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F-2戦闘機のCCV制御って?

背景

F-2のベースとなった、F-16のwikipediaを読んでいると、「初めて静的安定性/フライバイワイヤ(RSS/FBW) 飛行制御システムを採用して、機動性能を向上させています。」
本当だろうか?
私にはそうは見えないが、
下記のサイトから

① 戦闘機のピッチング (上下動) 方向の静安定を考える場合、人間が操縦するには、亜音速でも超音速でも、空力中心 (揚力の中心) が重心より後ろにある必要がある (そうでないと操縦が発散してしまう)。上向きの揚力が働く空力中心位置と下向きの重力が働く重心位置がずれていると、機体が回転してしまうので水平尾翼で下向きのモーメントを加えて釣り合わせる。空力中心は超音速になると後退するので、さらに大きな下向きのモーメントが必要になり、結果として空気抵抗が大きくなって航続距離が落ち、静安定過多となって運動性を損ねる。(下図参照、赤字、赤矢印は Bachi が追加)

② そこで、亜音速での空力中心を重心の前に置くことにする。人間が操縦したのでは発散してしまうが、人間よりはるかに応答が早いコンピューターが FBW を使って操縦することで、静安定が負でも飛行させることができる。超音速になって空力中心が後退した場合、重心よりわずかに後ろになるように設定すれば、つり合いのために水平尾翼に必要な下向きのモーメントは、小さくて済む。結果として空気抵抗が少なく、無駄な静安定を緩和出来て、俊敏な運動性を手に入れることができる。(これが RSS)

考察

ええと?今の飛行機は全ての動翼がコンピューター制御ですから、真横に飛んだりなんでも可能なんでしょうが、初期のF-16のアナログコンピューターによる、水平尾翼のFB制御で機動性上がるのだろうか?
機種上げの一瞬の初期はCCV制御が効くのでしょうが、それ以降は主翼の特性で決まるのでは?

主翼の後退角とピッチレートの例

1. F-16 ファイティングファルコン:
後退角: 約40度
ピッチレート: 約20度/秒から30度/秒

2. F/A-18 ホーネット:
後退角: 約20度
ピッチレート: 約30度/秒

3. F-4 ファントム II:
後退角: 約45度
ピッチレート: 約15度/秒から20度/秒

4. F-15:
後退角: 約45度
ピッチレート: 20度/秒

5. F-2:
後退角: 約25度
ピッチレート: 約??度/秒

と、言うことで
主翼の角度とピッチレートは密接な関係があるのです。
見た感じでわかりますが、後退角度が大きくなると機動性(ピッチレートは落ちます)
では、後退角を0度どころかマイナスにすれば?
ってのが、前進翼のX-29が超機動性能を、、、と言われてたのもそれでしょう。

所感

武器の世界は色々な神話があるのでしょうね。
(武器の話はしないつもりでしたが)

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