僕は「イノベーター」か「アーリーアダプター」
一気に読めば1時間ちょっとで読めますよ。
勉強になったのは、2つあります。
1つは、タイトルの「100円のコーラを1000円で売る方法」ですね。
もちろん、タイトルに惹かれて読んだんですが、なるほどと思いました。
いわゆる、価値の与え方で同じものでも、高く売れて、顧客も満足する。
一つは、ディスカウントスーパーでは、50円くらいで売られているコーラ。
これが、リッツカールトンに宿泊し、ルームサービスを頼むと、最適な温度い冷やされ、
氷とライムがついて、この上ないおいしい状態で、シルバーの盆にのって、運ばれてきた。
これが、1035円。
このサービスが付けば、1000円でも惜しくないというわけだ。
まあ、同じことだが、お家で飲めば50円くらいのブルマンのコーヒーが、
某ホテルのラウンジでは1200円。
(もっともおかわり自由で、スタバと同じ単価にするために3杯いただきますが・・・友達のM女史に教わりました)
知恵さえあれば、粗利の高い仕事ができるというもの。
最悪なのは、自分で働いて、薄利多売。
2つ目は、「新製品は必ず売れない」というお話。
製品にかかわらず、新しいこと全般にあたる。
それは、人は、
1.イノベーター(Innovators:革新者):
冒険心にあふれ、新しいものを進んで採用する人。市場全体の2.5%。
2.アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者):
流行に敏感で、情報収集を自ら行い、判断する人。他の消費層への影響力が大きく、オピニオンリーダーとも呼ばれる。市場全体の13.5%。
3.アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者):
比較的慎重派な人。平均より早くに新しいものを取り入れる。ブリッジピープルとも呼ばれる。市場全体の34.0%。
4.レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者):
比較的懐疑的な人。周囲の大多数が試している場面を見てから同じ選択をする。 フォロワーズとも呼ばれる。市場全体の34.0%。
5.ラガード(Laggards:遅滞者):
最も保守的な人。流行や世の中の動きに関心が薄い。イノベーションが伝統になるまで採用しない。伝統主義者とも訳される。市場全体の16.0%。
引用
http://www.jmrlsi.co.jp/mdb/yougo/my02/my0219.html
少し難しいですが、2つの理論があります。
普及率16%の論理
イノベーター理論の分類の中で、イノベーターは少人数であり、重視するポイントが商品の新しさそのもので、商品のベネフィットにあまり注目していません。
一方、アーリーアダプターは新しいベネフィットに注目していて、他の消費者への影響力が大きいことから、新しいベネ フィットを自らのネットワークを通じて伝えてくれます。
イノベーターとアーリーアダプターは合わせても市場全体の16%しかありませんが、この2者まで普及するかどうかが次のアーリーマジョリティ、レイトマジョリティに広がるかどうかの分岐点になります。
このことから、ロジャース教授はアーリーアダプターを重視し、「普及率16%の論理」として提唱しています。
キャズム理論
「普及率16%の論理」に対して、米・マーケティングコンサルタントのジェフリー・A・ムーア(Geoffrey A. Moore)は、ハイテク産業の分析から、アーリーアダプターとアーリーマジョリティとの間には容易に超えられない大きな溝(Chasm:キャズム)があることを示しています。
この溝を超えないと小規模のまま市場から消えていくため、アーリーアダプターを捉えるマーケティングだけでなく、アーリーマジョリティに対するマーケティングも必要という「キャズム理論」を説いています。
要は、1.イノベーター(Innovators:革新者と、アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者)だけで終わってしまっては、その事象は、広がらないということ。
3から5の大多数は、1と2の人が経験してみて、「いいぞ!」と言う声を聴かない限り広がらない。
だから、最初から3から5にアプローチしても、認知度は上がっても、実際には行動を起こさないんですね。
だから、まず、1と2にアプローチして、実感してもらうことが必要ということ。
2と3の間には、容易に超えられない大きな溝(Chasm:キャズム)があると言うことですね。
この溝を超えたら一気に広がるんだそうです。
そう考えるとこの私、新しい物好きですから、何でも先にやってしまいます
1か2なんですね。
しかし、飽きるのも早い。
結局、3以降は、その他大勢ですね・・・・
1と2が納得しないうちは、広がるのは無理ということです。
ではまた。
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