女? いや狼男?」

男の声「・・・」

きいろ「ひょっとして、ユーチュー・・・」

男の声「私は医者だ」

きいろ「医者? どうしてお医者さんが捕まっているんですか?」

ドアの下の隙間から白いカードがでてくる。

拾ってカードの裏を見るきいろ。

写真いり(濱津隆之)の社員証、病院名と精神科と書いてある。

きいろ「ほんとにお医者さんなんですね」

男の声「わけはあとで話すから、3人に見つからないように鍵を探してくれないか」

きいろ「はい、わかりました」

(撮れ高があると考えているきいろ)

階段の方へ走っていくきいろ。

アクの部屋のドアの隙間からアクが見ている。


〇1F

階段からおりてくるきいろ。

ジェミが突然きいろの前に現れる。

驚くきいろ。

ジェミはきいろの手をひっぱりつれていく。


〇和室

ジェミに強引にひっぱられ部屋に引き入れられるきいろ。

ジェミ「うさぎのシーツ買ってきたから見てくれる?」

うれしそうにシーツを広げてきいろに見せるジェミ。

きいろ「かわいい、ですね・・・」

ジェミ「うさぎ好きだったよねえ」

きいろ「え? うさぎですか? 特には・・・」

ジェミ「私はね、あなたがうさぎが好きだと思ったからこれを買ってきたの、だってこの柄かわいいじゃない、このうさぎがかわいくないならどんなうさぎが好みなわけで、そんなの私にはわかんないし、こんな天使のようなうさぎなのに、それでもすきじゃないっていうなら、あなた、悪魔ですか?」

突然のジェミの変貌にかたまるきいろ。

シーツをきいろに投げ捨てるように渡し、部屋を出ていく。


〇リビング

スマホのカメラを自分に向けきいろがはいってくる。

きいろ「やっぱりやばい、(犬の囲いを映し)これってうさぎ小屋?」

リビングを撮るきいろ。

きいろ「早く鍵を探さないと」

ふとポケットにはいっていた紙に気づくきいろ。

取り出した紙は「ニゲテ」とかいてあった紙。

きいろ「これはあの人からのメッセージ?」

カメラを見つめるきいろ

きいろ「きいろ、絶対逃げません!」

テレビの棚や、本棚を探すきいろ。

振り向くとキャンがいる。

驚くきいろ。

キャン「きいろちゃん、どうしたの?」

きいろ「2階の暗室って鍵がしまってるよね?」

キャン「鍵? そうだっけ・・・」

きいろ「暗室、見てみたいんだけど」

キャンの目から涙がこぼれる。

きいろ「あ、どうしたの?」

星座のポスターの右下の四隅をはがすキャン。

鍵がテープで貼ってある。

きいろ「あ、鍵」

きいろを見つめ、リビングから出ていくキャン。

きいろ「鍵・・・」

鍵をとろうとするきいろだが突然手をつかまれる。

きいろ「きゃっ!」

アクがいる。

(続く)








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