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Teardrop on the fire


       #ゲンロンカフェ

『なるべくたくさんの写真、絵画を見なさい。それがいつかあなたの財産になる。/
かわべ やすこ』

Deep Jade Green

「人間と木の関係は再び、宗教的な範囲として受け取らなくてはならない。/フリーデンスライヘ・フンダルトヴァッサー」

私はいつも二重、三重に興味の対象を持ってはそれを追い続ける。すべてが後々点と点で結ばれていくような感覚。

英国式カラーケアシステムのセラピーを受ける、そしてワークショップにも参加する。

その時はゲシュタルト療法だとか、森田療法とかまったく知らなくてそれらがミックスされたワークショップだった。これはあとでわかったことだけど。
私の選ぶ4本のボトルはオーラソーマに惹かれる人が多いとよく言われる。
オーラソーマの組織の中でも日本人でやっている代表的な人は以前からわずかでその中でも次々にやめていく人が多い。
最初の頃、セラピーにまったく興味がなくて単にキレイなイクイリブリアムボトルに惹かれただけだというとこれは癒しのワークだとティーチャーに怒られる。
オーラソーマの中でオーガナイザーの役割りができる人もわずかでこのような精神療法を扱うことは難しくないのかとよく思った。

ヨーロッパの物だから日本では所詮浸透しにくいと私が初めてコンサルティングとワークショップを受けたその頃日本の総代理店を努めていた女社長はいうけれど。(彼女もオーラソーマから去った、だけど創始者からまだ誘いがあるらしい)
私がずっと選んだボトルはグリーンとマジェンタのボトルをシェイクすると現れるのはディープジェイドグリーン、この色は100本以上超えるボトルの中で唯一この配色にしか現れない。

経験豊かなオーラソーマプラテクショナー、ティーチャーレベルの方に限って必ず言われる、
「このボトルを選ぶ人は母親との問題を抱えている。」

オーラソーマをしながらも英国のフラワーアーティストに憧れて彼女と仕事をしたことのある先生を訪ねて習いにいく。とてもベーシックな作風と教え方の先生で私は後にも先にもこの先生が一番よかった。
オーラソーマもだけど最初に訪ねた先生はかなりカタいタイプの真面目な方で私はこの人に最初に会ってよかったと今でも思う。
英国式フラワーアレンジメントで王室の話は避けて通れない。そういう事を真面目にやっている先生。
先生にお会いしたタイミングはすごくマストで英国式ガーデンスタイルを提唱されていたもっとも熱い頃だった。
自然の中のイングリッシュガーデンの色彩様式を取り入れるのだけどこの時私はハッと気づかされた!

色を扱うことは
重要なファクターなのだと!

瞳(め)の奥のファクター

オーラソーマのティーチャーの中には、なにげに裕福な奥様方でもとテーブルコーディネーターだという方が多い。
これはなぜだろう?と思うこともあった。

だけど私は別口で今度はかなり人気の高いフランスの高級ブランドをおもに扱う先生を訪ねた。よく最近「多様性」という言葉をあちらこちらで聞くけれどピンとこない。
私にとってその頃多様性とは「たとえば結婚式でも今は玉姫殿とかではなくガーデンパーティーだったりレストランウェディングだったり様々に多様性がある」という時によく使った。時代は変わる。

ところが問題がひとつあって
私はどうも海外アーティストの作品にしか惹かれない。先生は皆さん日本人で専門紙でも特集を組まれるような先生方なのだけど私が心底憧れたのは外国人の目をもった先生(アーティスト)だった。
これはDNAの問題になると思うので黙っているけど先生方にはわかるみたいで
「不満足でしょうけど、」と言われると申し訳なく思う。

日本で生まれ育っているけど朝鮮人だという先生がいてその先生の作風にすごく夢中になる。
ものすごい奥ゆき感があって日本人アーティストでは誰もその作風をマネできない!
とにかく繊細で緻密に計算されつくされた配置、そしてたぶん郷里の韓国ののどかな地を思わせるダイナミズム。

その先生のアートは花器が問題でほとんどどの花器にもあわないのでご主人が陶芸で焼いた白焼きのシンプルな花器か、自然な風合いのかごにしかあわない。

韓国の赤とソヴィエトの赤

目がDNAでこれだけ差があって作風が違いすぎるという話しをよくした。
「韓国の赤とソヴィエトの赤」の話を好んでよくする。私がソヴィエトの赤のほうが好きだというと相手が笑う。

その土地の風土、食べ物、宗教、生活様式、
それらが網膜や眼球に影響を与える?
ヨーロッパ(西洋)の人々は太陽光線を避けるのにサングラスをよくする。
外国人のように配色を使うには目を外国人好みに鍛えなければいけないと思った。

そのアイディアが洋雑誌をとにかくたくさんみて切り抜き帳を作り部屋中に貼り、
にわかに西洋人のようになる。西洋人の気持ちになる。
DNAのなせる業(ワザ)で
舶来品の魅力とは日本人の感性ではここまでの物が作れないということなのです。

Tuesday(火曜日生まれの女)

写真の食器の裏の刻印はフランスリモージュ焼きをアメリカの富裕層向けに生産された
年代、品質のレベルを表示したもの。
おもに「グレートギャッツビーの時代」